熊野街道の起点を歩く(16) 岸和田・西大路~久米田

前回からのつづき・・・

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牛滝川にかかる高橋を渡れば、いよいよ岸和田市に入る。

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この高橋は、人の通れるスペースが全くないので極めて危険だ。この黄金週間の通行量閑散期でさえ危険を感じて渡った。(隣には新しい橋を架ける工事が進行中ではあるが・・・)


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熊野街道の起点を歩く(15) 和泉・王子町~小田町

前回からのつづき・・・


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信太にある篠田王子を過ぎると、和泉市幸の街道沿いに、江戸時代の高札場の遺構が保存されていた。

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いわゆる「お達し」が掲げられていた場所であるが、宿場町で保存しているところはチラホラあるが、このような小栗街道沿いでは珍しい存在だ。

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近くに「小栗の湯」という市立の銭湯がある。日差しが強い日だったので、一風呂浴びたいところだったが、営業時間は午後4時からなので、断念せざるを得ない。


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小栗の湯の南隣には、立派な構えの西教寺がある。

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熊野街道の起点を歩く(14) 堺・鳳~和泉・信太

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天王寺行き普通列車 クハ103-258 JR鳳駅にて


前回は、鳳駅でリターンしたので、今回(平成22年5月3日)は同駅からスタートする。

今までは雪も降ろうかという寒い日々がつづいていたが、今日は、打って変わって夏日を記録する暑さとなった。

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いきなり商店街のアーケードが現れた。熊野街道の中でもアーケード付というのは、ココだけであろう。

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鳳本通商店街の案内にも小栗街道の文字があり、道筋は間違っていないことが判る。
(※このあたりは、熊野街道のことを小栗街道と呼称する。)


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途中北王子の表示あり。ただ、前回記述したとおり王子社(美波比社)は大鳥大社境内に移築されているし、この場所は本来の王子跡ではない。

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まあ人の往来が多いところでダンジリの倉庫と自治会会館を設置しているのは理解できる。

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熊野街道の起点を歩く(13) 堺・山之口~鳳

昨年の5月に始まった「熊野街道の起点を歩く」シリーズもほぼ1年を経過し、回数は13回目となった。

※バックナンバーを検索するには、画面右下の検索機能(探し物はコチラ ノラや?)に「熊野街道」と入力するとぞろりと出てくる。 因みに本シリーズの第1回は→こちら



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さて、13回目の今回は、泉州・堺の環濠に架かる山之口橋からの出発となる。

上の地図の臨江寺の右に斜めにかかる小さな橋が山之口橋である。(※この地図は右上が南になるので注意されたし)

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先日堺市内をグループで歩いたことがあったが、それが終わってもまだ陽が高かったため、一人熊野街道を南下することにした。

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熊野街道の起点を歩く(12) 堺・遠里小野町~花田口

(本シリーズの第1回は→こちら)


早いものでこのシリーズも12回を数えることとなった。

前回の「熊野街道の起点を歩く(11)」は、住吉大社から大和川畔の大阪市最南端の遠里小野までやってきた。


今回はそこからの続き・・・


大和川の南側に渡り、阪堺電車の大和川駅の東にある遠里小野橋が堺市の最北端である。

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川向こうには大阪市住吉区に遠里小野という地域があるが、実はこの堺市にも同名の地域がある。

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大和川にかかる同名の橋の南詰辺りに「遠里小野町」がある。後に「町」がついて、大阪市の地名とは区別しているようだ。

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そこからしばらく府道「大阪和泉泉南線」を南下し途中から左折して南海高野線・浅香山駅の方へ行く。

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駅裏の寂れた公園・・・今時危険だ何のといって姿を消した回転遊具(回転ジャングルジム)が現存していた。

この周囲には遊ぶべき子供がいないのか(いや、遊具の下の土の色が違うので利用者はいるようだ!)、行政や自治会がやる気がないのか不明であるが・・・この古色に彩られた遊具には凄みすら感じるね。


