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平成10年 高松・玉藻城を巡るコトデン


平成10年6月3日高松出張の際に、高松城(玉藻城)に立ち寄る。

この城は、瀬戸内海に面して堀には海水が引き込まれており、本格的な海城となっている。

その城跡からコトデン撮影を試みる。

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二の丸(右)と天守台(左)の間に架かる鞘橋から高松築港駅を望む

小型車の2両編成がちょうど収まるスペースである。

後の白い建物は、コトデン琴電グループが経営していた高松グランドホテル。
このビルは高松琴平電気鉄道の本社ビルも兼ねており、駅舎の一部にもなっていたが、高松市街地再開発により当駅の移転が決定したため、このビルは一足早く撤去された。
しかし、諸般の理由からその計画はとん挫し、令和の現在では緑地帯となっている。

次の2ショットは天守台から南西方向を撮影

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玉藻城の天守は、四国一立派なものだったが、老朽化により明治17年に解体された。
もし現存すれば存在感たっぷりな名跡となったであろうと考えると残念でならない。

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内堀が水鏡となって美しいワンショット

海水の堀には養殖のタイが放たれていると聞く


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平成10年 仮駅舎時代の高松駅


平成10年6月3日仕事で高松に向かう。

新大阪からは山陽新幹線であっという間に岡山到着

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平成4年から登場した新幹線3世代目の300系もこの時は現役だった。
しかし、この300系は、高速化を最優先させるための軽量化が仇となり、車内の騒音が増加し、振動も大きく居住性は良くなかった。

確かに乗車した際の印象としては、“ペラペラ”な感じがした。

そういった悪評の下、平成24年には姿を消すことになり、100系と同様短命に終わった。

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その300系に代わるものとして、この2年前の平成8年から登場した500系は、近未来的な秀麗な姿から人気の車輛である。
JR西日本が開発設計した唯一の新幹線車輛としても貴重な存在だ。



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高松駅ではブルートレイン瀬戸号を見ることができる。

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ブルトレとしては最終形式となる24系25形は、その金帯が特別感を醸し出している。

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昼間は、用事がないので機関車とともにのんびり休んでいる。


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高松駅から出て構内を望む

建て替え中の高松駅構内は、ただ広い空間があるだけだ。
目の前の「高松駅前」のバス停が空虚に感じる。

平成9年12月に港頭地区再開発に伴い、3代目駅舎の使用を終了し、12月20日より仮駅舎に移転した。

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こちらが仮駅舎
2階建ての簡素なものである。管区代表駅としての存在感はない。

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こちらが以前の3代目駅舎 この猥雑さがターミナル駅としての存在感を示していた。


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しかし・・・仮駅舎の中には、こんなポスターが・・・・



  お知らせ

寝台特急「瀬戸号」の立席特急券発売終了のお知らせ

高松~東京間を運転している寝台特急「瀬戸号」は、7月10日(金)出発分より寝台が全て個室の寝台特急「サンライズ瀬戸号」に生まれ変わります。これに伴いまして高松~岡山間で実施しておりました立席特急券での瀬戸号への乗車の取扱いを終了いたしますので、他の列車のご利用をお願いいたします。

JR四国 高松駅長




果たして、ブルトレ瀬戸号の見納めとなった今回の高松出張であった。


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サンライズエクスプレス 新型285系車輛展示会(大阪駅)


平成10年5月23日大阪駅で、同年7月から運行開始となる新型特急寝台電車“サンライズ瀬戸・出雲”285系車輛のお披露目があった。

大阪駅での新車お披露目は、ほんとうに久しぶりだったので、高揚感をもって出かけた。

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正午の時点で、すでにホーム上には、同輩の姿が多く見受けられた。

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実際の運用となると、真昼の大阪駅でこの車輛を見ることは、まずあり得ないことである。
よって、大阪駅の風景とともに撮影し、記録しておくことも大切である。

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285系は、7輌で1編成を形成する。
よって、東京・岡山間は、サンライズ瀬戸と出雲が連結されるので2編成14輌での運転となる。

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クハネ285-4(岡山側)

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平成10年4月 春うらら・・・Minolta CLE 試写


平成10年4月4日 Leicaのレンズが使えるコンパクトカメラであるミノルタCLEを手に入れたので、その試写を兼ねて春うららの町中をフォト散歩する。

フイルムは、1年前に発売されたばかりのリバーサルのフジクロームアスティア100(RAP, ISO 100/21)を使った。
レンズは、Leitz Summitar 5cmF2

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梅田の大陸橋の上から東側の扇町方面を望む

斜めのプロミスの看板がユニークだったが、これから10年後の過払金返還訴訟により会社ごと傾いてしまった。
富国生命ビルも阪急百貨店も建替えになり、この20年でここからの風景もずいぶん変わってしまった。

↓R3.3.13撮影
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この写真を見ると阪急百貨店の南端の歩道を通行する人がずいぶん多い。
現在はこの歩道を歩くメリットはないので、人影は少ない。

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阪神百貨店の御堂筋側から北を望む
20年たっても観覧車と行先案内板は健在である。

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このあたりの歩道拡張により全く同じ位置ではないが、当時の写真と見比べて同方向を撮影する。



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平成9年 鉄道アラカルト



平成9年に撮りためたネガ・ポジのうち、チラホラと鉄道ネタが写っているものを集めてアップしてみた。

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大阪臨港線の浪速駅構内(平成9年11月撮)
御用済みとなった貨車が最期の時を迎えようとしている。手前に積まれた切断された車輪が何とも痛々しい。

車掌車ヨ8000のデッキの腰板に塗られた白線は、手動ブレーキが設置された側の目印である。

まだまだ使えそうな感じだが、走行中の貨物列車を眺めても、車掌車を連結しているものは見なくなった。

貨物列車の牽引機関車のブレーキ性能が向上したことと、列車防護無線装置および鉄道無線装置の整備がなされたため、昭和60年のダイヤ改正により、貨物列車の車掌車が廃止された。それにより余剰となった車掌車が廃車となったのだ。

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この時期でも2軸の無蓋貨車トラ45000形を見ることは稀だったので、写真に収める。
トラ149195+トラ148306

左側のトラ149195は、この後神戸に移動となった情報があるが、ほどなく廃車になったようだ。

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カメラは、コニカ Pearl II にブロー二判のポジフィルムを入れた。
レンズはヘキサーなのでその写りは折り紙付きである。

ポジフィルムは比較的経年劣化が少なく、スキャンするときも助かった。



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名古屋駅の中央西線ホーム 後ろには建設中の駅本屋が見える。(平成9年4月12日撮)
特急“しなの”に乗って野沢温泉に向かう。友人の結婚式に参列するためである。

