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昭和50年 加悦鉄道訪問記(その1)


昭和50年11月23日親友のイバさんと一緒に加悦(かや)鉄道を訪ねることにした。

基本的に優等列車を使わない鉄道旅なので、あらかじめのタイムテーブルは必須である。

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まずは、丹後半島にある加悦鉄道の位置と、そこへの行き方を確認する。

※ 色を付けたラインが今回の経路となる

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実家のコレクションの中に同月の大型時刻表があるので、47年ぶりにページを披いて経路を追ってみた。



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京都6:46発の列車に乗車する必要がある。
これに乗らないと日帰りは難しくなる。

これは、福知山行のディーゼル列車である。当時の山陰本線は旧型客車列車がまだまだ多かったが、この列車はディーゼル列車なので大いに落胆したものだった。このスジは、2年ほど前は、京都を出発して綾部からは敦賀に抜ける客車921列車だった。

大阪からは福知山線で豊岡を経由して向かう方法もあるが、京都から西舞鶴を経由して行くほうが1時間以上早く到着できることが分かった。

もっとも同じラインをかっ飛ばす京都8:52発の特急あさしお1号に乗れば、もっと早く目的地に着けそうな気がするが、天橋立で追いついて、そこからは丹後山田までは同じ列車に乗ることとなる。

よって、特急料金を浮かせるために2時間早起きをした次第である。

大阪駅から京都に向かう東海道線は、まだ快速のない時間帯なので、大阪発5:45発の普通列車に乗車

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もちろん大阪駅からその列車に乗るためには、大阪環状線は始発列車でなければならなかった。


さてさて、京都から予定の列車には乗車できたが、一切写真がない。
よほどディーゼル列車に興味が湧かなかったのであろう。

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綾部で乗り換えて舞鶴線を行く。


ここからは敦賀行の客車935列車だった。もともと京都発の921列車だったものが綾部発に短縮されたようだ。

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綾部では遅めの朝食として駅弁購入 当日の包み紙がコレクションに残っていた

当時の400円弁当はそこそこ上等な部類だった

西舞鶴には9:35到着



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広いヤードを有する西舞鶴駅

左端の客車が乗ってきた935列車、その右側は急行丹波3号

この日のお供は、NikonF +Nikkor-S Auto 5.8cm F1.4+NEOPANSS

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豊岡から宮津線を経由してきた急行丹波3号大阪行きを見送る

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この列車、天橋立から宮津線を経由して西舞鶴に向かい、そこから折り返して舞鶴線で綾部に行き、さらに山陰本線で福知山まで戻り、折り返して大阪に向かう変わり種のスイッチバック列車だった。

まるで、天橋立や宮津のお客を大阪まで直接届けるのが目的であるかのような運行をする列車だった

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令和5年3月 北陸新幹線・白山総合車両所見学(その後)


(前回からのつづき)

北陸新幹線・白山総合車両所の見学が終われば、とりあえず砺波市にあるホテルに向かう

これからは富山のご当地見学となる

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夕食は海の幸が美味だったので、地酒をいただく。 若鶴という銘柄でのどごしが良い

夕食の後、五箇山の合掌の里に出掛ける

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山深いところなので、まだまだ残雪が豊かである

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合掌造りの民家の中で地元の民謡を鑑賞

「といちんさ節」と定番の「こきりこ節」

そのほかに地元の昔話などを聴いて、かの地の文化に触れるのも吉なり

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翌日はバスで富山観光

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まずは酒蔵巡り・・・

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若鶴酒造にお邪魔する

おやっ・・? どこか見たような名前だと思ったが・・・昨夜呑んだ地酒のメーカーだった!

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城端線の油田(あぶらでん)駅のすぐ隣

油田(あぶらでん)と聞くと、新潟のように石油が湧いていたのかな?と思ってしまうが、

コチラは、行灯の油の原料である菜種の栽培地だったことが名前の由来らしい

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もちろん日本酒を製造しているが、少し変わったところが北陸唯一のウイスキーメーカーでもあるというところだ。

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ここがウイスキーを造っている三郎丸蒸留所

瀟洒な木造の蒸留所である

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梁の上に何やらおわす

ネズミや鳥などの害獣からウイスキーの原料である大麦を守る為に蒸留所で飼われる守り神「ウイスキーキャット」である

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ミズナラの樽もあった

ミズナラはこのように原酒が染み出してくるらしい

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こちらの銘柄は「サンシャインウイスキー」

関西では目にすることはないが、かの地では普段使いの洋酒という。

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世界的にも珍しい鋳型製ポットスチルらしい

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こちらは試飲コーナー

日本酒とウイスキーどちらも試飲できるのが嬉しい

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三郎丸蒸留所の限定販売のウイスキーがあったので、お買い上げ

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令和5年3月 北陸新幹線・白山総合車両所見学


Screenshot-2023-03-25-at-09-59-30-おとなび200万人突破記念│おとなび:JRおでかけネット


おとなび会員が200万人を突破した記念として、1回限りで令和5年3月4日~5日の1泊2日のパックツアーが発売された。
その目玉は、北陸新幹線の未成線を新幹線に乗って白山総合車両所を見学するというものだ。

もちろんおとなび会員だし、珍しい企画ものと思い、アクセスしてみた。
たまたま、その土日は空いていたので予約すると、すんなり確保できた。

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令和5年3月4日(土)8:30 大阪駅の11番ホームには駅員総出で歓迎ムード満点


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サンダーバート1編成が仕立てられ、すべてこのツアー客というから大層なものだ。

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8:56発の団体専用サンダーバードが入線してきた

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“団体”という方向幕が珍しいのか、大阪駅に限らず、新大阪・京都などでは多くの鉄道ファンにカメラを向けられた。
おとなび入会資格がない若者ばかりだった。

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いつもの鉄道旅だと、出発するや否や麦酒缶の栓をプシュッ!と開くのだが、今回ばかりは禁酒なのだ。

白山総合車両所が工場扱いなので、酒気帯びの人は立ち入り禁止というキマリとか・・・

六角精児と同じ“呑み鉄”の小生は残念無念。

しばしお茶で濁す

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こんなファイルくれました

名車500系も色々いじられて可哀想な気がしてくる・・・

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普段のサンダーバードでは稼働していない車内販売がやってきた。

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新幹線敦賀延伸記念グッズの先行販売とな・・・商魂たくまし!

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福井・石川・富山の北陸3県の銘菓セットとコーヒーをいただきました。\600-

少しずつ味わえるのが吉なり。

年齢層の高いおとなび会員にはとても好評だった。

また、切符をデザインしたマスキングテープがオマケで付いてきた。

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12:32金沢到着  金沢駅でこの車輛を見るのもあと僅か・・・

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在来線ホームから新幹線ホームに向かう

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これから回送列車に乗って、→のない方向に進ままし

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こんなパンフもいただきました

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遅めの昼食が配られた

金沢大友楼の特製弁当らしい  お茶はやはり加賀棒茶 

ビールが飲めないのが無念なり

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新幹線は高架なのでやはり見える景色が在来線と異なる 白山の山並みもよく見える

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北陸新幹線の未成線からも分かれて、いよいよ白山総合車両所到着



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八枚玉ズミクロン散歩


ライツ社の数あるレンズの中でもこのSUMMICRON35mmF2ほど信仰対象ともいえるものはない。

特に1960年代の第1世代のものは、“ドイツ写真機工業界の至宝”ともいう写真家もいるほどである。

甘美なライカ沼にはまったライカ信者は、一生に一度は所有したいと思うレンズである。

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レンズ構成はこのような手間のかかったものとなっていて、通称“八枚玉”などと呼ばれている。

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カナダ製とドイツ・ウエッツラー製のものがあるが、我が家のものは後者

レンズのマウントがM型なので、通常の使い方はこのようにM型ライカにつけて利用する

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しかし、マウントの横の小さなネジを緩めるとMマウントの袴が取れて、ねじ式のLマウントが現れる。
よって、昔ながらのバルナツク・ライカにも装着できる優れモノなのだ

しかし、写真のようなライカIgにLマウントズミクロンをつけてライカビットを装着したものは、自宅での空打ち専用にて、とても戸外撮影に持ち出す勇気はない・・・ファインダーのない怪しいカメラだし、なぜか尻尾が生えてるし・・・