チープな橋上駅である浅香山駅・南の線路を渡り浅香山病院の脇をさらに南に進む。

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大阪市内と違って堺市内に入ってからは、熊野街道を示す石標は全くなく、地形や古人の言い伝えなどを頼りに進むしかなく、甚だ心もとない。

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そうしているうちに前方に高くて長いコンクリート塀が目に入ってきた。

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熊野街道の起点を歩く(11) 住吉大社~遠里小野

(前回からのつづき)

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住吉さんの東門から構内に入ると、すぐに楠木をご神体としてお祀りする楠珺社(なんくんしゃ)の前に出る。

この境内には楠木の巨木がとにかく多く、その下を歩むだけで楠木特有の樟脳の香りを感じることができ清清しい。

ここまで来たからには、先人同様ご本社に参詣せねば・・・と思って第一本宮に立ち寄ると、

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なんと修理中につき、神様はお留守とのこと。

仕方ないので、次の第二本宮に向かうと・・・

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ここも修理中で空き家である。

なんてことだ・・・ついに一番西側にある第三本宮までやってきた。

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まあ一度に三社分お参りできるので、便利といえば便利ではあるが・・・


ここで今までの旅の無事なるを感謝し、これからの道中の安寧を祈願するのは、平成人とて平安人と同じである。

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熊野街道の起点を歩く(10) 阿倍野元町~住吉大社

(前回からのづき)


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さらに旧街道の雰囲気をたたえる細い道を南下すると、晴明丘公園で経塚と表示した石碑を見つける。

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このあたりは、「小町塚」「播磨塚」など「塚」に由来する史跡が多い。

近世まで阿倍野は、大坂市中の死者を捨てに行くところと教えられていたので、そういった墳墓の多い土地なのだろう。

経塚といえば、お経を埋めた塚と思われるが、墳墓の一つかもしれない。

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興亞コンクリート工業株式会社とかすれた看板がかかる門柱の前にも熊野街道の石碑あり。
この界隈ではこの手の石碑に出会う回数が多い。

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ふたたび阪堺線とは、ここ「北畠」で合流する。

しかし、このパッチワークの路面なんとかならんかなぁ・・・。

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熊野街道の起点を歩く(9) 阿倍野橋~王子神社

しばらくズル休みをしていた「熊野街道の起点を歩く」シリーズの続編・・・お待っとうさん!

前回(8)は・・・こちら


今回は、阿部野橋から・・・

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JR天王寺駅前の阿部野橋から阪堺電車に沿ってあべの筋を南下する。
(正面中央は阪堺電車天王寺駅前駅)

あべの近鉄が超高層ビルに生まれ変わるための工事が進行中だが、その工事柵には、界隈にまつわる事象が「平成阿倍野絵巻」として描かれている。

この絵巻、大変な長さで建設中の建物をぐるりと取り囲んでいる。

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中にはきちんと、「熊野街道」の石碑もある。

一緒に描かれているのは、天王寺動物園のシマウマと大坂伝統野菜の天王寺かぶらだろう。

天王寺かぶらは、今では知る人は少ないが、江戸時代にその種が信州・野沢温泉に伝えられ、野沢菜の起源になったといわれるホマレの野菜なのだ!


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熊野街道の起点を歩く(8) 堀越町~阿倍野

前回からのつづき・・・


四天王寺の参道が谷町筋に合流するところに、この界隈に「堀越町」の町名を残す堀越神社がある。

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一生一度だけの願い事をきいていただける神様なので、めったなことはお願いできない。


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茶臼山の片隅にあり、余り目立たない神社であるが、こんもりとした鎮守の聖域を持っている癒しの空間である。

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桃の木を削ってつくった「桃守り」・・・イザナギ・イザナミの古来より桃は邪気を払うと伝えるので、素材として用いられているようだ。初穂料金壱千円也

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熊野街道の起点を歩く(7) 四天王寺

熊野街道の起点を歩く(6)からのつづき・・・


いよいよ四天王寺も間近に・・・

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勝山通りと谷町筋の交差点附近から四天王寺の参道が南に伸びている。

熊野詣の途中には必ず四天王寺に参詣しなければならないので、往時の旅人もこの道を進んだものと思われる。


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町名も四天王寺一丁目だ。大江小学校の正門脇の町名板である。