使用カメラは、CONTAX T2

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「飯山線色」というべきキハ52(長野駅にて)
各車両は青とアイボリーホワイトで塗装、正面と側面には橙・山吹色・黄の三色ストライプが入っている。

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構内には、「長野五輪まであと300日」のポスターが貼ってあった。

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キハ58も飯山線色である。(戸狩野沢温泉駅にて)
雪国の春らしい陽光が心地よかったことを記憶している。




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平成8年に彗星のごとく登場したJR西日本の500系新幹線だったが、平成9年の7月以降に量産されるまでは1編成しかなく、しかも走行区間は山陽新幹線のみで、新大阪駅 - 博多駅間の定期1往復と臨時1往復だけだった。
よって、なかなか乗車する機会に恵まれなかった。

平成9年3月24日に福岡出張の際、ようやくその乗車の機会を得た。
初めて300km/hを体験する。

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先鋭的な先頭車だけではなく、ロケットのような円筒ボディーに新しい息吹を感じる。

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デザインを重視したその特徴的な円筒形ボディのため、A席E席は窓が覆いかぶさってくるような感じがあり、やや窮屈な感じがしたものだった。


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平成9年冬の叡電


平成9年も暮れようとしていた12月13日久しぶりに叡電鞍馬線を訪問した。

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時雨の鞍馬駅に立つと、デナ21のカットモデルが出迎えてくれた。
廃車後の平成7年8月に保存されたらしいが、世紀の名車だけにカットモデルは辛い。





(ポール時代の現役の姿はコチラ)
窓のアールが雅びな風情を漂わす叡山線を代表する車輛である




紅葉には少し早い貴船口でデナ21を撮影 (ともにS48.11.3撮影)

平成6年に終焉を迎えたデナ21の最晩年の様子は、コチラ



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鞍馬駅の構内には、今年の10月に登場した900系きららの就行記念に発売された「叡電サブレ」なるものが販売されていた。
このサブレは、柔らかく割れやすいが、味覚は上々とのことだった。

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現在もパッケージを変えて販売中とか・・・息の長い商品となったようだ

しかしバックに写り込んでいるフジフイルムの自動販売機が何とも懐かしい。
観光地にやって来て、ふとカメラのフイルムカウンターを見るとあと僅か・・・と青ざめた観光客が胸をなでおろすサービスである。

また、後ろの「比叡山人口スキー場」は、暖冬とスキー人口の減少により、この後程なく平成13年のシーズンの冬期営業を最後に閉鎖となった。

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貴船近くの喫茶店に置かれた砂糖ステック入れ・・・造形が面白かったので一枚撮る。

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901 - 902号車の編成は平成9年10月4日に竣工したばかりだったが、この機会に出会えるとはラッキー至極!
(貴船口にて)

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この車輛は、眺望を重視し、乗ること自体が目的となる電車をコンセプトに、平面ガラスを多用し、車体の上半分のほとんどがガラスで構成されるデザインが採用された。

眺望が開ける方向については座席を窓向けに配し、これだけでも話題となりうる電車であった。

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乗車したのは、12月だったため紅葉はなかったが、乗車客は少なく車内の様子も堪能できた。
900系きららデビューの広告もこの時ならではである。

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斜めにずらりと配された平面ガラスをみていると、自然と「ドイツ国鉄ET91形電車」通称ガラス電車を思い起こさせる。



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寄り道するところがあったので、元田中で下車し、きららを見送る。

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自宅には、貴船の喫茶店で購入した手作りの香炉が残った。


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不要不急の一泊旅・・・第1回 粟倉温泉

平成8年の秋のことだった。

いつも顔を突き合わしている同職の勉強会仲間たちと、一度旅行に出かけようか・・・という意見が飛び出し、いわゆる不要不急の一泊旅を実行することとなった。

目的地は、岡山の西粟倉村にある名も知れない「あわくら温泉元湯」
そこは、仲間の一人が考えてくれた。他の者は、どんなところかも大した気にかけずに即時OK


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平成8年11月30日(土)大阪駅で集合し、新快速で山陽道を下る。

姫路駅では、「但馬カニ」のトレインマークをつけた臨時列車に遭遇

正式名称は「味めぐり但馬号」というらしいが、、日によって牽引機が様々、そして客車も14系やジョイフルトレインとかカラフルな編成をとっていた。播但線経由だと、ここで牽引機関車の交代となる。

地上駅時代の姫路駅が懐かしい。

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上郡から智頭急行線に乗り換え

こちらは1両編成の各駅停車・・・ゆっくりと北上していく

もう一人参加者がいるが、母校の大学アメフトの試合を応援してから追いかけるということで、ここにはいない。

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2年前の平成6年12月に開通した鉄道なので道床は、まだまだきれいな状態である。

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あわくら温泉駅前は、繁華街の町並みを形成しているわけではなく、うらびれた田舎町である。

宿屋の送迎自動車に乗って宿泊地へと向かう。
現在は、宿泊地の旅館は建替えられスマートなものになっているようだが、この当時は隙間風が寒い古い宿屋だった。
よって、詳細は割愛。

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夜になっても氷雨が降っていたが、翌朝は快晴。しかし雪景色となっていた。寒かったはずだわ・・・


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高架駅のあわくら温泉駅から来た道を戻る。

この車輛は、イベント用の1両(HOT3521・宝くじ号)

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車輛基地のある大原駅

HOT3500形車輛は、全部で10輌製造された。
形式称号のHOTは、智頭急行の沿線である兵庫県、岡山県、鳥取県をローマ字表記した際のそれぞれの頭文字を並べたものである。
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宮本武蔵駅で下車する。

人名が駅名になっている駅は珍しいが、これが第1号ではない。
同じ岡山県の伯備線には、昭和3年開業の方谷駅がある。これは、地元のに貢献した山田方谷から名づけられたもの。

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しかし、姓と名が駅名ズバリになっているのは、この宮本武蔵駅と、平成11年に開業することとなる井原鉄道の吉備真備(きびのまきび)駅くらいだろう。

これらすべて岡山県というのが面白い。

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晩秋の美作(みまさか)の風景を愛でながら、地元の英雄である宮本武蔵(美作時代は、新免武蔵)の記念館などを見学して、再び車中の人となる。

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日曜日の昼下がりというのにほぼ貸し切り状態の車内であった。

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JRのキハ181型の京都行上り特急「はくと」の通過風景をながめつつ、佐用に向かう。

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佐用からは、JR姫新線で姫路に行くことにする。

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姫路色のキハ58系5500番台とともにセルフポートレート



