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大阪市営地下鉄開通50周年記念復刻ポスター(後編)

前回からのつづき・・・

ポスター(その4)
復元・なんば開通-1

前回記事の梅田本駅の開業から僅か1ヶ月足らずで心斎橋~難波駅の延伸工事が完了し、
昭和10年10月30日難波駅が開設した。

これは、その時のものである。

当時の難波駅は島式1面2線の地下駅で、それまでのドーム型の壮麗なホームではなく天井の低い箱型のホームであった。これはホームと地上との間の空間を地下商店街として利用しようと計画したとの事だ。


大阪市の宣伝映画「大大阪観光」の4分08秒あたりにこのポスターが車内吊広告として一瞬だけ登場する。




梅田・難波間の駅は、利用者が車中から一瞥して見分けられ、その利用の便に資するように壁面タイルの色調を駅毎に変えていた。

   梅 田 : 薄橙色
   淀屋橋 : 水色(土佐堀川の水面)
   本 町 : アズキと抹茶色(北御堂のお供え物)
   心斎橋 : 薄桃色(ミナミの盛り場)
   難 波 : 黄 色

※梅田と難波の色調の理由は不明であるが、この当時ともに終点ゆえに乗客に乗越し注意を喚起する必要なかったためか?

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大阪市営地下鉄開通50周年記念復刻ポスター(前編)

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平成25年4月26日(金)大阪駅の北側に広がる“グランフロント大阪”が街開きした。(写真は初日オープン前の風景)

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大きなプロジェクトだけに、今までの大深町のコンテナヤードがその様相を変えただけではなく、人の流れが大きく変わり、最新の設備により来訪者の価値観さえも変えてしまうようなものになるのかもしれない。

そのような人の流れや価値観さえも変えてしまうような出来事が、80年前の“大大阪”にも存在した。

今回は、“グランフロント大阪”の街開きを祝して、80年前のビッグプロジェクトを振り返ってみたい。




実家の書棚に大丸百貨店の包み紙につつまれたまま保存してあったブツがある。

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開封しなくても、その内容は憶えているので、買ったのはいいが、そのまま「棚の肥やし」となっていた。


しかし、最近ふと気になった・・・「いつ買ったものかなあ?」と

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内容は、大阪市営の地下鉄開通50周年を記念して販売された地下鉄開通時のポスターの復刻版6枚ものである。

上代は600円

昭和58年頃に心斎橋大丸で大阪市交通局が記念の展示会をしたが、その折購入したものである。

・・・ということは、30年近く戸棚に眠っていたことになる。

拡げてみると、なかなか良いデザインのものも見受けられた。

せっかくの機会なので、約B3サイズの各ポスターをスキャンしてご披露しようと思う。


まずは超有名なこの一枚!


ポスター(その1)
復元・昭和8年5月20日開通-1

地下鉄1号線(御堂筋線)の梅田・心斎橋開始時のものだ。

当時のモダニズムを凝縮したようなデザインのポスターである。文字のフォントにも当時の香りが漂ふ。


但し、この昭和8年5月20日当時の梅田駅は仮駅だった。場所は現在の東梅田に近く新阪急ビルの地下あたりで下記の写真で示すところに乗降口があった。

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100系車輌が牛に引かれて登場する0分35秒からのシーンは圧巻である。

それに続き0分50秒からは、この梅田仮駅が現れる。

構内の様子を見れば、天井は低くあの壮大な梅田駅とは似ても似つかないものとなっている。(最後のシーンは本町駅なのでお間違いなく。)


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昭和38年フォトニュース“東海道新幹線今秋開通”

フォトニュースの最後は、もう一度新幹線の話題だ。

これが、いかに国鉄の社運を賭けた大事業であったかが、このような広告媒体からもうかがい知ることができる。

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トラベルフォトニュース第17巻第1号(通巻第161号)昭和38年12月25日発行

 全世界注目のもとに
 東海道新幹線 今秋開通

 世界の鉄道史に輝かしい1ページを飾る待望の東海道新幹線は、いよいよ今秋開通する。東海道線は東日本と西日本を結ぶ輸送の大動脈であるが、新幹線は現在の東海道線の輸送あい路を打開するものとして、その開通が大きく期待される。


このフォトニュースは12月25日発行のものだが、昭和39年1月に掲示されるべき“新年用フォトニュース”として制作されたものだったようだ。

このB編成は、昭和38年3月30日に速度向上試験において最高速度256km/hをマークし、当時の世界最高速度記録車となった。

その時を記念して下記の高速度記録銘板が先頭車の列車番号表示窓の下部に取り付けられたのだった!