手許のレンズは、平成10年の暮れに大阪の中古カメラ店で並品として¥158,000-で購入したものだが、令和の現在では価格が暴騰していると聞く。


購入すると試写したくなるのが人間の性で、年が明けた平成11年1月10日にミノルタCLEに装着して見慣れた町並みをズミクロンとともに散歩した

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モノクロだといつも歩いている町並みも違って見えてくるのが面白い

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大阪府庁新別館のエントランス  冬の柔らかい斜光が美しい

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奇抜なデザインが出迎えてくれる

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北館と南館とをつなぐピロティー屋根もユニークである

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2階のベランダでは意外な先客に出会った

私のようなヒマ人でも上がってこれるのだから、ワンちゃんがいてもおかしくはない

大阪城公園をねぐらにしているのか、パトロールお疲れ様です

少しヒマ人にお付き合いをいただいた

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大阪府庁の本館をバックに、垂乳根の老犬の凛とした肖像が撮れた




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昭和54年 国鉄時代の山陰本線駅巡り


昭和54年、大学の夏季休暇で帰省していたころのお話

親友のイバさんを誘ってドライブがてら山陰本線を見に行こうということになって、マイカーで颯爽と出掛けた。

昭和54年8月14日 夏の盛りの暑い日であった。

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なぜか最初に茨木に立ち寄っている。
何か用事があったと思うが、45年前のことなのでいくら考えても思い出せない・・・仕方ないね。

この写真は、駐車場からであろうか、阪急茨木市駅の端を撮影したワンショットである。
よく見ると地上駅時代の阪急茨木市駅だった。

この頃はまだ非冷房車が普通列車として使われていたようだ・・・車内は蒸し風呂状態 ?


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さてさて、本題に入ろう・・・

山陰本線の起点である京都駅の次はこの丹波口駅

がらんとした飾り気のない駅だったが、梅小路蒸気機関車館の最寄り駅なのでよく利用したものだった。

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次は二条駅

出雲の大社駅同様、御殿造りの堂々たる駅舎である。もともと明治37年6月築の京都鉄道の本社屋でもあった。

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駅の高架工事により平成9年には梅小路蒸気機関車館の玄関建物として移築された。

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(参考)移築された後の梅小路蒸気機関車館の建屋(2012年10月撮影)


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二条駅の次は花園駅 京都市内とは思えない小規模な駅だった。

当時は国鉄時代。

もちろん円町駅も太秦駅も存在しなかった。

花園駅の次は嵯峨駅だが、ドライブウエイとの関係から立ち寄っていない。

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(参考) この写真は、昭和50年5月当時の嵯峨駅・・・明治を髣髴とする瀟洒なデザインが素晴らしく、何度も訪れた。
     山陰本線で最も好きな駅舎だった

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ドライブウエイを登り、ようやく保津峡駅が俯瞰できた。

真夏の昼下がりなのであまり眺望が良くない

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鉄橋を渡るのはキハ47だろうか・・・

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これはキハ58の編成なので、急行丹後あたりか・・・

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雲海列車利用!天空の竹田城跡探訪


令和4年の秋のことだった。

コロナウイルスの収束がまだまだ見えてこない中、阪急交通社から、天空の城“竹田城跡”の雲海を特別列車を仕立てて見に行くというツアーが売り出された。

ただし、参加者は、ワクチン3回接種またはPCR検査陰性証明書の提出者に限る

雲海は天気に左右され当たりはずれがあるものの、夜行の貸切り列車で行くというのも魅力なので、申し込んでみた。

往路は、令和4年11月26日(土)大阪発22:10のこうのとり27号である。

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中央コンコースで集合した後3番ホームに向かう

土曜日のこの時刻だと人影も少ない

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環状線ホームからもゆったりとした雰囲気が伝わってくる

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定刻とおり特急こうのとり27号が入線

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但し、後ろの3両分が特別仕立て「団体専用」であり、それに乗り込む。

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切符はこれだ。 2枚で1人分・・・1人で2座席をゆったり使える仕組みである。

こうのとり27号は福知山止まりだが、後ろの3両は切り離されそのまま和田山まで「雲海特別列車」として臨時運行される。

JR西日本もなかなか融通が利くではないか

福知山23:51に到着の後、和田山着が4:50ということなので、どう時間を潰すのかと思っていたら、なんてことはない、福知山駅のホームに4時過ぎまで停車したままだった。

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車内は減光され薄暗いなか乗客はしばし仮眠をとることとなる。アイマスクと耳栓があれば熟睡できる。

4:10過ぎにようやく列車が動き出した。福知山から和田山まではノンストップでの未明列車を楽しむ

真っ暗な和田山駅に4:50到着し、マイクロバスに分乗して雲海に浮かぶ竹田城が見られるという立雲峡に向かう。

山の上の展望台まで急な坂道を懐中電灯の明かりを頼りに昇る

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まだ町灯りがともる日の出前の6時に到着したが、どんよりとした曇天が広がる
こういう日は雲海は難しいのではなかろうか

あさご市のポータルサイトには、雲海が出やすい条件として下記の3点が挙げられていた。
1、前日の夜から明け方の気温が低くなり、日中に向けて暖かくなる寒暖差が10℃以上ある日
1、当日の朝の天気が良く、風がない日
1、前日の日中が温かく、湿度も高い

残念ながら、どうやら今回はどれにも該当していないような・・・

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6時半頃の様子 竹田城跡の小山の後ろには少し雲が広がっているが、雲海というには憚られる。

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7時頃まで粘ってみたが、この程度の雲量にとどまった。

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あさご市のポータルサイトの雲海情報では、11/27は「出ない場合も」の予想だったが、結果は「うっすら」となった。

この程度が「うっすら」になるようだ。まあ「出てない」よりマシと納得させる。

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「最高の雲海」だとこんな具合となるらしい・・・・立雲峡のふもとにあった残念だった人のための“ご親切な立看板”より


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アップして城跡の小山を撮ると右下に播但線竹田駅に到着した普通列車の姿があった。

右下のアップ写真
   ↓
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朝来山の登山道案内・・・結構急な坂道が続くので甘く見てはならない。

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自動車路も狭くうねっているため、大型バスは乗り入れられない。
このマイクロバス3台に分乗してやってきた。

麓の道路わきにはずらりと自家用車が止まっていた。人気のほどが知れる。


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竹田の町の案内図

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東京スカイツリー 定点撮影


令和4年11月19日(土)

昨日は東京で会合があり大いに気炎を吐いた後、赤坂で一泊したが、翌日は予定がないのでどこをパトロールしようかと考えた。

天気も上々なので、東京スカイツリーに上ってみようと思い立った。

東京スカイツリーは、完成したのが平成24年2月29日なので、すでに満10年を経ているが、上ってみるのは、実はこれが初めて!

完成の2年前にあたる平成22年7月30日に工事中の姿を見学したことがあったがその時の様子と少し比較してみたい。


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10時がオープンなので、朝一のチケットをあらかじめネット購入したが、天望デッキ+天望回廊セット券は大人1名3,100円とそれなりの価格である。

家族4人で訪れるとお父さんそれなりの散財だなあとしみじみ感慨に浸る。

4階入口フロアのエレベータ乗り場は大変な人出だ。土曜日なので親子連れだけではなく、外国からの訪問客も目立つ。

平成24年5月の開業当時は如何ばかりだったのかと想像に難くない。

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北十間川にかかる京成橋からの景色


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同じ場所からの12年前の景色 スカイツリーはまだまだ成長途中“ネギ坊主”状態


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分速600mのエレベータで天望デッキに・・・地上350mからの景色を楽しむ

北方を望むと隅田川とスカイツリーの影で、イの字になった。

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さらにエレベータで100m上部にある天望回廊に上る

そこからの同方向の景色 さすがに地上450メートルからの展望は凄い

しかし、天気が良くなければ全く意味のないものになっていただろう

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足許を走る東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)もこのとおり


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天望回廊からの景色をたっぷり楽しんだ後、天望デッキに戻ると、足元が竦む「ガラス床」があった。

東京タワーにも同じものがあったが、タワーのお決まりのコーナーなのかもしれない。




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北十間川の対岸から見上げる東京スカイツリー

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12年前の同場所からの様子

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タワーの高さはまだ398m 

この後、天望回廊と電波塔部分が伸びて634mとなる





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道沿いのマンションの下は、12年前は、露店のダンゴ屋が出ていたが・・・

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今ではお洒落なカフェになっていた




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鉄道開業150周年と“名建築で昼食を”



令和4年10月14日をもって、わが国の鉄道開業から150年となる

国民こぞって奉祝すべき記念日である

10月9日から東京に出張するので、用事のない時間には、鉄道開業150周年に因んだ聖地巡りをしてみようと思う


上りの新幹線で、車内販売員に缶ビールを注文するとコレが供された!