実は、この1泊旅行が契機となって、この後も毎年1回9月初めの土日曜日を利用して同じメンバーで1泊旅行をすることになった。

そしてそれが、飽きることなく毎年確実に実行され、平成27年には、なんと20回を数えることになろうとは、お釈迦様でも知らぬ仏のお富さんである。

平成27年の第20回の様子は・・・コチラ




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H8.12.11地下鉄・長堀鶴見緑地線/京橋・心斎橋間開通


平成2年に開催された国際花と緑の博覧会(花博)会場へのアクセス路線として京橋・鶴見緑地間で開業した大阪地下鉄・鶴見緑地線だったが、平成8年12月11日には都心部に西伸し、京橋・心斎橋間が開通した。

その延伸をもって、同日名称も「長堀鶴見緑地線」に変更された。

平成9年2月になってから、新しく入手したCONTAXの超広角レンズDistagon18mm f4の性能テストを兼ねてパトロールに出掛けた。

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CONTAX Aria + Distagon 4/18

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「心斎橋駅」

後発組建設となる地下鉄路線のため、既存の路線より深部を走ることとなることから、他の地下鉄路線と交差する駅ではホームがかなり深い位置にある。
この駅も例外ではない。右側は、下りエスカレータであるが、ホームの上の階に繋がっている。
画面左側には、ホーム階から改札階まで繋がる、より長い上りエスカレータが用意されている。

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ホームの上階には、他の駅では見ないこのような天井の高い空間が用意されていて、その壁面には夕陽に染まる地上の心斎橋をモチーフとしたレリーフが取り付けられている。

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関空にいてるような近未来的なこの空間には、興味をそそられたが、実際のプロムナード的利用法は奏功しているのか疑問である。
しかし、18mmの超広角レンズの威力が発揮されたショットではある。

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ホームの壁面にも夜の心斎橋のガス灯が描かれている。(今でもガス灯は現役である。)

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日本初の鉄輪式リニアモーターミニ地下鉄である。

行き先の行灯表示には、「鶴見緑地」の用紙が貼付されているが、これには訳がある。
実は、この平成9年の8月には鶴見緑地の先に「門真南」駅が誕生するので、それを見越して門真南の表示を行灯に記載しているため、見えないように上から現在の終点の鶴見緑地の用紙を張り付けているのだ。

節約と言えばそうでが、なにやら貧乏くさい仕業でもある。

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「長堀橋駅」

目が覚めるようなブルーを基調としたホームである。
ここでも行先行灯に同様の処置がしてあるのが分かる。


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平成9年 ハウステンボスと島原鉄道


平成9年10月11日 某団体の1泊2日の慰労会に参加して、長崎のハウステンボスに向かう。

伊丹から長崎へは、空路・日本エアシステム(JAS)を利用する。

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搭乗機には、kurosawaのサインがある。

その当時、映画監督の黒澤明がデザインしたMD-90が7機あったらしいが、これはその1機である。

平成14年の日本航空との経営統合により、このデザインは姿を消した。

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ハウステンボスは平成4年に開業したが、訪問するのはこれが初めてである。

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以前「長崎オランダ村」には行ったことがあるので、その二番煎じくらいの意識でいた。

しかし、訪問し園内を散策するとその規模の大きさと手のかけ方の違いは、すぐに分かった。

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今日は園内を見て回り、飲み食いして、夜は花火を楽しむ。

しかし参加者は、明日もここに滞在するという。2日も居る必要がないと判断し、明日は単独行為を採ることにした。

ここから程なく訪問できる景勝地と言えば・・・「島原鉄道」である。

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(新潮社:日本鉄道旅行地図帳第12号より)

普賢岳の火砕流の悲劇が平成3年だった。その復旧した鉄道の様子も見てみたく諫早に向かうこととする。

主催者の了解を得て、翌日長崎空港で落ち合うことを約束して、鉄分補給行動に出る。

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JR大村線のハウステンボス駅は、同施設と同時に開業した駅である。

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このキハ58の列車には、「シーサイドライナー」という列車名が付されている。大村線の快速列車の愛称である。

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平成9年 福井鉄道訪問



(前回からのつづき)

平成9年8月9日 

新疋田のループでの撮影を終えたのち、敦賀より北陸本線を進ままし・・・

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何気ない風景に溶け込んでいたキハ58

小浜線の電化が平成15年なので、この当時は小浜線用として使われていたのだろう。

ローカル線の急行車輛としての存在感たっぷりだったが、いつの間にか淘汰されてしまった。

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ここからは、大阪から比較的近いところにあるにも拘らず、今まで訪問したことがなかった福井鉄道をトライする。




程なくしてJRの武生に到着。駅前を出てすぐ右側が福井鉄道・越前武生駅

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300形は、元静岡鉄道の車輌である。昭和41年製ながら外観を見るとそんなに古い車輌には見えない。

しかし、下の写真のように車内に入ると、それなりの時代を感じる。

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広告の日本火災はいわゆる老舗損保会社だったが、今では統合されてしまった。

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「デジタルツーカー」の広告車輛200形

デジタルツーカーとは、かつて存在した携帯電話事業者の一つで、現在のソフトバンクの前身企業の一つである。


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モハ142-2・142-1は、名古屋鉄道からやってきた。

昭和6年の日本車輛製なので、きっと吊り掛けモーターの轟音が聞こえただろうね。

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これは、3扉車なので、120形だろう。

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中央にチラリと姿が見えているのは、旧北陸鉄道金沢市内線の路面電車である560形562号と思われる。

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平成9年 新疋田の大カーブ


ある日、鉄トモのU君から新疋田のカーブに行きませんかと誘われた。

断る理由もなく、それを二つ返事でOKし、平成9年8月9日撮影旅行に出かけた。

(注)この日のネガは、なぜか状態が悪く、かなり黄変していた。スキャンの後、ソフトで復元を試みたが十分に回復できず、結果として見苦しいものが多いが、22年前のネガということを考えてご容赦くだされ。不爾

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新疋田駅で“食パン”電車から降りたのは、我々2人だけだった。


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駅から敦賀方面に少し歩いたところに撮影ポイント「南城踏切」がある。
ここが本日の目的地の一つ。

(その後、この場所は不良撮影者のために撮影禁止場所になったとか・・・残念なことである。)

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3輌ユニットの418形もこうして撮影すると、さすが出自は寝台電車。貫禄十分だ。

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この夏限定の臨時列車としてキハ65形で大阪 - 若狭高浜間を運行した急行「マリンわかさ」1号

列車名板がショボイのが残念!

