令和4年春分の奈良散歩(その1)
令和4年3月21日春分の日
天気が良いのでお気に入りのカメラをもって、ぶらり奈良散歩に出掛ける。


阪神西九条駅から阪神なんば線で奈良まで一直線。便利になったものだとつくづく思う。

本日のお供は、コニカの大口径準標準レンズ HEXANON (L) 60mm F1.2
このレンズは、1999年に800本限定で発売された今となっては幻のレンズ
そのレンズがなぜ私が持っているかというと、昔から小西六のパール愛好家としては、ヘキサーやヘキサノンという名前を見ると何故か物欲が湧いてくる。
このレンズも売り出す前からアンテナを張っていて、売り出されるや否やカメラ店に駆け込んだ次第である。
他にも限定モノのLマウントのヘキサノン35mmf2と沈胴ヘキサノン50mmf2.4などを愛用している。
この60mmも取得からすでに20年以上経過しているが大きくいので持ち出す機会が少なかった。
そもそも夜間撮影用のレンズであるので、開放値f1.2の描写を昼間に味わおうとすると、フイルムのカメラのLeicaではシャッタースピードが遅すぎて使えなかったこともその要因の一つである。
SONYα7であればシャッタースピードが最速1/8000とあるので、ISO感度を調整すれば日中でも開放値で描写を楽しめる。

近鉄奈良駅から北側はあまり歩いた記憶がないので、今回はそちらの“奈良きたまち”地域に向かって進む。
ちょうど今年、国の登録有形文化財になった旧奈良警察署鍋屋連絡所である「きたまち案内所」をひとつ寿ぐついでもあった。
向いにある奈良女子大のデザインに合わせたような、洋風のデザインが特徴的で、近代巡査派出所の希少な遺構としての価値があるらしい。

明治42年築の奈良女子大の正門と後方の本館・・・ともに国の重要文化財である。
奈良女子高等師範学校時代の雰囲気を濃厚に湛えている。実に素晴らしい造形である。
よく今まで残ってくれた、残してくれた。と感謝の気持ちでシャッターを切る。

春うらら 佐保川沿いに進む (ヘキサノン60mmの開放値f1.2で撮影)

さらに北に進むと、幻の“大仏鉄道”の黒髪山トンネル跡に出た。
現在は大きな“切り通し”となっているが、往時のトンネルは関西鉄道(かんせいてつどう)の社章がついた立派なレンガ建てのトンネルだった。
その社章が弁天町の交通科学博物館に保存されていた。(2009年撮影)

これが実物だ。

現在は京都の鉄道博物館に移動しているが、大切に保存されているのだろうか。
昭和41年までそのトンネルが残されていたとか・・・当時でも小型自動車が行きかうくらいで精々の隧道巾であったただろうと思われる。
現在の交通量を考えると取壊しも、やむなしか


明治38年のワラヂヤの鉄道地図から
当時の関西線は奈良~木津~加茂ではなく奈良~大仏~加茂のルートだった。
この道を進めば加茂駅までの間にいくつか遺構があるようだが、今回はここまで。
これより東進して般若寺方面に向かう
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GR-DIGITALIIをドレスアップ
最近リコーからGR-DIGITALの最新バージョンDIGITALIIIが発売されたらしいが、売れ行きは如何であろうか。
GR-DIGITALIIのレンズの焦点距離は、28mm(35mmカメラ換算)の開放絞りF2.4
一方最新機のDIGITALIIIの方は、28mm(35mmカメラ換算)の開放絞りF1.9
解放値が少し明るくなったようだ。取っ掛かりとしては、この差をどうみるのかで触手が動くか否かという所ではないだろうか。
焦点距離が50mm以上のレンズであれば、この数値の違いは大きな魅力になる。開放値で撮れば被写体以外のバックが綺麗にぼけて主題が引き立つこととなる。
しかし、28mmのような広角レンズであれば、写っているものすべてにピントが合っているパンフォーカスになり易いので、コレくらいの数値の違いでは普段使いの用途においては歴然とした違いとして体感できないのではないだろうか。
勿論それ以外にも新機種ではバージョンアップされた箇所も数多くあるとは思うが、まだまだ高価だし、手許のGR-DIGITALIIの働きぶりに不満がないので、これからも買い換える予定はない。
ただ、オリンパス ペン E?P1のようなレンズ交換式の小型デジカメをRICOHが発売すれば話は別だが。
それはそうとして・・・

手許のGR-DIGITALIIを費用をかけずにドレスアップしてやることとした。
(かかった費用 金210円也)
GR-DIGITALIIのレンズの焦点距離は、28mm(35mmカメラ換算)の開放絞りF2.4
一方最新機のDIGITALIIIの方は、28mm(35mmカメラ換算)の開放絞りF1.9
解放値が少し明るくなったようだ。取っ掛かりとしては、この差をどうみるのかで触手が動くか否かという所ではないだろうか。
焦点距離が50mm以上のレンズであれば、この数値の違いは大きな魅力になる。開放値で撮れば被写体以外のバックが綺麗にぼけて主題が引き立つこととなる。
しかし、28mmのような広角レンズであれば、写っているものすべてにピントが合っているパンフォーカスになり易いので、コレくらいの数値の違いでは普段使いの用途においては歴然とした違いとして体感できないのではないだろうか。
勿論それ以外にも新機種ではバージョンアップされた箇所も数多くあるとは思うが、まだまだ高価だし、手許のGR-DIGITALIIの働きぶりに不満がないので、これからも買い換える予定はない。
ただ、オリンパス ペン E?P1のようなレンズ交換式の小型デジカメをRICOHが発売すれば話は別だが。
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小西六創業100周年記念「さくらカラーN?100」
- Mon
- 00:00
- ∇愛しき冩眞機 - ├その他の35mm判
小西六写真工業(現在のコニカミノルタ)が明治6年4月に日本最古の写真業として小西屋六兵衛本店を開業してから昭和48年に100年を迎えた。
そのとき、昔のフイルムパッケージをイメージして、「さくらカラーN?100」20枚撮カラーフイルムを無料で配布したことがあった。

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