平成7年春 正雀工場見学 続編(その1)
- Sat
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年

この圧倒的な存在感は、さすがである。
平成7年4月29日に阪急正雀工場を見学した折に展示してあったP-6ことデイ100である。

昭和2年当時、新京阪鉄道に登場したときの衆人の驚きは、どんな具合だっただろうか・・・。
鋼鉄製電車は、当時の鉄道省はモハ30シリーズを投入していたが、ダブルルーフの17メートル小型車ゆえ鈍重な感じが否めなかった。
そもそもそれらは、東京地区の一部でしか見られないものだったので、この19メートルにしてシングルルーフの鋼鉄車両のP-6は、珍しいもが大好きな大阪人の耳目を集めるには十分すぎる存在だった。

鉄道省が併走する私鉄に対抗してフリーケントサービスを目指して京阪神の電化がスタートしたのが昭和9年のことである。
P-6に似た鉄道省様式モハ42系が登場するものは、6年後の昭和8年となる。
いかに新京阪がいち早く先進的な車両の導入を遂行したかが見て取れる。
この後、関西の阪和電鉄などが同様の車両の導入を計ったが、デザイン的にはP-6を上回るような洗練したものは登場しなかった。

社章は、京阪神急行電鉄からのもの・・・京都市・大阪市・神戸市の市章が上手に組み合わされている。
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