餘部・鳥取の夏休み(その1)
- Sun
- 11:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成23年-平成29年
中学生の長男の口から何気なく漏れた「餘部鉄橋に行ってみたい・・・」という一言がそもそもの端緒だった。
最近鉄道に関心がなくなってきたと思っていた長男坊から、そんな一言が発せられたので、ここは鉄道マニアの父親として、「親子の思い出作り」に一肌脱ぐこととした。

ちょうど今夏の“青春18切符”が使える時期でもあるので、
「普通列車を乗り継いで餘部鉄橋へ行こか。その後鳥取まで足を伸ばすか・・・」
と提案したところ、すんなり承諾され、諸事万端整えた後、実行に移すこととなった。
平成29年8月10日(木)早暁ながら足取りも軽く親子旅がスタートした。

さすが巨大駅「大阪」である。午前6時前というのにホームにはたくさんの人影が見受けられる。
乗車するのは、午前5:55発の福知山線福知山行普通列車2525Mである。
もっと遅い時刻の列車でもよかったが、18切符利用者がわんさか乗車してくることが予想されるので、それらの利用が少ないであろうと思われる午前6時前の列車を選択した。
この選択は正解であった・・・乗客の姿は朝早くから仕事に向かう人々がほとんどで、不要不急の旅人は稀だった。

先頭車に乗ったので、広野駅では上り特急“こうのとり2号”なども一枚収めておく。

福知山駅到着(右側の電車) 午前8時19分


「丹後の海」は、『走る「海の京都」』としてタンゴ・ディスカバリー車両をリニューアルした車両です。
丹後の美しい海を想起するような、「海の京都」をイメージした車両を導入したいという願いから、水戸岡鋭治先生にデザインを依頼しました。
車体色を藍色メタリックとし、利用者をはじめ多くの方々に丹後の美しい海を想起していただける車両となっています。地元の方の新しい足として、そして旅行者にとっての丹後の足として、愛される列車を目指し、運行していきます。
(京都丹後鉄道ホームページより)

もともと20年前の誕生時は、下記のような姿だった。H 8.2.18 タンゴ・ディスカバリーお披露目式 於:大阪駅

福知山駅は、山陰本線・福知山線・舞鶴線・京都丹後鉄道の車輌が往来する中心駅なので、ホームに現れる車輌も多士済々であ。

東舞鶴行きは(上)クモハ114-6123と(下)クモハ115-6510のクモハ同士の組み合わせ

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かに三昧の湯村温泉へ
- Fri
- 06:30
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - └昭和60年-昭和64年
年に2回あった職場の慰安旅行で、今回は但馬の湯村温泉に行くことに・・・目的は、云わずと知れたる“温泉とカニ”なり。
、

朝の大阪駅のお馴染みさん・・・長野からの夜間急行「ちくま」

新しく登場した特急北近畿3号城崎行きに乗車
大阪駅9:05発である。

クロハ481-301
この当時、普通車とグリーン車との合造車(クロハ)は珍しいものだった。
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昭和61年11月1日福知山線複線電化開業出発式
- Sat
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - └昭和60年-昭和64年


特急の先頭部分は大変な人出だったが、式典を後ろからながめるこの場所は、さほどでもなく小生のような一般人でも立ち入ることが許されていた。


午前8時ちょうど、1番列車として特急“北近畿1号”が出発した。
・・・福知山線が便利になったが、その反面、鉄道ファンとして面白みを失った朝だった。

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昭和57年晩秋 福知山線寸景
- Mon
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和57年

武田尾駅で特急“まつかぜ”の通過を待って、車中の人となる。

福知山線・三田から3駅北になる藍本駅に降立つ。しかし駅前には、数件の農家が並ぶのみと極めて寂しい。
中心となる集落は、駅から離れたところにあるのだろう。
(この駅も昭和61年の電化工事とともに簡易な駅舎に建替えられた。)

周囲には純然たる農村風景が広がる。 上り快速3422列車・・・場内進行!

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昭和57年 福知山線・武田尾駅界隈をパトロール
- Thu
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和57年
この当時は、福知山線の新線は完成しておらず、武庫川にそってクネクネと上流に至る純然たるローカル線だった。

武田尾駅を出発する大阪発米子行き普通723列車

茶色や青色の客車が混ぜこぜ・・・2輌目にはナハフ11?1の姿も

上部の大きなトンネルは、新たな福知山線の経路となる。
隧道開口部には昭和61年11月1日新しい武田尾駅が開設されることになるが、まだ4年も先のことだ。

これは、新線開通後の地図 旧の武田尾駅は、バス停(●)武田尾のところにあった。

日本鉄道旅行地図帳(9号)新潮社より
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昭和57年4月加古川線の3支線を訪ねて(1)
- Sun
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和57年
昭和57年4月11日 鉄友のイバさんと廃止が噂される加古川線の盲腸線を訪れてみようということで、大阪駅から福知山線の福知山行き普通735列車に乗り込んだ。
当時の福知山線は、武庫川に沿ってクネクネと北上していた。ここ武田尾駅は、そんな山あいにある小さな駅だ。