256km-1.jpg


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トラベルフォトニュース第15巻第12号(通巻第146号)昭和37年9月25日発行より抜粋

御殿場線のディーゼルカーと交差するモデル線区を時速200㌔で走る“夢の超特急”試作車B編成

このときは、上記の最速レコードを樹立する以前なので、ホマレの名板は見当たらないが、2輌目の六角窓がこのB編成であることを示している。

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昭和37年フォトニュース“東海道新幹線-試運転開始”

今回は、東海道新幹線の開業が間近となった昭和37年のフォトニュースをご紹介しよう。


このフォトニュースは、黒いバックに折れシワが白く浮かび立つ一枚だったので、スキャン後の部分修正に骨が折れた一枚だった。

しかしモノがモノだけに誠心誠意仕上げたつもりである。

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トラベルフォトニュース第15巻第9号(通巻第143号)昭和37年6月25日発行

東海道新幹線 試運転開始

東京-大阪間を3時間でむすぶ東海道新幹線は東京オリンピックの開催される明後39年開通を目ざしてちゃくちゃく進められているが試作電車も出そろい新幹線の小田原-綾瀬間のモデル線区でいよいよ試運転を開始した。


このモデル車輌は、一般車輌ではなく試作車B編成といわれたものである。
列車番号窓が前方側面に取り付けられているのと、前照灯が2灯式ではなく1灯式である。

そして、3号車側の運転席については、そのフロントガラスは曲面ガラスが用いられている。


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新幹線試作電車形式図_ページ_1-1

試作車B編成 4両編成で3号車~6号車 “1962/3鉄道ファン附録”より



フォトニュース新幹線B4_ページ_A編成-1

こちらが2両編成で製作された試作車A編成である。塗装の塗りワケでその違いがわかる。

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試作車A編成 2両編成で1号車~2号車 “1962/3鉄道ファン附録”より





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昭和33年フォトニュース“新装の特急あさかぜ”

これも以前ご紹介したものだが、スキャンの後修正を加えて綺麗な状態にしてみた。

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トラベルフォトニュース第11巻第9号(通巻第98号)昭和33年8月25日発行

この最後尾車両は、寝台車ではなく座席車であったナハフ22 

この後曲面ガラスを用いるようになる展望部分のガラスが平板の合わせガラスであることが、貴重な存在である。

1974年5月2日SL白鷺号447-1

これは、その後に寝台車に改造された同形式の車輌であるが、同様の平面ガラスが用いられている。

昭和49年5月2日吹田附近にて撮影(特急“日本海”)・・・詳細はコチラ


これらは既設の事項なので、さらりと流すが・・・ところでこのポスターを解像力を高めて覗いて見ると
・・・ナナナント!!!

この20系13両を牽引しているのは、青大将仕様のEF58ではないか・・薄緑のボディラインの下には黄色いラインもくっきりと・・・これには今更ながら、仰天ナウ!

フォトニュース20系_ページ_2-2

いままで全く気づかなかった。おまけに近隣ラインには大型蒸気機関車の姿も見受けられるではないか!