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681系車輛の特急は平成9年3月22日のダイヤ改正で「スーパー雷鳥(サンダーバード)」から「サンダーバード」に改称された。

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平成9年4月6日 新京阪鉄道P-6 復活


平成9年4月4日毎日新聞「雑記帳」に、阪急で静態保存していたP-6が、走行できるように手入れされ、来る4月6日「春休みフェア」で正雀工場内を4半世紀ぶりに復活走行する。との記事が出た。

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ということで、雨天にもかかわらず見学に出掛けた。

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熱心なファンは私だけではなさそうだ。
女性・子供の姿も多く見受けられる・・・たぶん旦那や父親に付き合わされていると思われるが・・・

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実は、私はこの車輌は無骨で洗練されたところがないように感じられて、余り興味を抱かなかった。
戦前の鉄道省の設計による同系の車輌の方がずっとスマートだからだ。

平成7年に訪れた際にもこの車輛に乗ったりはしたが、それは自走できない状態だったようだ。

しかし、こうして走行が可能なまでに復活したことは、とにかくめでたい。
関係者のご尽力を讃えたいと思う。

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雨の中を疾走するP6

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平成9年2月阿波川島訪問


平成9年2月高松経由で阿波川島を訪問する。

これはその往復の鉄道風景である。

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山陽新幹線の下りでは、A席が定石である。

宮原操車場を俯瞰してチェックするが、このときは、トワイライトのEF81しか見当たらずハズレの日だった。

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この381系は、平成6年12月3日に登場した「スーパーやくも」編成である。
塗装は薄紫色地に青紫・白・赤紫の帯を配し、車内もグレードアップされたものだった。

平成18年に“スーパーやくも”が“やくも”に統一されたことにより、この塗装も消滅した。

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旧高松駅本屋 国鉄時代の鉄道管区局の中心駅らしい佇まい。派手な広告が目立つが、もちろんJR以降のものだろう。

面白みのない駅ビルだが、今となっては懐かしい。

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派手な配色でレトロな雰囲気を醸し出す大川バスを見つけたので、一枚撮る。
こんな写真撮ったことすら忘れていたが、今回ネガをスキャンして発見した。

何でも撮っておくものである。

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高松城・艮櫓の横を、吊り掛けモーター音を轟かせて通過する長尾線の古豪編成

先頭の3000形300号車は、大正15年の高松琴平電気鉄道開業時から走り続けている車輌である。
平成31年現在でも現存しており、イベント列車として活躍することもあるらしい。


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1080形1085号は、平成1年12月に京浜急行電鉄1000形(昭和35年6月製)を改造して導入したもの。
Rの強い前面のデザインが今でも愛されている。


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元京浜急行230形はもっとも洗練されたデザインを有する車輌だった。
特に非貫通型は、私鉄王国である関西の鉄道ファンからも羨望をもって受け入れられていた。

この30系36号の来歴は下記のとおり

36←京急デハ272←東急デハ5272←京浜電鉄デ87

昭和11年汽車製 昭和53年入線 平成11年廃車


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この35号は常に36号と編成を組んでいたので来歴は同じである。

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高松築港駅構内を外から撮影

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1013形1013号は、三岐鉄道からやってきたが、撮影後まもなく廃車となったらしい。

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60形62号は、大正2年天野工場製というつわもの。元京浜電気鉄道デ37である。
現在は保存車輌として安置されていると聞く。

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琴電はこれくらいにして、次はJRに移ろう

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平成8年 智頭急旅行


定期的な勉強会に参加している同世代の仲間がいる。

その仲間で一泊旅行をしようということになって、仲間の一人の発案で、平成8年11月30日岡山県の山奥にある粟倉温泉に行くことになった。

(実は、この旅行が契機となって、以後毎年1回同じメンバーで旅行に行くようになり回数も
20を数えるようになった。)


この日は、智頭急のあわくら温泉に行くだけだったので、出発は遅め。

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在来線の山陽本線で上郡まで行き、智頭急行線に乗り換えてあわくら温泉駅に・・・

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旅館は余り褒められたものではなかったので、割愛するとして・・・

翌日は快晴になったが、11月というのに夜間には降雪があったのか、スギ林も綿帽子をかぶっている。

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しかし、一方では散り果てた紅葉が水面に浮いている景色が見られた。

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あわくら温泉駅前にて

この駅は、鳥取・兵庫の2県に接する岡山県英田郡西粟倉村にある。

町村合併が盛んな中でも、“村”として頑張っているということは、単独でやっていけるだけの収益があるということだろう。
林業が盛んな場所だとは聞いている。

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前面が赤いディーゼルカーは、特別車輛のHOT3521号

この車は他の車輛とデザインが異なりイベント用として使われることがある。
イベント運用時はカラオケ設備や液晶モニター、トンネルシアター、テーブルを設置することができる

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こちらは一般的な智頭急行HOT3500形気動車


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阪急1000系車輌 夜半の陸送


以前、新幹線のN700系が陸送される様子をアップしたが、今夜は、阪急電車が搬送されるとの報を受けた。

よって、雨上がりの寒冷の下、平成平成31年2月20日午前0時過ぎに出掛けた。

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新幹線の時は、ギャラリーはすごく多かったが、阪急電車だとそんなに興味がないのか、極めて少ない。

しかし、私一人だけではなかったことを付言しておく。


待つこと半時間、0:40になってそれは現れた。

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青い回転灯を点滅させながら、特殊車輛運搬車が国道に現れた。


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阪急1000系車輛は、平成25年から神宝線で活躍中ではあるが、このようにさらに新車を導入しているのだ。

山口県下松市の日立製作所 笠戸事業所で製造されているため、海路で大阪まで輸送され、大阪港から陸送されている。

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2台目は、中間車輛

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N700系新幹線の先頭車輛は27.3メートルあるが、阪急1000系は19.0メートルなので、大きな交差点では、難なく回転させることができる。

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交差点のど真ん中で、何か異音が響いたと思ったら、係員が停車中の台車を点検し始めた。

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これから正雀工場まで夜更けの大移動となるのだろうが、非日常的な光景には違いなく、幸運にも遭遇した市民はきっと刮目することであろう!