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実に幸先が良く気分も高揚するというものだ!

ヱビスビールは、鉄道の恩恵をたっぷりと享受しているからなあ

鉄道開業150年を祝わずにはおれないのであろう


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新橋駅前の“鉄道唱歌の碑”

鉄道開通85周年・大和田建樹の生誕100周年を記念して昭和32年に建てられた碑文であるが、150周年の今日眺めてみると、しみじみとした趣きがある


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ゆりかもめの新橋駅からペデストリアンを使って歩いていくと、この場所に出る

聖地と言えばココを外す訳にはいかない

旧新橋停車場

大切な史跡ながら、摩天楼囲まれて何やら肩身の狭そうな感じが漂う

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エントランスに立つ

この時はスマホのカメラしかなかったため、残念ながら両脇まで写せなかった

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これが開業当時の姿・・・比較するととても忠実に再現されていることが分かる


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12年前になるが、一度ここに訪問したことがあったが、その時は館内が休業日で立ち入られなかった

本日は日曜日ということもあり開館しているし、150周年の記念展示である“新橋停車場、開業!”を無料で見学できる

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建物内は多くの見学者が、数々の展示資料に見入っていた

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歩廊(プラットホーム)部分から見るとこんな具合だ・・・開業当時は下記のとおり

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追憶・・・昭和の土浦市内


以前本ブログで、昭和56年12月14日常磐線土浦駅が建替工事のために閉鎖された様子を「軍艦駅・土浦」として紹介したことがあった。

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この朝に閉鎖された軍艦駅とよばれた土浦駅本屋

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しかし、同じネガを調べているといろいろと同じ日に撮った昭和の土浦市内の様子が残っていたので、41年ほど前のネガだがスキャンしてみた。

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土浦は、重要文化財指定の土浦第一高等学校本館があるなど、由緒ある建物が多く残る地域である。

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茨城県の史跡となっている土浦城の太鼓櫓門は、もちろん令和の今でも現存しているが、この時と比べて綺麗に修復されている。

19811214土浦市内610-1土浦市川口一丁目

川口1丁目の変則的な交差点にある装飾を多用した近代建物の「武蔵屋」さん
右側のアーケード部分が店舗の入口

また通りの向かい側に見える幟の小網屋さんは、土浦を代表する百貨店だった


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少し拡大してみる

大きな筑波山と霞ヶ浦の伝統的漁である帆引き網を絵柄にした看板が印象的だった
名物のうなぎ・わかさぎの販売するお店である

あれから41年・・・もう建替られているだろうと思っていたが、下記のように令和の時代も現役のようで嬉しくなる

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周囲の風景はすっかり変わってしまったようだ


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90年前のLeica Iで撮る至福


令和4年5月4日の倉敷へのお供として、GRとともにライカ Iを持ち出した。

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専門的なことを述べると、feet表示の近接の旧エルマー付なのだ

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露出とシャッタースピードを自分で決めて、さらに距離を合わせて一枚一枚撮る手順は、その脳内での作業がたくさんあるのでリハビリをしているような感じがする。

それが面倒と感じるか、楽しいと感じるか・・・私はもちろん後者である

このライカはフィート表示なので、便宜上、距離計をつけているが、これがないとフィートからメートルへの転換にさらに脳内作業が増える。


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このような快晴で無限遠の場合は、比較的楽な撮影である。
ISO100のフイルムの場合、f8 1/500 に合わせればいい


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少し暗いと2~3段落とせばいい

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新緑のカエデのように少し手前のものにピントを合わそうとするとやや神経質になる
距離計を使ってもいいし、絞り込んで被写界深度を利用してピントを合わすか・・すべて撮影者にゆだねられている


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大原美術館の中庭にて
庫の壁面に見えるモザイクのようなデザインが、色彩を排除して端正な佇まいとなって、かえって美しい

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こういう明暗差が大きな被写体だと、カメラに内臓された露出計任せにすると読み誤る可能性があるが
露出計を使わないとそもそも惑わされないので気持ちがいい

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どうしても酒屋は撮ってしまう・・・一種の性(さが)である

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コロナ禍の行動制限が緩和された黄金週間は、来訪客多く、観光地もいつもの輝きが戻ってきたようだ。

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不思議なお店があった・・・カラーであれば分かったかもしれないがモノクロだとそれが謎になるのが面白い

神社仏閣の格子窓のように見えるが、何を商っているかというと、色とりどりのマスキングテープである

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令和4年 井笠鉄道記念館訪問


令和4年5月5日今年の黄金週間もこれで終りという日

倉敷からほど近い笠岡に向かった

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瀬戸内海に面する笠岡というと、生きている化石カブトガニで有名な場所

改札口でも展示してました

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左下の説明書

カブトガニは、 「カニ」 という名前が付けられていますが、 むしろカニよりもクモやサソリに近い動物です。
カブトガニの祖先を化石によってたどってみると、 古生代のカンブリア紀(約5億数千万年前) にその祖先型が出現し、 約2億年前に現在のような形態となりました。 このため 「生きている化石」として学問上貴重な動物とされています。
また、医学面においても血液内の血球成分が病人などの内毒素を検出する薬として大いに利用されています。
笠岡市においては、 昭和3年に生江浜 (おえはま) 海岸が国の天然記念物の指定を受けましたが、 その後の干拓によって干陸化したため、 昭和46年に神島水道を新たな指定地として手厚く保護しています。
しかし、 生息地が激減したため、 笠岡市は平成15年7月、 全国初のカブトガニ保護条例を施行し、絶滅を防ぐための保護対策の推進や市民意識の高揚を図っています。

と丁寧な説明書カタジケナイ、勉強させてもらいました

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コンクリート造り平家建の駅舎は昔のままだろう 

改札は北側しかないので線路の南側(海側)に出るには、東側の地下道を使うか、西側の高架道を行くしかない

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高架橋から笠岡駅を俯瞰する

長いホームが往時の山陽本線を走行する列車を偲ばせる

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この高架下に目的の井笠鉄道ジハ9が鎮座している

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名称は西ノ浜北児童遊園地というが、遊具らしきものはごく僅かで、メインはこのジハ9のみ

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24時間いつでも無料で見学利用できる

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車内も24時間自由に立入ることができる。

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運転席は、器具類は撤去されているが、当時のヨスガは感じられる。

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床下のエンジン部分はそのままの状態である。

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エンジンからのシャフトは、一軸の車輪にのみ繋がっている。

これでは大した馬力も出ないであろう・・・

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実は思い出すとこの場所には47年前の昭和50年に一度訪れている

山陽本線のトンネル付近で列車の撮影をしていたが、そのついでにココに訪れている

廃止から5年ほどの月日で、放置状態のジハにあまり興味がなかったのか一切写真がない

訪問したのは確かだったので、今回半世紀ぶりの忘れ物を確認しに来た気分である


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西ノ浜公園の隣接する場所に何ともレトロな建物が・・・

“住友肥料”の看板を掲げた和風商店と石炭セメントなどを扱う“関藤謙治商店”

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令和の時代からすっかり昭和へと逆戻りした気分・・・賑やかだった戦前の笠岡港が偲ばれる。

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つづいて街中をぶらつく・・・

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駅前の公園にポツンと多宝塔が建っている。隣は寺院のようだが、よそよそしく塀で分断されているため関係はなさそうだ。

何故公園に多宝塔だけが建っているのか、とても不思議。

帰宅後調べてみたら、遍照寺多宝塔というものらしい。

遍照寺は駅前土地区画整理事業によって移転しており、多宝塔だけがその場所に残されたようだ。

なぜ移築することができなかったのか?新しく与えられた区画整理地が狭かったためだろうか・・・?