その当時の空気が凝縮されているような貴重なワンショットである。



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昭和33年フォトニュース“新特急こだま”

  鉄道記念日  10月14日

フォトニュースこだま_ページ_合体-0-1
トラベルフォトニュース第11巻第10号(通巻第99号)昭和33年9月25日発行

フォトニュースは、毎月1回25日に発行されていたが、この当時は、発巻を重ねるも、まさに「こだま」一色の体をなしていた。


それだけ国鉄の威信をかけた大事業だったのだろう。


ついでに関連するB4サイズのフォトニュースの中にも興味深いものがいくつかあるので、同様にスキャンして掲載してみた。

フォトニュースこだまB4_ページ_1-1
トラベルフォトニュース第11巻第9号(通巻第98号)昭和33年8月25日発行

国鉄5カ年計画 完成近い 東京⇔神戸 日帰り特急「こだま」

 国鉄ではさきに東京、大阪、神戸間を日帰りで往復できる電車による高速度のビジネス特急を企画、その愛称も公募の結果、「こだま」と決定、ちゃくちゃく車両の製作を急いでいますが、いよいよこの9月半ばには完成、11月1日からさっそうと東海道線にデビューすることになりました。この電車は8両編成、車両の外観や内部設備もこれまでにない斬新なもの。8両のうちモーターの付いた電動車が4両、出力1.550KW、最大運転時速110km(性能としては時速160km)、平均時速81.8km。特にこの電車の変わった点は中2階風に屋根上に突きでている運転台、図でみられるように前後4両づづ同じ編成で、従ってスタンド風の軽食堂が二つ(半車両づつ)ついています。車窓は全部、防音と冷暖房のため二重ガラス、腰掛は2・3等ともテーブル付のロマンスシート。また2等車の座席にはそれぞれラジオを聞くイヤホーンが付いているなど、いろいろの面で新しい構想がもりこまれています。


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トラベルフォトニュース第11巻第10号(通巻第99号)昭和33年9月25日発行

新特急「こだま」11月登場

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大阪市交通局 なつかしの回数券

書棚をさわっていたら、こんなものが出てきた。

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大阪市交通局の回数券である。

市電・市バス利用時には、これを必要な分だけちぎって支払っていた。


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(その裏面)

市電でも使っていたが、これらは市電が廃止になってから買ったものなので、裏面の記載は、バス用になっている。

その事実については、先輩たちのコメントに見つけた→こちら

地下鉄はこれとはべつの回数券になっていた。。

5円券が21枚で100円、10円券が21枚で200円とそれぞれ5パーセントのインセンティブがあった。

市電の停留所やバスのターミナルには、回数券を小分けにしてお客に売っていたオバちゃんがいたが、果たしてどれだけの儲けがあったのだろうか・・・。

市電でも末期にはこの回数券を使っていたが、割烹着のおばちゃんがこの回数券を売り捌いていたかよく憶えていない。

当時を知っている人に尋ねても「買ったんは、もう少し大きな1回分の乗車回数券やったなあ」との事・・・真実は藪の中だ!

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(注)こういう白い割烹着を着たオバちゃんがターミナル毎にいて、回数券をばら売りしていた。(しかしながら大阪万博を契機にその姿を消したようだった。)



これからは事実・・・

市電の廃止以降は、バス(もちろん車掌のいないワンマンバス)の車内にはこの回数券の自動販売機が、一人掛けの座席一つを潰して中央付近にドンと据え付けられていた。

乗客が100円玉を入れてるとガッチャンと1シートが出てくるんだが・・・機械の調子が悪くて発券されないことがしばしばあった。

そうなると、乗客が「おい、出ぇへんぞ!!」と怒鳴るもんだから、運転手がバスを止めて、後ろにやってきて機械を叩いたり、中を開けたりするもんだから・・・バスは思いっきり遅延するわけだ。

・・・全く困った代物だった。


5円回数券の時代が、市電時代を含めかなり長かった。その後5円券がなくなり赤い10円回数券に変わったが、その販売は短期間に終わったように記憶している。


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少し拡大して見よう・・・1枚の大きさは横30mm×縦13mmの小さな一片である。

しかしながら僅か5円の切符だが、細かなデザインに澪標のスカシ入りと・・・好い仕事してますねぇ。

無駄遣いの温床のような大阪市交通局だが、一体どれだけの経費をかけていたのだろうか?