大阪行き738列車 DD51-1180と対向する。

篠山口では急行の通過待ちのため、随分待合時間があったようで一旦途中下車している。

上り急行「丹波1号」(左)と下り急行「丹波4号」(右)との出会い。右隅の客車列車は、我々の735列車
春先の華やいだ雰囲気が漂う篠山口である。

この訪問時は、ホームの高さが低いままだが、電化に向けて嵩上げ工事がもうすぐ始まる。
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昭和48年 福知山・山陰大回りの旅
- Tue
- 00:00
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和48年
乗車する列車は、大阪9時50分発の益田行きの急行「だいせん1号」701Dだが、1時間ほど前に大阪駅構内をパトロール

大阪駅2番線には福知山線の443列車(8時34分発)を牽引するDD5421
4番線には新快速の看板を倒した横三本線表示の快速電車の姿がみえる。

スハフ42の2222 (この記事をアップした平成22年2月2日と2が並ぶ日記念として)
福知山線の篠山口行き普通443列車にはこんなナンバーの車輌をつないでいたので、記念に一枚
(この僅か2ケ月後の同年7月には福井でスハネ16の2222と遭遇することとなる。)

1番線にはお馴染みの特急「日本海」が本日は定時の8時23分に到着したようだ。
(手前の荷物用エレベーターやホームに横倒しされた荷車は当時は邪魔な存在だったが、今となっては懐かしい。)

3番線の東海道線下り特急「みどり1号」1Mが定刻8時25分に大分に向って出発した。
これは列車は特定できないが、東海道線の快速列車

ステンレス製として有名だったサロ110-901・・・この当時は、他の車輛と同じ東海色を纏っていたが、特徴のコルゲート板はそのままだった。
昭和55年のグリーン車廃止まで使われた。

この特急「明星」は2号か3号かよく分からない。
ただし、隣のホームに大阪止まりの快速列車(10番線の8時39分着)が見えるので、11番線の8時46分発の新大阪行きの「明星2号」であろう。(同特急の3号はわずか20分後に9番線に到着する。)
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昭和51年 福知山~播但大回り(1)
- Sun
- 00:00
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和50年-昭和52年
昭和51年7月22日、テツ仲間のイバさんと福知山~播但大回りをしようということになった。
のんびりと和田山まで行き、播但線の客レに乗って南下することに。
そして、加古川線や土山の別府鉄道も訪れたい。そんな欲張りな本日の大回りコース。
以前のブログでも一度紹介した、午前5時台に出発する大阪発出雲市行きの普通列車(721レ)を利用する。
時系列でいうとこちらの記事のほうが古いようだ。
早起きは、三文の徳・・・大阪駅には、寝台特急「安芸」が到着した様子。最後尾の電源車カニ21である。
この列車は、昭和50年から3年間だけ走っていた寝台特急で、呉線経由で新大阪・下関を結んでいた。

早暁5時46分大阪駅発出雲市行の各駅列車721レに乗車。
牽引機関車は、DF50568である。

乗車した車両は前から5両目のオハ35737

宝塚で、DD5418牽引の大阪行き432レと対向
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「大阪発出雲市行各駅停車721列車」
- Tue
- 00:12
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和58年-昭和59年
残念だねえ。
今度はすっきりとしたコンクリート橋になるらしい。今のままで充分だと思うのだが。
現在では鉄道ファンだけでなく一般人も訪れる機会が多いようだ。
もうこれで見納めか・・と思いつつ、過去の写真を探してみれば、ちょうど24年前に訪問した記録があった。
当時の日記もあるので、少しご披露させていただきます。
( )は現在の注釈・陰の声
~昭和58年3月20日の日記から(その1)~
仕事が多忙で疲労困憊しているところに、悪友のイバ君からのびのび切符での呑気な小旅行のお誘いがあった。
多少躊躇したものの連休なので、急遽、山陰路へ旅立つ事となる。
メインは餘部大鉄橋と倉吉線。雨男の道中ゆえ、天気が気がかり。
早暁5時46分大阪駅発出雲市行の各駅列車721レに乗車。
(その時刻に大阪駅に行くだけでも大変だった。)
DD511110+スユニ502013+マニ6043+オハフ33227+オハ462033☆+オハ473041+オハフ33377+オハ351028+オハフ33126
(テツは、こういう編成ものは緻密に記録する。☆の車両に乗車。
まだまだ国鉄の元気な頃。どう考えても無駄な長編成ながら、このまま出雲市まで各駅停車で突っ走る。
因みにこの列車、終着駅の出雲市には同夜20時頃に到着する。
約14時間をかけて310kmをゆったりと走る。平均速度30km/hにも及ばない。
名実ともに鈍行列車である。
当時、日本最長の普通列車として有名なのは、門司から山陰本線を経由して福知山まで560kmを18時間半かけて走破する824レであったが、この721列車とて現在の基準から見れば異常も思われる走行距離と所要時間である。)
さてさて、721レの車中の人となるが、窓外はいまだ藍色の空が広がる。
スチームのカンカンという音が耳につく。架線柱が目障りになってきた福知山線ではあるが、久しぶりの客車列車の旅、ウイスキー片手に心ワクワク、ご機嫌である。
三田駅到着6時58分。ようやく日光が歩廊に差し込む。客車の下から立ち上るスチームの湯気に日光が映える。
(大阪から三田まで、1時間10分。現在では各駅停車で50分所要。この20分の短縮によって通勤圏となったわけだ。しかしその代償も大きかったね。)
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