しかし、Google地図で見ると現在の敷地はゆったりしているように見えるし、他の宇堂は解体移転してその他で再生しているようだ・・・多宝塔の完成記念に植えられた右横の大イチョウとの組み合わせを大切にして者なのか?

この塔は、慶長11年(1606年)の建立で、岡山県下の多宝塔建築の中では最も古いらしい。



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多宝塔の北側の道路を歩いていると、木造の瀟洒な建物が目に入ってきた。

こじんまりとして、凹凸のある造作も素晴らしい。手入れも行き届いているようだ。
こんな建物に出会えるとラッキー!と思わず叫んでしまう。

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日本基督教団笠岡教会という表札あり

明治26年(1893年)に完成した教会で、木造2階建て、桟瓦葺、白漆喰塗りとなっている。

笠岡を代表する明治洋風建築らしい。

事前学習なしに歩いて、たまたま見つけたものだったので、見過ごすと悔しい思いをするところだった。

笠岡侮りがたし!


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令和4年 黄金週間の家族旅行・倉敷


令和4年5月4日家族で岡山・倉敷美観地区を訪れる

私はもう何度も足を運んでいるが、家人の中には初めてという者もいるので黄金週間の後半を利用して出かける

長い間コロナで自粛生活を強いられていたため、家族そろっての旅行は数年ぶりである

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新大阪からは、九州新幹線・みずほ605号を利用する

幸い僅かに指定席が空いていたため座席を確保することができた

これもコロナ禍による国民の旅行離れの証左か・・・

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九州新幹線だけに、西九州新幹線の広告がデカデカと掲げてある

今年の9月23日“かもめ”がデビューする


このポスターを見ていると、カモメというよりシロクマに見えてくる・笑

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九州新幹線 博多駅 - 新八代駅間が開業したのが平成23年3月12日だった

前日に発生した東日本大震災により開通のお祝いイベントは悉く中止となり寂しい出発となった

「泣くな くまモン!」 とどこかで呟いた記憶がある


西九州新幹線の開業はそんなことのないよう祈りたい

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本日のお供カメラ

令和の景色を92年前のライカ I に見せてやりたくて、モノクロフイルムを入れて久しぶりに持ち出した

一方のGRはコンパクトで優秀なカメラである

28mmの画角は、私にとっては生理的に好ましいもののようで、何かにつけて持ち出している


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こんなことをしているうちに岡山到着

ここからは“たくあん電車”で在来線を往く

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ほどなく倉敷到着

水島臨海のホームを望むが、余り面白そうな車輛ではない

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下りの特急“やくも”を見送る

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国鉄色に戻したリバイバルやくもがやってくるという息子からの情報により、しばらくホームで待ち構え鉄分補充

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懐かしいというより、見慣れた感覚しか湧いてこない

昭和人の悲しさか・・・・

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サイドビューも181系のようなボンネット型だと萌えるのだが、381系の簡易型では普通なイメージしかない

極めて冷静沈着

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緊急事態宣言下の南海・汐見橋線パトロール

令和3年のゴールデンウイークは新型コロナウイルス感染症のため、大阪府では3度目となる緊急事態宣言が発令されていた。
緊急事態宣言も3度目ともなると、いい加減嫌気がさしてくる。

また、コロナとの付き合いも徐々にわかってきて、何が何でも家で待機!というイメージではなくなってきた。
3密を避ければ散歩もOKといった具合だ。

5月3日 天気のいい黄金週間に家で燻ぶっているのも情けない。
よって、SONY NEX-7をお供に、3密にならないフォト散歩として、都会のローカル線「南海高野線(汐見橋線)」を久しぶりにパトロールしてみた。

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汐見橋駅の外観が綺麗にペインティングされている。

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内部も再ペイントはされているが、ガランとした雰囲気は昔のままだ。

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(参考)平成5年9月の非自動化時代の改札口の様子


汐見橋から電車に乗らずに沿線を徒歩でパトロール

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30分に1本しかやってこない汐見橋線と環状線とのコラボ・・・タイミングよく撮れました!

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芦原町駅・・・相対式の簡単なホームがあるのみ

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令和4年春分の奈良散歩(その2)


前回からのつづき・・・

般若寺から少し南に下ると、本日のポイントのひとつである旧奈良監獄に出た。

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明治41年築の五大監獄のひとつ

現在まで当時の建築様式がよく残っており、今では国の重要文化財となっている。

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とりわけこの表門が美しい佇まいをしている。

両脇を支える円塔といい、エントランス上部のアーチ型の意匠といい、威圧的な感じがしない。

黙ってみれば、ディズニーランドにあっても違和感のない華やかな煉瓦造りのエントランスである。

とても刑務所の正門とは思えない。

実は塀の内側から見た表門の反対側のデザインは、これとは全く異なり権威的な雰囲気が漂っている。

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表門の奥行きは、このようにほとんどない。

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戦後は少年刑務所として使われていたが、それも平成29年3月31日に重要文化財に指定されるとともに廃庁

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そして平成29年9月1日をもって拘置支所としての役目も終える。


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表門の隙間から内部を覗くと、正面には本館が望める。

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廃庁となったこの場所は、星野リゾートが開発することになっていたので、どれだけ工事が進んでいるのか見たいと思って来たが、まだ工事には着工していないようだ。

令和4年に開業予定であったが、コロナ禍のためか延期されて令和6年頃に、監獄史料館やホテルなどの複合施設としてリニューアルされるらしい。

さて予定通りに進むのだろうか?


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その向かいにあるのが現在の奈良少年鑑別所




さてさて、奈良監獄を見学したのちは、さらに南に進むと煉瓦建の小さな小屋があった。

変電所には小さすぎるし、ここには鉄道施設はないので、鉄道のランプ小屋でもなさそうだ。

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奈良市水道計量器室と表記のある建物(大正11年築)

こういう未知の建物に出会うのも街歩きの楽しいところだ。

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水道の水圧を測る装置がある場所とのこと。

以前は荒れた状態のまま放置されていたが、土木学会選奨の土木遺産と認定されたことを機に整備保存された。

めでたしめでたし!




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令和4年春分の奈良散歩(その1)



令和4年3月21日春分の日

天気が良いのでお気に入りのカメラをもって、ぶらり奈良散歩に出掛ける。

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阪神西九条駅から阪神なんば線で奈良まで一直線。便利になったものだとつくづく思う。

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本日のお供は、コニカの大口径準標準レンズ HEXANON (L) 60mm F1.2

このレンズは、1999年に800本限定で発売された今となっては幻のレンズ

そのレンズがなぜ私が持っているかというと、昔から小西六のパール愛好家としては、ヘキサーやヘキサノンという名前を見ると何故か物欲が湧いてくる。

このレンズも売り出す前からアンテナを張っていて、売り出されるや否やカメラ店に駆け込んだ次第である。
他にも限定モノのLマウントのヘキサノン35mmf2と沈胴ヘキサノン50mmf2.4などを愛用している。

この60mmも取得からすでに20年以上経過しているが大きくいので持ち出す機会が少なかった。

そもそも夜間撮影用のレンズであるので、開放値f1.2の描写を昼間に味わおうとすると、フイルムのカメラのLeicaではシャッタースピードが遅すぎて使えなかったこともその要因の一つである。

SONYα7であればシャッタースピードが最速1/8000とあるので、ISO感度を調整すれば日中でも開放値で描写を楽しめる。

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近鉄奈良駅から北側はあまり歩いた記憶がないので、今回はそちらの“奈良きたまち”地域に向かって進む。

ちょうど今年、国の登録有形文化財になった旧奈良警察署鍋屋連絡所である「きたまち案内所」をひとつ寿ぐついでもあった。
向いにある奈良女子大のデザインに合わせたような、洋風のデザインが特徴的で、近代巡査派出所の希少な遺構としての価値があるらしい。

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明治42年築の奈良女子大の正門と後方の本館・・・ともに国の重要文化財である。

奈良女子高等師範学校時代の雰囲気を濃厚に湛えている。実に素晴らしい造形である。

よく今まで残ってくれた、残してくれた。と感謝の気持ちでシャッターを切る。


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春うらら 佐保川沿いに進む (ヘキサノン60mmの開放値f1.2で撮影)