  ぽちっとね♪  



昭和の絵葉書(2) 別府航路

シリーズ第1弾は、「東京の空から」だった。


第2弾は、関西汽船の別府航路

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表紙の写真には説明がないので、この撮影場所はどこだろう?と随分悩んだ。

背景の島影は、備讃瀬戸に浮かぶ塩飽(しわく)諸島のひとつである与島(左)と鍋島(中央の小島)、後ろの長い島は、小与島ではなかろうか。


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小さな島である鍋島の頂上付近にみえる小さな白い燈台は、「鍋島燈台」と思われる。

この灯台は、「日本の灯台の父」と称えられた英国人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンにより、明治5年に建築された日本最古級の近代灯台として有名であり、今では近代化産業遺産群に指定されている。

またよ?く見ると、現在では貴重な石造りの建築物だとして屋島の四国村にて復元保存されている「鍋島退息所」の瓦屋根もうかがえる。国・登録有形文化財(2000.04.28)




こんな小島の灯台を見ると昔の松竹映画「喜びも悲しみも幾歳月」を思い出してしまうのだが・・・やっぱトシかなあ。



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世界之公園 瀬戸内海地圖(大阪・日下和樂路屋刊 大正9年)

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大正9年当時の瀬戸内海の航路図を披くと・・・

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この当時にはすでに与島の南側は、瀬戸内の幹線航路となっているのが分かる。(丸く囲んだところが与島・鍋島・小与島・・・鍋島燈台の姿もうかがえる。)




ちょうど絵葉書の観光船がいるあたりは、現在では、巨大な本四架橋が与島から右手前に伸びているその真下に当たると思われる。

鍋島と与島は、現在では堤防でつながれ陸続きとなっているので、昔とは随分様子が異なって想像すらつかなくなってしまっている。




昭和35年2月 関西汽船は、大型観光船「くれない丸」・「むらさき丸」の建造により、 阪神?高松?別府航路に昼間航行の観光便を開設したので、この写真のように瀬戸内の日中風景も楽しめたようだ。


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250mm×150mmのビッグサイズの絵葉書となっている。

一枚ものの切手代は、10円。 全体として7枚入って30円の切手を貼るよう指示がある。


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昭和の絵葉書(1) 東京の空から“Views of Tokyo from the air”

先日記事にした昭和40年前後の絵葉書コレクションから・・・


第1回は、「東京の空から“Views of Tokyo from the air”」を取り上げてみた。

この絵葉書の制作(撮影)年月を特定したいと思っているのだが、ケースには書かれていなく、なかなか難しい。


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(表紙)皇居と祝田橋附近


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(表紙-部分)桜田門の懐かしい警視庁の建物や法務省の赤レンガの建物が窺える。

右手前の法曹会館もかなりの年代モノだったが、今でも健在なのだろうか?

お堀沿いに都電の半蔵門線(昭和43年9月29日廃止)が写っている。




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ケースの裏には、日本交通出版株式会社発行とある。定価は120円


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またコダック,エクタクロームカラーフイルム使用と明記してあり、自信の程が見て取れる。


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昭和40年前後の絵葉書について・・・

これはひとつの思い出話である。

昭和30年代後半から40年前半にかけて、祖父や父があちこち出張した際、ご当地の絵葉書を買ってきて、われわれ子供たちへのお土産としていた。

併せて、ひよこ饅頭・吉備だんご・かるかん・鶴の玉子・にわか煎餅・もみぢ饅頭・ポエム・・・等が手許に届けられたのだった。

(今になって考えると・・・ひょっとしてこれは彼らの煙幕「アリバイ作り」であったのかもしれない・・・?)



