平成7年6月 阪神淡路大震災から復旧した阪急・阪神電車
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年
今年も1月17日が巡ってきた。
阪神淡路大震災から21年が経過し、あの日の体験者も相対的に少なくなったことと、その後発生した東日本大震災の影響もあり、その記憶の風化が心配されるようになった。
中心部の神戸市内における住民の40パーセントが震災を知らない世代らしい。
震災当日の様子の記事は・・・コチラ

無残な姿となった三宮の神戸阪急ビル東館「阪急会館」 H7.1.30撮影
そんな今日の状況下であの震災を忘れないために、今回は、手許の写真を基に、震災の甚大な被害から見事復旧した阪急電鉄と阪神電鉄の姿を振り返ってみたい。
平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災から5ヶ月ほど経過したある日、途絶していた阪急神戸線、阪神本線が懸命の復旧作業によりようやく開通した。
『通常では2年から3年が必要であるといわれた甚大な被害を受けた鉄道の復旧作業を、僅か半年足らずで完遂させたことは、鉄道会社、建設会社の方々の並々ならぬ努力のたまものであることには相違ない.。しかし、その作業に献身的な協力・並々ならぬ忍耐を惜しまなかった沿線市民の復旧に対する大きな思いが、奇跡のスピード復旧の大きな推進力になったと聞いている。』
そのとき、仕事の途中で数枚の写真を撮っているので、並べて掲載してみたい。
阪急梅田駅・・・6/12の神戸線全線復旧を祝うプレートが取り付けられた。
H7.5.31撮影


阪急・茨木市駅の構内で見つけた告知ポスター・・・それぞれ内容がわかるように拡大してみた。

(その1)

(その2)

(その3)

茨木市駅を通過する特急列車・・・すべての特急車輌の先頭に復旧プレートが取り付けてあった。

【阪急電鉄の震災復旧一覧】
平成7年 1月17日 阪神・淡路大震災で各線に被害。
1月23日までに京都本線、宝塚本線、神戸本線の一部などで運転再開。
2月5日 今津線が全線復旧。
3月1日 甲陽線が全線復旧。
3月11日 伊丹線が新伊丹 - 伊丹(仮駅)間で運行再開。
6月12日 神戸本線が全線復旧。
阪神淡路大震災から21年が経過し、あの日の体験者も相対的に少なくなったことと、その後発生した東日本大震災の影響もあり、その記憶の風化が心配されるようになった。
中心部の神戸市内における住民の40パーセントが震災を知らない世代らしい。
震災当日の様子の記事は・・・コチラ

無残な姿となった三宮の神戸阪急ビル東館「阪急会館」 H7.1.30撮影
そんな今日の状況下であの震災を忘れないために、今回は、手許の写真を基に、震災の甚大な被害から見事復旧した阪急電鉄と阪神電鉄の姿を振り返ってみたい。
平成7年1月17日に発生した阪神淡路大震災から5ヶ月ほど経過したある日、途絶していた阪急神戸線、阪神本線が懸命の復旧作業によりようやく開通した。
『通常では2年から3年が必要であるといわれた甚大な被害を受けた鉄道の復旧作業を、僅か半年足らずで完遂させたことは、鉄道会社、建設会社の方々の並々ならぬ努力のたまものであることには相違ない.。しかし、その作業に献身的な協力・並々ならぬ忍耐を惜しまなかった沿線市民の復旧に対する大きな思いが、奇跡のスピード復旧の大きな推進力になったと聞いている。』
そのとき、仕事の途中で数枚の写真を撮っているので、並べて掲載してみたい。
阪急梅田駅・・・6/12の神戸線全線復旧を祝うプレートが取り付けられた。
H7.5.31撮影


阪急・茨木市駅の構内で見つけた告知ポスター・・・それぞれ内容がわかるように拡大してみた。

(その1)

(その2)

(その3)

茨木市駅を通過する特急列車・・・すべての特急車輌の先頭に復旧プレートが取り付けてあった。

【阪急電鉄の震災復旧一覧】
平成7年 1月17日 阪神・淡路大震災で各線に被害。
1月23日までに京都本線、宝塚本線、神戸本線の一部などで運転再開。
2月5日 今津線が全線復旧。
3月1日 甲陽線が全線復旧。
3月11日 伊丹線が新伊丹 - 伊丹(仮駅)間で運行再開。
6月12日 神戸本線が全線復旧。
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阪神淡路大震災による阪神・石屋川車庫の被災レポート(後編)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年
前回からのつづき・・・
平成7年2月12日 石屋川駅から西へ進む