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さらに北に進むと、幻の“大仏鉄道”の黒髪山トンネル跡に出た。

現在は大きな“切り通し”となっているが、往時のトンネルは関西鉄道(かんせいてつどう)の社章がついた立派なレンガ建てのトンネルだった。

その社章が弁天町の交通科学博物館に保存されていた。(2009年撮影)

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これが実物だ。

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現在は京都の鉄道博物館に移動しているが、大切に保存されているのだろうか。


昭和41年までそのトンネルが残されていたとか・・・当時でも小型自動車が行きかうくらいで精々の隧道巾であったただろうと思われる。

現在の交通量を考えると取壊しも、やむなしか

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明治38年のワラヂヤの鉄道地図から

当時の関西線は奈良~木津~加茂ではなく奈良~大仏~加茂のルートだった。

この道を進めば加茂駅までの間にいくつか遺構があるようだが、今回はここまで。
これより東進して般若寺方面に向かう

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平成10年 SuperAngulonと浜寺公園に遊ぶ

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平成10年にライカの超広角レンズ“スーパーアンギュロン21mmf3.4”を手に入れたので、何かにつけて持ち歩いている。
この当時21mmの画角は超広角だったため、その絵が楽しみでならなかった。

平成10年9月23日もM6+SuperAngulon21mmf3.4の組み合わせで、今回のフイルムはモノクロを装填して出かけた。

大阪南部に浜寺公園という景勝地があるが、そこへふらりとフォト散歩と洒落る

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浜寺公園に行くとなれば南海本線か阪堺電車である
時間に制限もあるではなし、気楽に阪堺電車でぶらり旅を決め込む

気の向くまま途中下車するのも一興なり

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姫松・帝塚山界隈は、昭和の風情がある町並みが残る地域であり、ファインダーの景色に事欠かない。


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帝塚山から浜寺公園に向かう・・・

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Pearl II と港町・神戸フォト散歩

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この頃は、小西六のセミ判カメラPearl IIがお気に入りだったようで、あちこちお供に連れ出している。


平成10年8月1日の暑い日も同様だった。
この日は海風に当たるべく神戸三宮から元町界隈をブラブラする。

(ここに掲載した写真は、すべてパールIIにブローニ判ネガフィルムであるFUJI NS160を装填して撮影したものである。)


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阪神淡路大震災の傷跡もようやく目にすることがなくなり、そこかしこに新しいビルや店舗が誕生している。

ここからまた新たな神戸の歴史を刻んでいくと思うと、それはそれでワクワクするものである。

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京町筋界隈は震災前、クラシックな重厚なビルが立ち並んでいたが、今ではカラフルな斬新なビルが目立つ

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前方にあさひ銀行の立て看板が・・・

りそな銀行に吸収され日没してしまったあさひ銀行。元の銀行は協和銀行と埼玉銀行だった。
その後、埼玉銀行部分は会社分割により埼玉りそな銀行として復活することになる。

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神戸大丸の回廊 オープンテラスが設けられ開放的な雰囲気が心地よい

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黄昏時になってから海岸エリアを訪問している。

神戸ハーバーランドの優美な信号塔はこの日も威容を誇っていた。
その周囲は遊園地として提供されていた。


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震災直後、天保山から遊覧船“サンタマリア”に揺られて到着した岸壁は、ガタガタだったが今では綺麗に修復されている。

その岸壁にレストランクルーズ船“コンチェルト”の姿が・・・以前は“シルフィード”という船名だった。

そして昔は大阪までやってきていたが、今は神戸のみで活躍しているようだ。

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かなり暗くなってからの手持ち撮影だが、シャッターは1/2くらいだったか。

ブレがないのは腕前のせいか、振動の少ないレンズシャッターのせいか、今となっては杳としてわからない。



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令和3年 神戸電鉄粟生線探訪

神戸電鉄粟生線については、最近その一部が廃止になるとの噂が聞こえてくる。

これは10年以上前からの続く利用者減少によるものだが、その原因としては、ニュータウンの老齢化、自動車社会の広がり、さらには三ノ宮へとの高速道路発展による路線バスの台頭など、複合的な要素が考えられる。

そこで、久しぶりに粟生線に乗ってみたくなり、令和3年11月3日(祝)を吉日と決め、お気に入りのカメラ・レンズを携えてふらりと訪れてみた。

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カメラはSONY-α7だが、お供にした個性的なレンズは次のとおり

超広角の21mmは、Voigtlander SCーSKOPAR 21mmf4
広角の35mmは、Zeiss Planar 35mmf3.5
望遠の85mmは、Zeiss Sonnar 85mmf2

すべてコンタックスマウント仕様のレンズである。

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あちこちで下車する予定なので1日乗車券と沿線各地のおもてなしメニュー引換券がセットになった「おもてなし切符」(\1,200-)を湊川駅で購入

神戸電鉄も利用者拡大のために、いろいろと知恵を絞っているようだ。

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まずは鈴蘭台で下車

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関西屈指の山岳路線の神戸電鉄 

後方の三田方面にはさらなる急勾配がつづく。左の路線がこれから進む粟生線である。


以前、北条鉄道に行った際、粟生線に乗車したときに、時間が止まったような魅力的な駅舎に刮目したことがあった。
今回は是非じっくりと訪問したいと考えている。

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それが、この「三木上の丸駅」 この写真は前回車窓から撮影したもの


今回ようやく、念願のホームに降り立つことができた。

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ホームの待合も歴史を感じる木造だ

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駅名板のハゲ具合にも時間の大いなる流れを感じる

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山小屋風の駅舎に向かう・・・

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自動改札と切符の自販機があるだけの無人駅である。

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山小屋風の木造駅舎は、前回見たのと変わらなかったが、駅名板が取り換えられていた。

ん・・・・残念・・・滋味が減殺されてゐる

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あえて逆光で撮り、フレアを入れてみた。クラシックレンズらしく豪快なフレアが発生するが、この駅舎には良く似合う。

憧れの三木上の丸駅を堪能したので、近くにある旧国鉄の三木駅を徒歩で訪ねる。

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旧国鉄の三木駅舎が保存されている。

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これは、昭和57年に訪問した際に撮影した現役時代の国鉄三木駅の姿

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三木駅は、国鉄時代の昭和60年4月1日民営化され三木鉄道として再出発するも、23年後の平成20年4月1日には、あえなく廃線となりぬ

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現在の建物は、昔の場所から少し曳行して「三木鉄道ふれあい館」として地域住民の憩いの場として活用されている。

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駅舎正面の右側にかつて存在した貨物ホームのための木造の上屋も一緒に残されているのが嬉しい。

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旧三木駅から隣接する別所駅・石野駅の間は「別所ゆめ街道」として整備され、線路跡は散歩道として利用されている。

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三木鉄道記念公園内にある、多目的広場に沿って、約200m残されている路線上には、三木鉄道の車両を模したサイクルトロッコが設置されています。毎週土曜日・日曜日の10:00〜15:00の間どなたでも無料でトロッコに乗ることができます。またサイクルトロッコ利用者には、三木鉄道制帽の貸し出しもしていて、思い出の記念写真撮影にもピッタリなスポットです。制帽をかぶれば、あなたも運転士や車掌になった気分!?