それはともかく、食べ物は、食べてしまうと消えてなくなるが、絵葉書は一度は取り出して見るものの、引き出しの肥やしとなって溜まっていった。


最近、あの頃の絵葉書はどうなったのかなあ・・・もう捨ててしまったのかなあ?とふと思って母に尋ねたところ、「段ボール箱に入れてしまってありますよ♪」とのこと。


何十年振りかにその封印を解くと、懐かしい絵葉書が続々と出てきた。

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しかしながら、足摺岬や松島といった純日本観光地については、今と大して風景が変わっていないので面白くない。

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本来この変わっていないことを重視すべきだが、小生は「昭和」の時代を切り取ったような絵葉書を喜ぶので、それらはさほど面白みを感じない。


そこで小生の基準をもって面白そうなものをピックアップしてみた。


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遅くとも大阪万博までの絵葉書と思われるので、どれからご紹介しようかと思案している。



東京の空から・・・は新幹線と都電が写っている。しかし撮影年月が不明なのだ。ぜひ読者のお助けを得たい写真集なり。



別府航路も年代不明・・・ごばると丸は登場していないので、それなりに古いものと思われる。

滋味豊かな瀬戸内風景も見逃せない。



どれからご紹介していこうかと・・・思案している。


  ぽちっとね♪

大阪万博の頃の住友銀行メモ帳

自宅の戸棚からこんなものがポロリと出てきた。


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 表面                                裏面



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中身

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森永ミルクキヤラメル 復刻版秘話

自宅の抽斗の奥に、さくらフヰルムの復刻版とともに長らく眠っていたものがあった。

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森永製菓が昭和54年に発売した森永ミルクキャラメル復刻版(14粒100円)である。


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経年変化で多少の伸縮があるようだが、そこにはピンクの帯封があり、タバコの封緘紙のような材質で出来ている。


今でも全くの未開封のもの。


ちょうど30年間、陽も当らず眠っていたことになる。何度も引越しをしたが、ずっとそのままだった。



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新幹線のあゆみ・・・記念立体絵葉書集

今日は、東海道新幹線開通日(昭和39年10月1日)から数えて、ちょうど45回目の誕生日だ。

新幹線は在来線の特急・急行を駆逐したのみならず沿線住民の生活をも切捨てた張本人ではあるが、恩讐を越えて、ここに手許にある昔の記念品を掲げて、こじんまりと祝福することにした。



       開業15周年記念  新幹線のあゆみ  記念立体絵葉書集

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これは、いつ入手したものかまったく憶えていなかったが、どこかで買ったものだとの記憶があった。


発行年月から予想して当時の日記を見ると、たまたま大阪に帰省していた昭和54年10月3日東京へ向かう新大阪9時34分発のひかりの車内販売で買ったものであることが判った。

(この日記の記事が30年後ブログに役立つとは夢にも思わなかったが・・・)


ほかにも記念のハンカチも買った。とあるがそちらのほうは行方知れずとなっている。



ついでながら・・・この2日前の昭和54年10月1日は、新幹線開業15周年の祝典が催されるはずだった。

しかし前日の30日夜、大阪を襲った台風により京都付近でクレーンが倒れて新幹線の路線をふさいだため不通となった。そのあおりで、祝典も中止になった。と日記にある。



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当時こういうロゴがあった。 「ひかりました。こだましました。」


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終戦の日特集・・・戦後最初の六法全書(臨時版)

8月15日の終戦記念日がまたやってきた。

・・・こういう日はいつも不思議な感覚にとらわれるのだ。


それは・・・


小生が生まれるほんの14年前まで、日本は世界中を相手に「戦争」というものをしていたという事実を再認識してしまうという事。


広島・長崎に原爆が落とされたものほんの14年前の出来事であり、度重なる空襲で大阪市内のほとんどが焼け野原になったのも、オギャアと産み落とされるほんの14年前の事だった。


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昭和20年6月1日 米軍機からの空爆により炎上する大阪港周辺(現:海遊館・サントリーミュージアム附近)

このあたりの空襲は、焼夷弾ではなく爆弾だったので、徹底的に破壊され、焦土と化した。

生まれるほんの14年前に、伯父は応召ののち昭和20年1月北支で戦死し、父は縁故疎開として親元を離れ、岡山・矢掛町でガリガリに痩せながら少国民を務めていた。母はまだ幼かったので両親と一緒にはいたが、明石市内で芋のツルばかりを齧っていた。