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D51200本線復活1周年 SLやまぐち号(その3)



(前回からのつづき)

12:59津和野駅到着

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到着後列車は回送として留置線に移動


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津和野駅本屋

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こちらは、ご当地出身の安野光雅画伯が描く昔の津和野駅

駅前には、自分の美術館がちゃっかりと大きく描かれてあるところが、ご愛嬌である。

(安野光雅美術館パンフレットより)

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右手の建物が安野美術館である

入場券とともに津和野の指定店利用可の金券を購入して町中をぶらりとする。

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古い構えの造り酒屋「土橋商店」の前を通過 地元の銘酒「初陣」の蔵元である

立ち寄りたしの言葉にも、家人たちは、にべなく却下

やむなく姿こそ留めむとて撮るなり

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遅い昼食は、本町通りの民芸茶屋「遊亀」さんを訪れる。

これは、山菜ふき飯定食「1,800円」 ご当地の山菜をふきめしを一緒にいただく定番料理

(※)ふきめし:塩漬けのツワブキを水洗いし、千切りして煮つけたものを炊き上がって蒸れる前のご飯に混ぜ入れたもの。ツワブキのほろ苦い香りが野趣に富む。

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この店舗は、通路に水路があり、アユやヤマメが泳いでいる。
注文があれば網ですくって直ちに料理してくれる。

こちらは、ヤマメ定食 2,550円
ヤマメの塩焼き、唐揚げ、背ごし、味噌汁と、ヤマメづくしの定食となっている。

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津和野のメインストリートと言うべき「殿町」 

昔の門構えとなまこ塀がつづいている。

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道路沿いの掘割には菖蒲が植えられ、そこには大きな錦鯉が泳いでいる。

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和風の殿町にもすっかりなじんでいる津和野カトリック教会
頃合いの良い小さな教会である。

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内部は椅子席ではなく、畳敷きだった。

信仰に形式なしの一つの具体例と受け止めた。

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D51200本線復活1周年 SLやまぐち号(その2)


(前回からのつづき)

H30.11.25
湯田温泉駅から普通列車に乗って新山口駅9:38到着

今日の津和野往復に不要なものをここのコインロッカーに預ける。
その中には昨日学校から駆け参じた息子の制服も含まれている。

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改札口の脇にC57とD51の重連が中止になった旨の告知あり。
これは事前に知っていたことなので、驚きはしなかった・・・老婦人なので、仕方ないネ

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SL山口号は10:50発だが、10時から1番線でセレモニーがあるようなので、それまで構内をパトロール

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宇部線の宇部新川行は、クモハ123-4

これは、昭和50年代に登場したが荷物輸送が少なくなり余剰となっていた荷物電車クモニ143を改造した車輌である。

いまでは荷物の代わりにヒトを配達しているのだ!

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右は、岩国行普通列車9:53発3324M  左のキハ47-110は回送列車

しかし、この色合が並ぶと、まるでお膳の上のタラコとタクアンである。

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新山口駅1番ホームでは、旧駅名の「小郡」が健在である。

SLやまぐち号に合わせたレトロバージョンであるが、今では下関駅のことを馬関駅という人がいないように、時代がたてば小郡という駅名は忘れ去られていくことだろう。

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10時から始まったD51200の本線復活の1周年を記念したセレモニーが始まったが、終始あいさつに止まったのが少し残念。

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そのセレモニーが終わるや否や、SLやまぐち号が推進運転で1号線に進入していた。

窓下の白帯は、一等車の証。現存車両では展望車でしか見ることはできない。

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牽引機はD51-200(梅)  今日一日限りの特製トレインマークを掲げている。

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10:15着の特急おき1号とのツーショット  両ホームは黒山の人だかり

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D51200本線復活1周年 SLやまぐち号(その1)


平成30年11月初旬、同職の友人から、SLやまぐち号の往復指定席券4名分が余ってるので、使いませんか?と連絡が入った。

日程をきくと、ちょうど子供の大学受験の最終日の2日後らしい。

受験ご苦労様会をどうしようかと考えていたときだったし、家族に尋ねるとSL列車に乗ってみたいと全員賛成したので、これは渡りに舟と、譲っていただくことにした。

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おまけに、下りの津和野行きの2席は1号車グリーン(展望車)だ。 

人気の上に座席数が少ないため極めて入手しにくい、いわゆるプラチナチケットである。

最近客車が新造され、往年の展望車の復元をはじめ、あちこちにレトロ感が満載されていると耳にしているので、その乗車が楽しみで仕方がない。

当日に向けて、ホテルや新大阪・新山口の新幹線の手配を終えて11月24日(土)を迎える。




土曜日でも子供たちは、半ドンで授業があるので、乗車できる列車は新大阪15:08発のさくらが精一杯。

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新山口は止まらない列車も多いので、選択肢は限られているが、この列車だとなんとか夕食には間に合いそうだ。

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ちょうどこの時期は、JR西日本の企画ものとして「やまぐち幕末ISHIN切符」なる周遊きっぷの発売があった。

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新大阪・新山口の往復新幹線指定席と山口県の周遊地では特急の自由席が乗り放題という切符で、お得感があったので利用することとした。

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定刻17:06に新山口到着

 平成5年に訪問した時と比べて随分きれいになっていて驚いた。

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こういう広告や下記の様な顔出しパネルを見ると、今年の明治150年が霞むほどにSLに依存している街であることは確かなようだ。

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キハ47-152+キハ47-1060

17:30発の快速益田行で本日の宿泊地「湯田温泉」に向かうはずだったが、上りの“SLやまぐち号”がトラブルを起こして30分ほどの遅れ。山口線は単線なので、上りが遅れると下りも出発できない仕組みになっている。

よくよく聴くと、大歳・山口間で線路からの発煙(枕木が燃えている?)と機関車の車輛点検のため26分の遅れとのことだ。


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もう鉄道は諦めて、タクシーかパスで湯田温泉に向かおうとしたとき、上りのやまぐち号が到着した。

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日が落ちた後に見せるくろがねのボディもまた魅力的である。

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特急“はくと”という列車


かつて特急“はくと”という列車があった。


平成6年12月3日智頭急行智頭線が開通し、特急「スーパーはくと」と「はくと」が運転開始した。

智頭急の車輛HOT700系を使った「スーパーはくと」は新大阪駅 - 鳥取駅間に2往復と新大阪駅 - 倉吉駅間に1往復の運行となり、JR車輛キハ181系を用いた「はくと」のほうは新大阪駅 - 倉吉駅間に1往復の運転であった。

その門出は順調にみえたが、僅か1か月余ののち、阪神淡路大震災の発生により、ともに運休となった。

その後運転が再開され、平成8年3月16日からは特急「はくと」は京都駅 - 鳥取駅間および京都駅 - 倉吉駅間で運転されていた。

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(平成8年10月時刻表から)

そんな時、平成8年10月26~27日職場の慰労会で三朝温泉の一泊旅行に行くこととなった。

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今回のお供は、LeicaM6+Summarit50mmf1.5 その他


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7:12定刻とおり寝台特急「日本海2号」502レが大阪駅に到着

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福知山線定位置の1番線 8:05発11M 特急「北近畿」1号

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8時の「北近畿」を見送ってから10時半の「はくと」まで一体何をしていたか・・・いくら思い出しても出てこない。