<サイクルトロッコ詳細>
●線路は、単線で折り返し運転
●乗車定員4名(厳守)
●小学生以下が乗車の場合は、保護者(中学生以上)の同伴が必要。
●故意に壊した場合、修理費用を頂く場合あり。
●雨天等により、予告なく休止の場合あり。
●一組あたり、往復で約10分程度
●申込順の利用となり、待ち時間が必要な場合あり。
●申込書は、三木鉄道ふれあい館にあり。
●問い合わせ先-三木鉄道ふれあい館

(三木鉄道ふれあい館HPより抜粋)

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三木鉄道ふれあい館(旧三木駅舎)の内部の様子。

その現役時代を知る者にとっては展示物にも目新しいものはなく、ざっくりと見学してその場を後にした。

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“天空”に乗って高野山まいり(後編)

(前回からのつづき)

令和3年10月24日天空に乗って高野山にやってきた。

今年は暖かい日が続いているため、高野山の紅葉は遅れている。
例年ならば見頃なはずだが・・・

ここで、愛すべきレンズであるライツ・ズミルクス35mmf1.4の撮り比べをしてみよう。

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↑:f1.4開放  ↓:f5.6  

絞ると極めてシャープな描写となるが、解放の滲みがとても良い味となっている。
ソフトレンズとはまた違う描写と感じる。

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↑:f1.4開放  ↓:f5.6 

壇上伽藍にある御社(みやしろ)の鳥居より1枚 
上の方が何か御座すような雰囲気が漂い神々しい感じがする。

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高野山縁起では、唐で習得した真言密教の道場となる地を求める弘法大師の前に、黒と白の犬を連れた狩人が現れ、弘法大師を高野山へ導いたと伝えられている。この狩人こそ丹生都比売大神の御子である高野御子大神が化身された姿であり、丹生都比売大神よりご神領である高野山を借受け高野山に根本道場を開いた弘法大師は、丹生都比売大神と高野御子大神に深く感謝し、高野山の守護神(明神)として、山内の壇上伽藍に御社(みやしろ)を建てお祀りしたのだ。(丹生都比売神社HPより)

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↑:f1.4開放  ↓:f5.6

登録有形文化財に登録されている高野山霊宝館 夕暮れの高野山はまた別の姿を見せてくれる。
この霊宝館にも入館したが、国宝が数多く展示されていて、それもガラス越しではなく、中には息がかかる程の距離で鑑賞することができるがあることにとても驚く。

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これは、ヘクトール7.3cmの撮り比べ

奥之院参道にある空挺部隊の慰霊碑 
「空の神兵」といいわれた陸軍の落下傘部隊から自衛隊空挺団に至る物故者を祀っている。

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↑:f1.9開放  ↓:f5.6

この石碑に刻された「空」の字が只ならぬ気配を漂わせているので撮影する。
きっと弘法大師の筆跡を写したものだと思って撮影していると、隣で掃除をしていた男性に「これは弘法大師の風信帖の字ですわ」と教えてくれた。
なるほど。だからオーラを感じていたのかと一人納得していたが、帰宅後調べてみると弘法大師の「勧頂記」からの字だった(笑)

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↑:f1.9開放  ↓:f5.6

奥之院一の橋 聖域の入口 
今回は中の橋から参拝したが、本来はここから参詣すべきだと思う。 

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高野山ケーブルに乗る頃には、とっぷりと日が暮れて極楽橋駅の構内が不思議な雰囲気を湛えていた。

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ケーブル乗り場は聖域として「赤」があえて用いられている。

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ところが回廊を戻ってくると、俗世の「黒」がモチーフとなっている。


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“天空”に乗って高野山まいり(前編)

阪急交通社は、時々面白いツアーを提供してくれる。

コロナ感染症の影響で、間引き運転となっている南海の特急ラピート車輛を貸し切りにして、南海高野線を橋本まで運行するというツアーがあった。

目にしたとたん、即決で申し込んだが、催行日であるR3.1.17は緊急事態宣言発令中だったため、ツアーは中止となった。

その後、夏になってからも同じツアーが用意されたので、R3.8.21の催行日で申し込んだが、それも同じ理由により中止となった。

全くもって極悪非道のコロナウヰルスである。


もうラピートはいい加減いや気がさして来たので、R3.10.24の“天空”に乗れるツアーに鞍替えした。
“天空”は人気の列車だけに座席の確保が難しいのだが、ツアーであれば心配ない。

こちらもコロナの状況が心配だったが、緊急事態宣言はR3.9.30に解除されたため、なんとか実施された。


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本日のカメラのお供は、下記のラインナップ

Biogon21mmf4.5(左)・・・Zeissの一眼レフであるブルズアイ用に作られたものをライカマウントに改造したレアもの

Hektor7.3cmf1.9(中)・・・名玉と謳わる戦前の中望遠

Summilux35mmf1.4/2nd (右)・・・数あるライツのレンズの中でも特にお気に入りの広角


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Biogon21mmf4.5は、周辺光量がドラマチックに落ちる。
中央の主題がクローズアップされるので嫌いではない・・・というか好ましい。

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ここからは山岳鉄道区間となる。
急勾配と急カーブの連続で並の車輛だと登れない。南海でも17m級の中型車両のみが稼働している。

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“天空”は前の2両だけで、後ろの2両は自由席車輛となっている。通常はこのような4両編成で運行されている。

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1号車のモハ2258形2258 左側の乗降扉は改造され、展望窓となっている。

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2号車のモハ2208形2208 こちらの左側の乗降扉は常に開いた状態で展望デッキとなっている。

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平成10年 高松・玉藻城を巡るコトデン


平成10年6月3日高松出張の際に、高松城(玉藻城)に立ち寄る。

この城は、瀬戸内海に面して堀には海水が引き込まれており、本格的な海城となっている。

その城跡からコトデン撮影を試みる。

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二の丸(右)と天守台(左)の間に架かる鞘橋から高松築港駅を望む

小型車の2両編成がちょうど収まるスペースである。

後の白い建物は、コトデン琴電グループが経営していた高松グランドホテル。
このビルは高松琴平電気鉄道の本社ビルも兼ねており、駅舎の一部にもなっていたが、高松市街地再開発により当駅の移転が決定したため、このビルは一足早く撤去された。
しかし、諸般の理由からその計画はとん挫し、令和の現在では緑地帯となっている。

次の2ショットは天守台から南西方向を撮影

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玉藻城の天守は、四国一立派なものだったが、老朽化により明治17年に解体された。
もし現存すれば存在感たっぷりな名跡となったであろうと考えると残念でならない。

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内堀が水鏡となって美しいワンショット

海水の堀には養殖のタイが放たれていると聞く


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平成10年 仮駅舎時代の高松駅


平成10年6月3日仕事で高松に向かう。

新大阪からは山陽新幹線であっという間に岡山到着

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平成4年から登場した新幹線3世代目の300系もこの時は現役だった。
しかし、この300系は、高速化を最優先させるための軽量化が仇となり、車内の騒音が増加し、振動も大きく居住性は良くなかった。

確かに乗車した際の印象としては、“ペラペラ”な感じがした。

そういった悪評の下、平成24年には姿を消すことになり、100系と同様短命に終わった。

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その300系に代わるものとして、この2年前の平成8年から登場した500系は、近未来的な秀麗な姿から人気の車輛である。
JR西日本が開発設計した唯一の新幹線車輛としても貴重な存在だ。



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高松駅ではブルートレイン瀬戸号を見ることができる。

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ブルトレとしては最終形式となる24系25形は、その金帯が特別感を醸し出している。

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昼間は、用事がないので機関車とともにのんびり休んでいる。


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高松駅から出て構内を望む

建て替え中の高松駅構内は、ただ広い空間があるだけだ。
目の前の「高松駅前」のバス停が空虚に感じる。

平成9年12月に港頭地区再開発に伴い、3代目駅舎の使用を終了し、12月20日より仮駅舎に移転した。

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こちらが仮駅舎
2階建ての簡素なものである。管区代表駅としての存在感はない。

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こちらが以前の3代目駅舎 この猥雑さがターミナル駅としての存在感を示していた。


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しかし・・・仮駅舎の中には、こんなポスターが・・・・



  お知らせ

寝台特急「瀬戸号」の立席特急券発売終了のお知らせ

高松~東京間を運転している寝台特急「瀬戸号」は、7月10日(金)出発分より寝台が全て個室の寝台特急「サンライズ瀬戸号」に生まれ変わります。これに伴いまして高松~岡山間で実施しておりました立席特急券での瀬戸号への乗車の取扱いを終了いたしますので、他の列車のご利用をお願いいたします。

JR四国 高松駅長




果たして、ブルトレ瀬戸号の見納めとなった今回の高松出張であった。


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80系臨時快速 “近江路”