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そこから四天王寺の境内が望める。かなり年代モノの墓石が並んでいるようだ。

古い墓石ウオッチングも楽しいが、ここでは寄り道せずに先を急ごう。




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戌亥の方向にあるのが、乾門

第18代天台座主である元三慈恵大師をお祀りする「元三大師堂」と奥に大きな「英霊堂」が見える。

この英霊堂は、もともと当時世界一大きいとされた大梵鐘が吊り下げられ「大釣鐘堂」と呼ばれていたが、その大梵鐘は、昭和18年3月に通天閣の鉄材と時期をを同じくして供出されてしまった。

その縁により戦歿英霊をお祀りしているところだ。


大梵鐘が今あれば、如何ばかりか・・・後ほど述べる釣鐘まんじゅうとの兼合いもあり残念でならない。


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熊野街道の起点を歩く(6) 谷町九丁目~夕陽丘 

前回からのつづき



・・・街道を少し西に外れて高津宮(こうづのみや)に向かう。

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大きな本堂や庫裏のつづく中寺地区に隣接して高津宮がある。

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ここが熊野街道の第3の王子「郡戸(こほづ)王子」のあったところといわれている。

高津は、昔は郡戸と書いており、藤原定家の「熊野縁起」にも郡戸王子は、高津宮附近としているが、詳細は不明。石碑もない。


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石灯籠には、安永4年の文字が・・・1775年である。アメリカの独立戦争の頃か・・・。





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街道に戻る途中にある公団のアパートを見て驚いた。



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どうやればこんな落書きができるのか・・・よ?く考えるとゾッとする。






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熊野街道の起点を歩く(5) 安堂寺町~谷町九丁目 

熊野街道の起点を歩く(4)のつづき・・・


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谷六の北側で谷町筋を東に渡ってそのまま安堂寺町を東に進む

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このあたりも古い建物がよく残っている地域だ。

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サントリービール<純生>・・・懐かしいネ、ヤマちゃん!


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こんな路地の奥の袋小路となっているところにも住居がある。

獣神ー1

とあるお家の玄関先にあった置物・・・物憂げな風情の獣神が来訪者を見極めている。

これは、かなりの出来ぶりだ。

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熊野街道の起点を歩く(4) 内久宝寺町~安堂寺町

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さらに南に下ると、広い南大江公園に出る。

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熊野街道の起点を歩く(3) 天満橋京町~和泉町

前回の熊野街道の起点を歩く(2)→こちら



いよいよ熊野街道(お祓い筋)を南下していこう。

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最初に歴史の散歩道の碑あり。

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ここには釣鐘屋敷のことが書かれているので、触れない訳にはいかない。

この場所から少し南下したところに釣鐘町(つりがねちょう)がある。

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熊野街道の起点を歩く(2) 天満橋~お祓い筋・坐摩神社行宮

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手許の地図に行程を朱線で示していこう。

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この土佐堀通りの永田昆布店の軒先に「八軒家船着場跡」の標石がある。


この店の西側には大きな石垣が残っている。

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下段が江戸時代のもので上段が明治時代のものとか・・・ここまで河岸だった証拠らしい。

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熊野街道の起点を歩く(1) 天満橋・八軒家

先日大阪・天満橋の八軒家浜のことを本ブログに載せたが、ここは、平安朝からの「熊野街道」の陸路の起点にあたるので、南に向かって当時の道筋を歩いてみようと思う。



まず現在の天満橋南詰の土佐堀通り交差点から北側を見る。

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正面には、「かさね橋」といわれる天満橋に続く。



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明治末の京阪電車開通時の天満橋南詰交差点の同風景

中央を走っているのは大阪市電で、京阪電車は右の看板の奥になる。

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これが開通当時の京阪・天満橋駅

開通当時は、市電のような終点の停留所といった感じだった。

右手奥には、京橋口の伏見櫓が見える。
大阪城内には珍しい三重の櫓だったが、先の大戦の戦禍で消失してしまった。

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汽笛一聲・阿房列車

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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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