ホームでの写真はこれ以外にないので、改札を出て仲間とコーヒーでも飲んでいたのかもしれない。

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それはとれとして・・・京都を9:50に出発し、大阪には10:21発の乗車すべき特急「はくと」3号53Dのキハ181-22が2番線に入線してきた。

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トレインマークは、まさに「因幡の白兎」そのもの

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車中では思い思いにリラックスした時間を過ごす。

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智頭急行線に入ると、アテンダントも智頭急社員の受け持ちとなる。

現在ではグレーのシックな制服となっているが、開業当時はこんな艶やかなショッキングピンクの制服だった。

シックな制服もいいが、このように若い女性の艶やかな制服はホントに好ましい。

昨今こんなビビッドな発色系制服が人気がないのは、世間に爆発的パワーがない沈滞ムード蔓延の証左である。

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大阪から3時間余の乗車を経て13:46倉吉到着

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久しぶりのクモヤ

いつの間にか鉄道ファンになった息子から、「9月21日の夜明け前にクモヤが桜島線を往復する。撮影に行かないか。」と誘われた。

「21日(金)は平日なれど早暁なれば可なり!」と返答す。

45年にわたる長い期間鉄道写真を撮ってきたが、あまりクモヤ(営業に供しない事業用車両)には出会ってこなかったので、珍しい機会と出掛けることにした。


Blogの過去記事を探してもクモヤでヒットするのは下記の通りごくわずかである。




昭和48年12月13日(木)向日町を訪問した時のワンショット 

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交直両用電気試験車クモヤ495-1 + クモヤ494-1


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つぎは、昭和48年8月26日大津駅で邂逅したシーン

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EH10というマンモス機関車にもカメラを向けてました。(現存車両は、阪急淡路附近で保存されている1車輛のみ)





次は、平成8年2月18日の大阪駅でのこと。タンゴディスカバリーのお披露目があった当日珍客が到来したときの様子。

クモヤ145が3輌編成で入線してきた。

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次位には、軌道検測用の事業用客車であるマヤ34-2007をはさんでいた。

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妻板の窓からDistagonT*18mmF4で車内の様子をcandid photo撮影





次は、平成4年9月に小諸を訪問した後、次の訪問地金沢への途上、長野駅で見受けた・・・

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ぶどう色のクモヤ90-800である



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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その6)

(前回からのつづき・これが最終回)

平成30年8月18日奥羽本線新庄駅
これから陸羽東線の臨時快速“リゾートみのり”15:01発仙台行に乗車


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この列車は、JR東日本のジョイフルトレインの一つであり、平成20年に登場したもの。 種車は、キハ48形であり、内部は大きく改造されている。

1号車 キハ48 550 - 2号車 キハ48 549 - 3号車 キハ48 546 の3輌1編成のみの列車である。

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窓は大きく改造され、座席はリクライニングが効き、ピッチ幅も広く快適である。

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1号車と3号車の運転席側には展望スペースがあり誰でも利用できる。
ただ、前面ガラスが高い位置にあるため、やや見辛いのが難点

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鳴子系こけしの乗務員も乗車している。

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この列車は、「快速」扱いなので乗車券と520円の指定席券だけを購入すれば利用できるのがありがたい。

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発車すると、新庄駅で買った弁当を開き、遅い昼食タイム

駅弁「牛肉どまん中」は、素晴らしく美味である。
米沢駅の駅弁であるので、牛肉は米沢牛である。山形米の上に敷き詰められたその煮付けは、薄切りタイプとそぼろの2種類があり食べていても飽きさせない。
しかのみらなず、秘伝の2度漬けタレにより冷えた牛肉でもおいしさを保っているようだ。

松阪駅の牛肉弁当より美味に感じる・・・息子も同意見だった

麦酒は何故か新庄駅で販売していた北海道限定のサッポロ・クラシック

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麦酒の後は、地元の名酒「出羽桜」・・・純米はフルーツ香が強くて日本酒を飲んでいるような気がしないが、こちらはしっかりした私好みの味と香りだった。

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アテンダントから乗車証明書もをいただく。

列車名から豊穣の様子をアピールしたかったのだろうが、ちょっと列車が小さすぎる。(残念)

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山形から峠を越えて宮城県に入っていく陸羽東線だが、SL時代にはC58の三重連で有名だった。 確か、実家には昔買ったC58の鳴子温泉爆走シーンのEPレコードがあったと思う。

息子にそのことを言うと、「レコードって音だけやろ。動画ないし走行音を聴いているだけで楽しいのかな?」とのご宣託

一つため息を漏らして・・・昭和は遠くになりにけり・・・

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その愛すべき小型蒸気機関車であるC58であるが、県境の中山平温泉駅の駅前に保存されていた。 しかしその姿は、見るも哀れなムクロの様な状態で、カメラを向けるもの躊躇したほどだった。

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何とかならないのかねぇ・・・

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16:51北浦駅で下り鳴子温泉行と離合

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息子は、「だだちゃ豆餅」をパクつきながら、夏休みの宿題である読書感想文を作成中

オヤジは缶酎ハイを片手に車窓風景を愉しむ「呑み鉄」と、それぞれ往く夏の夕暮れを思い思いに過ごす。

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今秋の“みのり”を約束したような水田地域を進んでいく


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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その5)



(前回からのつづき)


平成30年8月18日(土)

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山形駅の少し南側で、山形新幹線を狙う

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奥羽本線の在来線が走る路線に・・・

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(10:57山形発 上りつばさ138号)

新幹線車輛が疾走してくる様は、何とも非日常的な感じがしてならない。

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(山形11:19着 下りつばさ1号 )

流石に新幹線路線内の様な高速運転ではないが、長編成の一回り大きな流線型新幹線が、歩道と柵一つ隔てた線路を往く姿はちょっと感動する。

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(クモハ701-5508)

山形11:30発の下り普通列車で新庄に向かう。 

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新庄駅は、山形新幹線の終着駅であるが、陸羽東線・西線の分岐点でありさらに北に向かう奥羽本線の要衝の地となっている。

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陸羽西線と奥羽本線(下り)のホーム

奥羽本線は、新庄以南は標準軌だが、以北は従来の狭軌となるため、列車の直通はなく、すべてここで乗り換えを要する。
また線路も同駅で遮断されていて、まったく別の路線の様な感じがする。

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今年8月5日からの大雨による鉄道設備被害で、一時期、陸羽西線全線が不通となったが、 新庄~古口の間は、14日運転再開されたものの、古口~余目の運転再開の見込みが立っていない。
とくに名勝といわれる最上峡のある古口~高屋の間は被害が大きく、その復旧まで相当期間かかるらしい。

(実際のところ、この不通区間が復旧し、陸羽西線の全線が開通したのは、同年10月8日(月)であり、その復旧に2か月を要した。)

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新庄の隣の駅である南新庄の近くに良い撮影ポイントがあると息子がいうので、陸羽東線の13:01発普通728D列車に乗車する。

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キハ112-113

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新庄13:18発の上りつばさ144号

快晴の下、息子も会心のワンショットが撮れたようで、満願成就!