昭和48年5月3日(祝)ぶらりと京都に出掛ける。

国鉄東海道線で、京都駅に到着すると、見慣れない80系6連が停車していた。
前面には“快速 近江路”のトレインマークを掲げている。

この当時でも京阪神で80系を目にすることはなかったので、慌てて一枚収める。

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DSC_0455-1.jpg

詳細不明な列車なので、帰宅後時刻表で調べた。

DSC_0454-1.jpg

下りは、名古屋発8:02、京都着10:35の9431Mの臨時快速列車である。
5月27日までの休日運転とある。

DSC_0456-1.jpg

上りは、京都発14:43、名古屋着17:06の9434Mである。

1日1往復だけの臨時列車なので、ホリディ快速という区分けになると思われるが、名古屋・京都を直接結ぶ列車は急行“比叡”くらいだったので、普通列車としては貴重な存在である。

車輛は大垣区のものと思われるが、当時80系は、中央線・飯田線へと移籍が進んでいたので、大垣区の最後の80系編成かもしれない。

また、撮影した同年6月には、使用車輛が80系から113系に置き換えられたとの情報もあるので、この日の撮影は終焉間近ななものの可能性がある。


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時刻表を見ていて気付いたが、この当時“SL白鷺号”が京都・姫路間を運行している。
昭和51年9月4日京阪100年号による人身事故が発生するまで、京阪神では、このようなSL運転が度々運転されていた。
この事故以来、京阪神でのSL運転はご法度となり、平成7年8月19日に米原・木ノ本間における“SL北びわこ号”の運転開始まで待たねばならなかった。

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下りホームのEF58牽引の荷物列車
当時は頻繁に登場する珍しくもない荷物列車であったが、何故か写真に収めている。

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ライカM6の軍艦部装飾


以前から気になっていたことがある。
手許にあるライカM6のカメラのトップカバーいわゆる軍艦部がのっぺりしていて寂しい。

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ドイツのライツに送れば、M3のような彫刻をしてくれるとか耳にしたことがあるが、そこまでして・・・と思い現在に至っている。

もう手許に来てから何十年にもなるので、何を今更・・・という感じだが、内心では今でも何とかしたいという気持ちがある。

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下の画像のように手許のM3の軍艦部にはライカの筆記体が美麗に刻されている。

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そんな折、いくつかのインターネット記事に、M3の軍艦部をデジカメで撮影して、それをプリンターで透明のラベルシートに写し取り、大きさを整えて軍艦部に張り付ける技法を紹介していた。

ほほーっ!・・・・これならカメラを傷つけることはないし、失敗してもすぐに元に戻せる。しかも出費も僅かだ。

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こんな便利なものが売られている。
透明なラベルシートでその上に印刷できるという代物。

さっそく梅田・ヨドバシに出掛ける。

広い用紙売り場では見つけられず、店員に尋ねて、ようやく購入する。
ほかに種類がないのかと探したが、これ1種類のみだった。


さっそくやってみたが、夕食後の軽作業で済んだ。

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上が、プリントした透明シートを張ったM6、下がオリジナルのM3

サイズがやや大きいのと、文字幅が少し太いようだが、アピール度はアップしている。
寂しいトップカバーが華麗になった。
シートが貼ってあるので軍艦部の傷防止にも役立ちそうだ。

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さてと・・・あとは、フイルムを詰めて出掛けるばかりだが、コロナ禍により不要不急の外出は自粛されているため、
室内での愛玩にとどまるのが何とも無念。




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試し刷りしたほうは、捨てるのも惜しいので、スマホの裏面に貼ってみた。

副産物として・・・ライカスマホの誕生である(笑)



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サンライズエクスプレス 新型285系車輛展示会(大阪駅)


平成10年5月23日大阪駅で、同年7月から運行開始となる新型特急寝台電車“サンライズ瀬戸・出雲”285系車輛のお披露目があった。

大阪駅での新車お披露目は、ほんとうに久しぶりだったので、高揚感をもって出かけた。

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正午の時点で、すでにホーム上には、同輩の姿が多く見受けられた。

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実際の運用となると、真昼の大阪駅でこの車輛を見ることは、まずあり得ないことである。
よって、大阪駅の風景とともに撮影し、記録しておくことも大切である。

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285系は、7輌で1編成を形成する。
よって、東京・岡山間は、サンライズ瀬戸と出雲が連結されるので2編成14輌での運転となる。

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クハネ285-4(岡山側)

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平成10年3月 奈良・氷室社の枝垂桜



前回からのつづき・・・

陽光に誘われて奈良公園を散策する。

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大仏殿と桜のコラボも期間が短いだけに、出会えば撮っておくべき一枚

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春日社の参道は長く続くが、桜の大きな古木が多いためか、枝が石燈籠の高さのもの少なくないような気がする。

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桜だけではなく、青い芽を吹き、春風にそよぐ柳の枝も注目に値する。

これは三月堂の前で撮影したものだが、現在は残念ながら、この柳の木は見当たらない。


つぎに国立博物館の北にある氷室神社に移動し、奈良の春を告げる「奈良の一番桜」を拝見

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この四脚門前の枝垂桜は、奈良市内のその他のソメイヨシノと比べ、比較的咲く時期が早いため「奈良の一番桜」などと呼ばれて、多くの観光客を集めている。

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手の届くところまで垂れ下がった枝垂れが何とも素晴らしく、息をのむ美しさである。

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樹齢約400年にもなるエドヒガン系の春日野の在来種里桜が見せる、この艶やかな姿にどれだけの人々が癒されてきただろうか。

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しかし、撮影した平成10年から二十余年を経た令和3年の今日、400年の樹齢を重ねる桜は、近年は「古樹」となって、残念ながら樹勢が衰える傾向にあり、往年の姿は偲ぶしかない。

歳月は人を待たずというが、人だけではなく森羅万象に当てはまる。

しかし、老いたるとはいえ、持てる精力を振り絞って今年も花をつけた古樹は、これまた見事なものである。



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平成10年3月奈良町フォト散歩


平成10年3月29日(日)のことだった。

奈良の奈良町あたりをふらりと訪れてみたくなり、CONTAXに交換レンズを数本お供にJRに飛び乗った。

環状線からは大和路快速ならば、乗り換えなしで一気に奈良に・・・

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地上駅時代の奈良駅構内

クラシックな軒飾りのホーム屋根と複雑な構造の跨線橋部分に今更ながらに気が付いたのか、一枚収めている。

またよく見ると、安全性を担保するため、階段の傾斜が設置当時より緩やかなものに改修されているのが、見て取れる。

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1番線は、桜井線のホーム。
ロングランの和歌山行普通列車が入線していた。

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南都・奈良を象徴するJR奈良駅本屋(昭和9年築)・・・九輪・水煙を冠した寺院風建築で、実に奈良らしいデザインだと思う。

奈良駅の高架工事のため、このあと平成15年9月に2代目駅舎としての役目を終え、曳家工法で18m移動されたのち奈良総合観光案内所として使用されている。

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奈良町は観光名所でもあるので、このような案内板が用意されている。

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古い家並みの残る地域は、そこだけゆっくり時間が流れているように感じる。

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御霊神社の狛犬は、なかなか厳つい顔立ちをしてござる。
しかし、これがなかなか「足止めの狛犬」として霊験あらたかな有り難い狛犬さんらしい。

前足のミサンガのような紐は、参拝者がくくりつけたもので、行方不明者が見つかりますように・・・子供が家に落ち着きますように・・・とのおまじないとのことである。

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しかし、いきなりこんなバドワイザーが目の前に現れて驚かされる。

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奈良町の家並の軒先には、「身代わり申(さる)」がよく吊るされている。

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この庚申堂の神様のお使いなのだ。

庚申の夜には、三尸の虫が天帝に悪口を伝えさせないために寝ずの番をしていたというが、地域のコミュニティとしての役割が大きかったのではないかと私は思っている。

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南都の銘酒「春鹿」の醸造元もこの町にある。

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春先の陽気と、ソメイヨシノに誘われて、春日社の方に足を進る。

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   つづく・・・



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平成10年4月 春うらら・・・Minolta CLE 試写


平成10年4月4日 Leicaのレンズが使えるコンパクトカメラであるミノルタCLEを手に入れたので、その試写を兼ねて春うららの町中をフォト散歩する。

フイルムは、1年前に発売されたばかりのリバーサルのフジクロームアスティア100(RAP, ISO 100/21)を使った。
レンズは、Leitz Summitar 5cmF2