高架の路盤は、支えるべき鉄筋コンクリートが脆弱だったためか、または想定外の震動のためか、ほとんどのところで座屈して見る影がない。

少し高いところから望む。今来た石屋川駅方面と進むべき車庫方面の光景
すでに復旧に向けた前向きな工事が始まっているようにうかがえる。


徳井町と乙女塚を結ぶ県道との交差部分の様子
交差していた高架部分はすでに撤去されているが、県道の西側部分はこの有様で手付かずの状態である。
いずれにせよ、一旦撤去して再築するしかない。その時間と手数を考えると暗澹たる気持ちになる。

しかし、石屋川車庫に到着すると、さらに酷い状態であることが分かった・・・

新旧の赤胴車が、枕を並べて討ち死に状態である。
平成7年2月12日 石屋川駅から西へ進む

高架の路盤は、支えるべき鉄筋コンクリートが脆弱だったためか、または想定外の震動のためか、ほとんどのところで座屈して見る影がない。

少し高いところから望む。今来た石屋川駅方面と進むべき車庫方面の光景
すでに復旧に向けた前向きな工事が始まっているようにうかがえる。


徳井町と乙女塚を結ぶ県道との交差部分の様子
交差していた高架部分はすでに撤去されているが、県道の西側部分はこの有様で手付かずの状態である。
いずれにせよ、一旦撤去して再築するしかない。その時間と手数を考えると暗澹たる気持ちになる。

しかし、石屋川車庫に到着すると、さらに酷い状態であることが分かった・・・

新旧の赤胴車が、枕を並べて討ち死に状態である。
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- Genre :
- 日記
- 伝えたいこと・残しておきたいこと
阪神淡路大震災による阪神・石屋川車庫の被災レポート(前編)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年
平成7年2月12日(日) 阪神淡路大震災のよる鉄道被害の大なるは、阪神電鉄であると耳にする。
また石屋川車庫の損傷著しいとの報を受け、その心配するとともに、物見遊山のように余所者が訪れるべきではないとの信念があった。
しかし、やきもきしていた1ヶ月を経て、本日思い切って訪問することとした。
大きな一眼レフを肩からぶらさげる訳にはいかず、コンパクトなCONTAX-T2をカバンに忍ばせてのいでたちである。

もちろん阪神電車は不通なので、JR線に向かう。
JR東海道線は、ようやく住吉まで電車が行くようになった。
大阪駅東海道線のホームの時刻表は臨時のペーパーが貼付され、下り線は、新快速も快速も普通もすべて住吉止まりである。


ホームは、さながら買出し列車の如し。
リュックを背負った人ばかりが目立つ・・・しかしその人たちに微笑はない。

北陸線の11番ホームは、この日も通常通りの運行をしていたが、被災地に遠慮してか、気楽な旅行客は少なく、ホームは閑散としている。

また石屋川車庫の損傷著しいとの報を受け、その心配するとともに、物見遊山のように余所者が訪れるべきではないとの信念があった。
しかし、やきもきしていた1ヶ月を経て、本日思い切って訪問することとした。
大きな一眼レフを肩からぶらさげる訳にはいかず、コンパクトなCONTAX-T2をカバンに忍ばせてのいでたちである。

もちろん阪神電車は不通なので、JR線に向かう。
JR東海道線は、ようやく住吉まで電車が行くようになった。
大阪駅東海道線のホームの時刻表は臨時のペーパーが貼付され、下り線は、新快速も快速も普通もすべて住吉止まりである。


ホームは、さながら買出し列車の如し。
リュックを背負った人ばかりが目立つ・・・しかしその人たちに微笑はない。

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阪神淡路大震災の復興インフラを担った“サンタマリア”&“スーパーはくと”
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成11年-平成17年
平成7年2月8日・・・当時の日記より
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

ハーバーランド岸壁の状態の良いところに着岸した。

できたばかりのモザイク広場も、かなり酷い状態である。
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

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