近江鉄道全線乗り歩き(その3)
- Sun
- 16:20
- ∇鐵道ほとがら帖/令和編 - └令和元年~
令和5年5月3日、前回から続き・・・

高宮12:02の電車に乗車 いわゆる“赤電”という車輛である


豊郷には、12:11到着
何やらチャラい駅名板だと思っていたら、ここはアニメ・ケイオンの聖地らしい。

左側の高架は東海道新幹線である
町中が静かなだけに、新幹線の通過音が気になって仕方がない
許容範囲の雑音かもしれないが、通勤電車並みに頻発する轟音は、地域の住民の方々には迷惑なことと推察する

この駅もコミュニティハウスと称している
この駅で下車した訳は、徒歩8分ほどの距離にある「豊郷小学校旧校舎群」※を訪問するためである
※「豊里小学校」は別の場所で現存しているため上記のような表記が正しいようだ

昭和12年築のウィリアム・メレル・ヴォーリズの名建築である
一時期、取壊しの危機にあったが、現在では保存解放され、地域住民活動の用途に提供されている

白亜のシンメトリーの建物は、大阪市立大学の本館(旧制大阪商科大学本館)を彷彿とさせる

小学校の前栽代わりに噴水付きの大きな円形池・・・鯉は登竜門を意味しているのは分かるが噴水付きとは豪勢である

登録有形文化財(建築物)のプレートに敬意を表しながら玄関から入館する・・・
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近江八幡フォト散歩と京阪プレミアムカー

母校の同窓会の有志が集う“山櫻古典寫眞機同好會”でLINE交換をしているうちに、久しぶりに撮影会を催行しようとなった。
いろいろ行き場所を考えたが、ヴォーリズ設計の建築物が多く残る近江八幡をフォト散歩することに決定した。
過去の“山櫻古典寫眞機同好會”の様子は、コチラ

天気もよさそうなので、黄金週間2日目の平成30年4月30日にオヤジ3名で出掛た。
もちろん“古典寫眞機同好會”なので、フィルムカメラがメインである。
一人は、“キャラメル箱”と称される名代のコンパクトカメラのローライ35・ゾナー40mm
もう一人は、ニコンF3に6×6のハッセルブラッドという重装備である。

小生は、コンパクトにLeicaIIIb+Summaron3.5cm・COLOR-SKOPAR21mmといういで立ち
モノクロフイルムには、この暗~いSummaronが階調豊かな描写をしてくれるのでベストな選択だと思っている。
最近富士フイルムが白黒フィルムの製造を中止した。との悲報に接し、急遽買い求めた国産最後の35mmモノクロフイルム「ACROS100」を久しぶりにバルナックライカに装填する

フイルムの装填にも、ライカ特有の作法があり背筋が伸びる思いがした。
※ただし、ブログアップ時にはまだフイルムの現像ができていないので、サブカメラとして併用したデジタルカメラで撮影したものを掲載する。
大阪9:00の新快速に乗車。ゴールデンウイークらしく京都までは混雑していたが、京都以東は車内は閑散とした状態
ゆったりとした雰囲気で10:06近江八幡到着

最初は八幡商業高校を訪問 S13の建築である。
過日いろいろと物議を醸した豊郷小学校よりは洗練されたデザインである。
ここから近江商人の卵たちが多く輩出されたのだろうね。
調べてみると驚いたことに・・・宇野宗佑(元首相)、伊藤忠兵衛(二代目伊藤忠)、塚本幸一(ワコール)、川瀬源太郎(日本生命)など政経界のお歴々が並んでいた。

近くにあった八幡小学校の木造校舎
これはヴォーリズの建築ではないが、壮麗な木造校舎が現役なのが素晴らしい。
行政と市民ともども由緒ある建物に対しての考え方・接し方が偲ばれて、とても感銘を受ける。
ヴォーリズの代表的建築物であった大丸心斎橋筋店の取壊しを目の当たりにしたものとしては、この地はパラダイスのように感じる。

S6築のヴォーリズ記念館 晩年のヴォーリズ夫妻の居所でもある。

歴史的な建造物を訪問するたびにいただいたパンフを見ると、彼のヴォーリズさんだが、昭和16年に日本に帰化したのち、終戦直後、軽井沢に疎開していた時、近衛文麿の密使が訪れて、近衛とマッカーサーとの会見の斡旋を依頼されたことがあった。そしてマッカーサーの側近との会談の中で天皇には戦争責任はないこと、天皇は自分が神と等しいとは考えていないこと等を伝え、近衛とマッカーサーとの会談を実現させたとのこと。そうなれば戦後処理に一翼を担った人物といえよう。

池田町の洋風建築群煉瓦外塀・・・大阪の江戸堀にある大阪教会の外壁を思い起こさす意匠である。
近江八幡は、近江商人の街でもあり、中心部には日本的な古い家並みが残っている。

このような街並みの中、明治中期に西洋建築を建設することは、大変な反感があっただろうし、大いなる努力と周囲の理解がないと難しいと思われる。

またここは、八幡瓦の産地でもある。
豊臣秀次が八幡山城を築城した際、整備した八幡堀を利用して、瓦の製造が栄えたのが礎だとか。それ以降は地場産業としての瓦製造が展開されている。

そんな八幡堀端の一角にある「喜兵衛」さんで昼食


美しい新緑の庭を眺めながら箸を取る。

近江牛のタタキと滋賀づくりの一番搾りでスタート

地元の名物が取り入れられた喜兵衛御膳をあてにビールがすすむ
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