上野彦馬と内田九一の写真でめぐる幕末・明治の日本

先日の週末、尼崎の総合文化センターに出かけて「上野彦馬と内田九一の写真でめぐる幕末・明治の日本」という幕末から明治期の写真展を覗いてみた。

上野彦馬は、写真師として名を馳せた人で、坂本龍馬の写真を数多く撮影していることでも有名だ。
この日も龍馬の写真を目当てに訪れたという一般市民が見受けられた。
また、内田九一は、夭折したため知名度は落ちるが、明治初期、若き明治天皇のご真影を撮影したカメラマンとして有名である。
明治6年に撮影されたもので、洋装軍装姿で椅子に腰掛けた明治天皇の写真は夙に有名である。

当日のエピソードとして・・・
「撮影当日、姿勢を正そうとして九一が、天皇の頭に触れた時、側近が突然「無礼者」と九一を怒鳴りつけました。
しかし、天皇は、「写真を撮る間は、わが身といえども彼の手中にある。咎めるな。」とお言葉を発せられ、無事に撮影を終えたという逸話が残っています。」と説明書きされていた。
この写真を間近に(天皇のお顔に息がかかるほど接近して・・・)拝見したが、かなりの修正の後が見受けられた。
写真師は、撮影後も写りの良いように線を加え、陰翳の筆を付したようだ。
また、2008年には、岩倉家に伝えられている湿板写真ガラス原板が九一が撮影したものであり、時代的に貴重なものであると報じた新聞報道とともに展示されていた。

(特別展パンフレットより)
内田九一の子孫は、大阪で内田写真館を開設し、現在でも営業されている。
今回の写真展もその協力を得て実現できたとか。
[More...]
- 関連記事
-
- 雲海列車利用!天空の竹田城跡探訪 (2022/12/31)
- Pearl II と港町・神戸フォト散歩 (2022/02/13)
- JR西日本/灘駅訪問 (2021/02/14)
- 有馬温泉ぶらぶら散歩♪ (2010/10/27)
- 上野彦馬と内田九一の写真でめぐる幕末・明治の日本 (2010/06/06)
- 有馬温泉から六甲山へ (2009/09/08)
- かんぽの宿「有馬」へ・・・ (2009/09/06)
- 神戸のホテルで“阿波踊り” (2009/06/12)
- 香住から出石へ (2009/01/21)
- いざ香住へ (2009/01/19)
- 大潮の鳴門うずしお (2008/05/13)
- おのころ島の鯛料理(後編) (2008/05/11)
- おのころ島の鯛料理(前編) (2008/05/09)
- 「播州赤穂の町をぶらぶらと・・・(2)」 (2007/11/13)
- 「播州赤穂の町をぶらぶらと・・・(1)」 (2007/11/10)
スポンサーサイト
- Genre :
- 学問・文化・芸術
- 美術館・博物館 展示めぐり。