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梅田の大陸橋の上から東側の扇町方面を望む

斜めのプロミスの看板がユニークだったが、これから10年後の過払金返還訴訟により会社ごと傾いてしまった。
富国生命ビルも阪急百貨店も建替えになり、この20年でここからの風景もずいぶん変わってしまった。

↓R3.3.13撮影
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この写真を見ると阪急百貨店の南端の歩道を通行する人がずいぶん多い。
現在はこの歩道を歩くメリットはないので、人影は少ない。

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阪神百貨店の御堂筋側から北を望む
20年たっても観覧車と行先案内板は健在である。

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このあたりの歩道拡張により全く同じ位置ではないが、当時の写真と見比べて同方向を撮影する。



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JR西日本/灘駅訪問

東海道本線の新快速に乗ると、いつも車窓からの眺めを楽しむ。
大阪から神戸に向う時には、四季によりその姿を変える六甲の山並みは外せない。
そのうち三ノ宮が近づいてくるといつも気になっていた駅がある。

灘(なだ)駅である。

クラシックないでたちのホームと端正な佇まいの駅舎が、いつも目の前を通過していた。

その周辺の駅は、開発だの高架だのと、駅ビルになって随分つまらないモノになってしまったが、そんな中で、この駅はピカ一に輝いていた。

一度訪問しなければ・・・と思いつつ、灘で下車する用事がなく、いつも新快速で通過する年月が続いていた。

平成10年1月31日午後から神戸で会合が予定されていたが、その前に用事はないが灘駅を訪問してみようと思いつき実行に移した。(このあたりは尊敬する百閒先生の教えに忠実である。)

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この日のお供は、ミノルタのTC-1
ズボンのポケットにも収まる超小型のボディーに名玉G-ROKKOR28mmf3.5の組合せが、スナツプショットには最高である。


六甲道と三ノ宮の間の駅なので、快速と普通列車を乗り継いでやってきた。

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くすんだ暗い色合いが多い鉄道のホームであるが、ここは、アイボリーを基調とした軽快な装いである。

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しかし、何といっても鉄骨木造の跨線橋に描かれた駅名板!
戦前ではどの駅でも定番となっていたので、昔は地方の駅ではよく見受けたものだが、昨今は目にすることはめっきりなくなった。

跨線橋の昇り口に設えてある木造の手摺もいい感じである。

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跨線橋の通路部分 よく見るとまっすぐではなく途中で折れている。
鉄道省仕様の典型的なものだ。
木造の壁面は上部をガラス窓ではなく開放部としてあるが、目の位置より少し高いので、ここから列車を撮影しようとしてもカメラを上手く構えられない。鉄道ファン泣かせの意匠である。

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駅本屋の改札内スペース
アールデコ調の古き良きデザインである。
軒飾りもそのままなのが嬉しいね。

今は柵がして花が飾ってあるが、昔はここから各ホームに繋がっていた通路だったと思われる。

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改札の外から同じ方向を見る。行きかう列車も見えて開放的な空間となっている。

駅名の「なだ」の文字が崩壊しているのが残念。

改札横の“Jスルー”ってなんだ?と思ったが、JRの自動改札機のことだった。
平成10年度にはJR京都線・JR神戸線にも設置されたので、訪問した時は、設置の直後といったところか。

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駅本屋から入口方向を見る。
反対側と同じ意匠が施されている。

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駅の入り口にアーチ状の窓を配したデザインは、戦前の駅舎に多く見受けられた。

香川の琴平駅、東京の国立駅、昔の前橋駅なんかもそうだった。




瀟洒な佇まいの灘駅舎は、昭和9年の建築で阪神間では最も古い駅だったが、惜しまれつつ平成19年に取壊された。



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Kodak Retina #117


平成9年のある日、阪急梅田駅の1階広場にあった河原写真機店のウインドーに美麗な
オリジナルRetinaが売り出されていた。

オリジナルRetina#117は、LeicaやContaxの高級路線ではなく、ドイツコダックが1934年12月に大衆向けに発売した最初の35mmカメラである。

クラシックカメラというのは、珍品を見つけても直ぐに買わずに、心静かになるまで待つべきだというのが私の信念である。
(場合によっては、かなり怪しい信念ではあるが・・・)

よって、しばらくは羨望のまなざしで、前を通るたびに眺めていた。

しかし、募る思いがそうさせたのか、年末の賞与が入ったため、平成10年1月10日思い切って買い求めた。

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オリジナル・レチナ(Retina#117)が我が家にやってきた!

手許のレチナ族ではレチナII、レチナIIICに続く3台目であるが、レチナ愛好者にとって一番最初に発売されたオリジナルレチナは、信仰の対象であり、ありがたい・かたじけないもので、お守りのような存在なのだ。


因みにこのカメラの販売と同時にコダックが発売を開始したパトローネ入りの35mmフイルムは、発売当初は“for Retina”としてレチナ専用だったが、もちろん、LeicaやContaxにも使用可能なため、ほどなく“for Retina,Leica,Contax”と記され、21世紀に至るフイルムのスタイルを樹立したところが、ものずごくえらい。
このフイルムの登場は、大衆カメラ“Retina”の登場より遥かに大事件であった。

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フイルムのことはさておき、この#117を嚆矢として、そのあとレチナシリーズは、1970年代まで製造され、姉妹機のレチネッテ族を含むと50種類ものカメラを擁する大所帯となる。

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レンズ部分とボディはジャバラで繋がれているため、使用時はこのような形状だが、閉じればペタンコになるところが最大の魅力である。

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蓋にある“KODAK”の銘あるスタンドを立てておいた姿が、正式なスタイルである。
また、黒塗りボディーに怪しく輝くニッケルの組合せは、クラシックカメラの王道ともいうべき装いである。

レンズは、シュナイダー・クセナー5cm f3.5・・・テッサー型の3群4枚 よく写るレンズである。

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そして、注目すべきは、このカメラケースである。

上蓋部分にRetinaのインボスがあるのでオリジナルケースではないかと思われる。
「思われる」というのは、いろいろ資料を調査しても確証の得られるものが見当たらないからだ。
しかし、インターネットの画像検索すると、海外であるが、同ケースとともに写る#117の画像があるので、オリジナルではないかと考える。

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ケース入れると、このように少しも隙間なく、ぴったり収まる・・・このぴったり感がたまらない!

外装の傷や、擦り切れた内側生地の様子を見ると、とにかく持ち主に長年愛されてきた幸せな写真機であることがわかる。




写真機を買うと、とにかく試写してみたくなるのが人情である。

平成10年1月31日快晴
満を持してフイルムはFUJI-REALA(ISO100)を装填してフォト散歩に出かけた。

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無限遠ではなく、近距離にピントを合わせてみる。
もちろん距離は目測であるが、絞りがf11なのでピントをはずすことはない。
カラーの再現性も問題はない。
 
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金属質な真新しい交番も撮影する。1/100 f11
快晴であれば1絞りオーバーではあるが、ネガフイルムのラティチュード(寛容性)のおかげで神経質になる必要はない。
距離計や露出計からの呪縛から解き放たれたような爽快な気分すら感じる。

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天保山マーケットプレースのウインドーショッピング 1/100 f11

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明暗差の大きな被写体でも明部が白飛びすることなく、暗部もつぶれにくいようだ。

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あえて、太陽を入れて真逆光でも撮影してみた。
右側にゴーストが出ているが、レンズ構成がシンプルなのであまり気にならない。味わい程度のものである。

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マーケットプレースの内部 1/50 f3.5
絞り開放での写りが見てみたかったが、これだけのコントラストがあれば問題ない。

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意地悪なモザイク模様の床面を撮ったがよく再現されていると思う。 1/50 f3.5

過去にもこのカメラを紹介した記事があるが、撮影したネガが出てきたので作例を含めて再掲した。




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汽笛一聲・阿房列車

ファジー

Author : Fuzzy




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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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いにしへの文書・・・ DSC06596.jpg

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などなど つまり往時を偲ぶ古色蒼然としたものが大好き。

・・・それとお酒
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洋酒と泡盛は、古酒ほどよろし・・・   

 

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記事のタイトルに「 」がついているものは、so-netブログから移設した2006.11.1~2008.3.31の過去記事です。

また、記事のタイトルに☆がついているものは、mixiから移設した2005.12.15~2006.12.16の過去記事です。

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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