めでたしめでたし・・・


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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その4)


前回からのつづき

平成30年8月17日14:20山形駅前1番バス停から蔵王温泉バスターミナル行に乗車 
終点まで約40分のバス旅だ。

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普通路線ではあるが、車輛は高速バス仕様となっている。

乗車・降車の人の流れで停車時間は長くなるが、停留所はそんなに多くないし、車内気温の維持にはこちらのほうが勝っている。

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14:57 終点蔵王温泉バスターミナルに到着

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冬季は、良好なスキー場であるが、夏場はゆったりとした空気が流れる避暑地である。

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今夜は、バスターミナルの真正面にある湯元“つるや”さんにお世話になる。

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ホテルから山側スキー場と温泉街を望む

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部屋窓からは、山形方面がこんな様子で望まれる。 思えば遠くに来たもんだ!

とにかく涼しい・・・少し寒いくらいである。

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夕食まで今しばらくあるので、近くの大露天風呂に出向く

蔵王温泉に来たならば、立ち寄らねばならない名露天風呂だ。

(冬季は閉鎖)

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蔵王温泉120-1

山の沢に段々畑のように湯舟が作られた源泉かけ流しのお風呂である。

川のせせらぎと松籟を聴きながら、白濁した温泉に静かに身を浸すと、身も心も癒される。

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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その3)

前回からのつづき

平成30年8月17日東京7:44発東北新幹線やまびこ205号仙台行に乗車

各駅停車ながらE5系+E6系の堂々17輌編成

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ジョイント部分の鮮やかな色彩と刺激的なフォルムは、鉄道ファンならずともカメラを向けてしまうようだ。

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はやぶさのE5系には何度も乗車しているので、今回はこまちのE6系に乗車 もちろん自由席である。
金曜日の午前8時前の下り列車はガラガラのようだ。

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ホームで買った“肉の万世”のヒレかつサンドは朝ごはんである。もちろん朝ビール付きなのだ!

旅情豊かに東北新幹線を各駅停車で北へ向かう。

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75分の乗車ののち、息子の要望で那須塩原で下車・・・この駅は東北新幹線の撮影に適しているとのことだ。

ホームに立ち降りた瞬間・・・涼しい!!! 酷暑の暑さを忘れさせる涼風がここには吹いていた。

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確かに頻繁に新幹線がやってくる。 しかもかなりの高速で、轟音を残して過ぎ去っていく・・・これは“はやぶさ103号”盛岡行



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先頭車は、山形新幹線のやまびこ127号E3系1000番台

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新幹線とは別に並行して走る在来線も気になるものだ・・・下り黒磯行普通637M

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顔の黒い先頭車は、こまち7号 E3系の0番台

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東北北線にも動きあり・・・上り小金井行普通638M

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ちょうど“こまち9号”と在来線の貨物列車が、同じフレームに入った!

もう少し引き付けられるかと思ったが、新幹線が速すぎ、貨物が遅すぎ・・・これで精一杯なのだ

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EH500-66牽引の貨物列車は、これでヨシとしよう♪

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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その2)


(前回からのつづき)

思へらく・・・息子にとっては、今回が寝台列車の初体験となるが、小生とすれば、客車寝台については3年前札幌・青森間の寝台急行“はまなす”以来であり、電車寝台となるとぐっと時代を遡り、昭和51年の修学旅行で青森・上野間を乗車したクモハ583系寝台特急“ゆうづる”以来40年ぶり!ということになろう。


(閑話休題)


平成30年8月17日大阪発午前0:34寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」に乗車

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大阪駅の11番線には約15分遅れで到着

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クハネ285-3001

切符の取れた寝台は、一番先頭車の14号車階上の25番B寝台シングル個室である。
特急料金のほか、寝台料金7,560円が必要。

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中央の通路は狭く、大人がようやくすれ違える程度の幅しかない。
寝台列車という特殊性から、やたら往来するものではないので、この幅でもいいのだろう。

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個室はベッドに寝るだけであれば、十分な広さである。
寝ずに体を起こした状態だと、扉に向かってベッドに腰掛けるか、もしくはベッドの上で胡坐をかくか、足を投げ出すしかないので長時間その姿勢のままでいるのは、辛そうだ。

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ベッドの頭部には、照明スイッチが集められているので便利だ。そして目覚まし時計のほか、なぜかNHK-FMだけが聴けるラジオがある。

すでに午前1時を回っている。



寝なければ・・・

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平成最後の夏休み・・・山形に遊ぶ(その1)


昨年の夏は、息子と餘部鉄橋・鳥取を訪問した。

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今年はどうするのか。と息子に尋ねると、サンライズの寝台車に乗ることと山形新幹線が在来線を走っているところを写真に撮りたい。という。

昨年は18切符だったのに、今回はやけに豪勢なことを言う・・・

私は、新幹線はどうでもいい。鉄道車窓から風景を愛でながら、美酒を楽しみ、どこかのいい温泉に浸かって地元の珍味が食せられたらそれでいい。

この二つのテーマを両立することができるように7月上旬から調べ出して、実行の1か月直前に一定のプランが出来上がった。
その内容は追い追いご披露するとして、その秘策を息子に提示すると即OK

そうなると、あとはチケットを手配するだけである。

難関はサンライズである。直近の集中豪雨により伯備線が運行中止となっていてサンライズ出雲が走っていない。
この段階ではサンライズ瀬戸を選択するしかなく、車両数は半分となり切符獲得には壮絶なバトルが予想される。

大阪駅からの乗車日は8月17日(金)0:34であるので切符の前売りは7月17日午前10時からとなる。サンライズ瀬戸は前日から運行しているため姫路以西から乗車する場合は7月16日から寝台券を購入することができる。この一日の差は大きいと考え、少し特急料金は高くなるが、8月16日姫路23:35発→東京7:08の特急寝台券を手配することにした。
(但し、下記※2018.11.1追記参照のこと )

7月16日午前9:30頃に地元のみどりの窓口に申し込み、10時になったら手配してもらうように駅員にお願いした。手渡された引換券は4番とある。すでに前に3名がいてるということだ。

これは大変だ。

蔵王温泉124-1

第1希望 B寝台シングル・ツイン 第2希望 B寝台シングル 第3希望 B寝台ソロで頼んでおいたが、シングル・ツインは部屋数が少ないので獲得は難しそうだ。

満を持して10時過ぎに行くと、果たして第2希望のシングルが取れていた。2階席だし、まあ良しとしましょう。

IMG_20180816_234632907-1.jpg

その後、ホテルや帰りの飛行機の手配も済ませ、あとは台風や大雨によるサンライズの運行中止がなければ実行できる手はずだったが、身内の不祝儀があり一時はキャンセルやむなし。という状態だったが、その危機をなんとかかわして当日を迎えた。



※2018.11.1追記 
JR西日本の社員が親族にいらっしゃるフォロアーの方から次のようなご指摘を受けた。
「指定券は、その列車の乗車日ではなく、その列車が始発駅を発車する日の1か月前から発売されますよ。」

えっ!あわてて大型時刻表をつぶさに調べたところ、果たしてそのような表記があった。
よって、今回の場合は、ひねって姫路発としなくても大阪発でも同じ日に切符が買えたことになる。

サンライズのような微妙な乗車時刻の列車には過去出会ったことがなかったため凡ミスしてしまったようだ。

正確を期するため、ここに修正記事を追記させていただきます。

IMG_20181101_055551130(1).jpg


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平成8年 加越能鉄道訪問


平成8年9月20日仕事で富山県高岡市に出向いた。

仕事の方は順調にこなし、余った時間を有効活用すべく、高岡駅前から新湊の方に伸びる加越能鉄道を訪問した。

19960920高岡085-1

中新湊駅の“ネコ電車”

この昭和42年生まれのデ7072は平成6年から車体正面にネコ、サイドに十二支の動物の絵が描かれた。正式には「アニマル電車」というらしい。

19960920高岡086-1

米島口車庫の様子

19960920高岡086-2

奥に除雪車仕様として生き残っているデ5010形のデ5022の姿が見える。

19960920高岡087-1

側面の大きな広告がなければ、かなりスマートな車体と思われるのだが、現状は残念な姿である。

19960920高岡088-1

倉庫として使われているのは、デ5010形の廃車体と思われる。

19960920高岡091-1

米島口から高岡駅前に戻る

19960920高岡084-1


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雨の片原町交差点

19960920高岡093-1

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高松琴平電気鉄道を訪ねて(その3)


H8.8.25 「 高松琴平電気鉄道を訪ねて」の3回目(最終回)

19960825琴電034-1

志度線の今橋車庫から一旦瓦町に戻り、長尾線の木太東口駅に足を向けている。

19960825琴電035-1

“おかめ顔”の860形870は、昭和16年の西武鉄道製だ。その後山形交通に譲渡され、さらに琴電にやってきた流浪の民である。
その間に何度となく改造され現在の姿になった。


19960825琴電036-1

長尾線を訪れた理由は、この昭和11年製である元京急230形の走行写真が撮りたい為だった。

けだし名車である。

愛想がいいのか・・・カメラを向けると運転手が片手をあげて挨拶してくれた。

19960825琴電037-1


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高松琴平電気鉄道を訪ねて(その2)


H8.8.25 「 高松琴平電気鉄道を訪ねて」の2回目

琴電の高松築港から瓦町までやってきた。

瓦町駅は、その上の「コトデン瓦町ビル」が4ヵ月後の完成を目指してその工事が真っ盛り

19960825琴電027-1

訪問の目的は、京浜急行の名車デハ230形の姿を見るためである。

もともと湘南電鉄デ1形を嚆矢とする車輛群であるが、種類が多くて門外漢にはわかりにくい。

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湘南電鉄デ1形(昭和11年 「ライカ鉄道写真全集」より)

19960825琴電038-1

しかし、フラットな屋根に採光と風通しのよさそうな大型の窓が並ぶ洒脱な姿は、今でも鉄道ファンの憧憬の的となっている。

19960825琴電012-1

志度線のホームには、貫通扉付に改造された同形式が見受けられた。
貫通扉の有無によってその見た目がずいぶん異なるものだと感じた次第。

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志度線の瓦町駅から一駅隣の「今橋」で下車

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志度線の車輌のメンテナンスをする今橋工場(今橋車庫)を見学するためである。

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高松琴平電気鉄道を訪ねて(その1)



平成8年の夏は、とにかく「青春18きっぷ」を使って精力的に出かけた。

IMG_20180113_145722501 (2)-1

7/28 越美南線・北線縦断紀行⇒記事はコチラ
7/31 門司・美祢周回紀行⇒記事はコチラ
8/5  千葉周遊
8/17 出雲一畑紀行⇒記事はコチラ

これがラストの5回目の使用となる。きっぷの消化使用のような感じも否めないが、目いっぱいの利用を心がける

平成8年8月25日のことだった。

目的地は、高松の高松琴平電気鉄道、通称“琴電”である。

18きっぷなので、在来線をひたすら進むことになる。

午前8時前には新大阪のホームに立っていた。

19960825琴電001-1

このあたりの写真は、カメラ作動チェックみたいなもの。

どうやら、ライカM6の調子も良さそうだ。

19960825琴電002-1

何気なく撮った福知山色の117系電車であるが・・・・拡大してみると

19960825琴電002-2

前面列車表記には、「新快速」の文字がある。

この当時は外観は福知山線仕様であっても、新快速として使用していたようだ。
このあたりの事情はすっかり忘却の彼方に・・・

次の新快速を利用して姫路着9:01

姫路発9:04の普通列車で10;26岡山着

岡山発10:38のマリンライナーで11:37高松到着


19960825琴電003-1

ホームの屋根の下にいても、真夏の輻射熱がとにかく凄い。そしてディーゼルカーのアイドリング音がそれを助長する。

今日は、汗をかきかきの撮影になりそうだ。

19960825琴電004-1

特急しまんと ↑ライカM6+ズマリット50mm  ↓コニカ・セミパール2+ヘキサー75mm

19960825琴電B048-1

今回の撮影旅行には、ライカのほかに小西六のセミパール2を同行させた↓

ブローニの半切なので、6×4.5cmのネガサイズである。

ライカ判の3.5cm×2.5cmとくらべて面積が3倍になるので、引伸ばしには圧倒的に有利である。

しかし上記のようにデジタルスキャンして、Blog用の小さなサイズにしてしまえばその違いは判らなくなる。

本記事では、区別するため(撮影機:コニカ・セミパール2)と付記することにする。

19960825琴電063-1
パール2型のヘキサー75mmは、開放値がf4.5と少し暗いが、それだけ描写力は素晴らしいものとなっている。


構内の立喰うどんで、シコシコの讃岐うどんでチャージを終え・・・いざ出発!

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汽笛一聲・阿房列車

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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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