今から遡ること14年前といえば平成7年、阪神淡路大震災の発生した年だった。あの日のことは忘れようにも忘れ得ない。

そう思うと14年間なんてほんと昨日のような感覚なのだ。






戦後64年・・・平和が当然と思われて「平和ボケ」などと揶揄されている現在・・・第二次世界大戦の終結とともに今までの呪縛が解けたような喜びと戸惑いを現代に伝えてくれる書物が手許にある。


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昭和22年3月に岩波書店から戦後はじめて刊行された「六法全書臨時版私法篇」である。


今の六法に比べ厚さは僅か10mmと極めて薄く、少々頼りなげなものであるが、その前書きを読むと、その小さな六法全書に対する編集者である末川博博士の喜びと惑いがひしひしと感じられ、滋味深い佳書となっている。


当時といえば、日本国憲法が前年の昭和21年11月3日に公布され、施行日である昭和22年5月3日を間近に控えた時であり、滝川事件で京都帝国大学を去った末川博博士は、大阪商科大学教授を経て昭和21年に立命館大学の学長の座に就いていた頃である。

六法-1

次にその前書きを掲載する。

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Skysensor5500 (ICF-5500)

平成21年6月28日(日)毎日新聞の朝刊を読んでいると・・・

くらしナビのページに「海外短波放送の受信BCLブーム再燃」と題する記事があった。

1970年代に10代を中心にはやったBCL(ブロード・キャスティング・リスナー)が再び静かなブームを呼んでいるらしい。

当時の10代であった人が再燃の火付け役らしい。それによって当時のBCLラジオが中古市場で高騰しているとの事。


この記事を読んでいて・・・

 そういえば、実家にそんなラジオがあったなあ・・・・と思い探してみたら・・・


まだ本棚の片隅に残ってましたよ、ソニーのスカイセンサー5500が。

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ソニーが昭和47年に発売したラジオが、このSkysensor5500(ICF-5500)である。

ICを1個、トランジスターを12石使用していてFM・AM(MW)・SWの3波が受信できる。

定価は16,800円・・・当時としては高価なラジオだったと思う。


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カバーを取ると、より精悍な顔つきになる。

BCLブームの先駆けともなった機種で、黒とシルバーを基調に縦型の高性能ラジオというのは当時としては衆目を集めるには十分な製品だった。

当時、父親に買ってもらった小生もその一人。

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大正十年刊・鉄道旅行案内

手許に一冊の古い鉄道関連書籍がある。

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(110mm×190mm×30mm)

鉄道省が鉄道開設50年を記念して大正10年に発行した「鐵道旅行案内」である。

販売元は東京・博文館。

内容は、今で言うところの旅行ガイドブックである。


鉄道省の路線毎に名所・旧跡などが記されているものだ。


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外箱には本体の表紙と同じ絵柄が描かれている。

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このゲームは・・・何といいましたかねぇ?

明日は、端午の節句なので、子どもの室内ゲームについて・・・


昔の鉄道写真のネガをスキャンしてみると一緒に写っていたものだが、昭和48年夏のネガなので、その当時にはすでに世の中に出回っていた室内ゲームだ。


この写真は、ストロボを使って撮影しているが、当時は、まだまだ一発勝負の閃光球をつかったフラッシュ撮影が主だった。

しかし、1回使うと捨てるしかなかった閃光球は少ない小遣いの中では貴重品なので、乱用は出来なかった。

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同時のナショナルフラッシュガンを装着したミノルタハイマチック・・・残念ながら、閃光球は手許にない。


そんな中、直近で手に入れたストロボが楽しくて仕方なかったようだ。

何度光らしても閃光球を替える必要のないストロボが便利で嬉しくて、何でも光らせては訳のわからない写真を量産していた。


これも、その倒れる瞬間の動きを止めた写真を撮っては喜んでいたようだ。

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チープな文字盤を回して矢印が示す色の柱をひとつずつ抜いていって、バランスを崩して倒れてしまうとマケという単純なゲームだった。


一番上に揺れるとチン・チンと鳴るベルがついていて、その音がまた緊張感を高めるんだな。

19730717スリルタワー

とにかく遊び方が単純なので、小さな子供でもすぐに楽しめた。



今ではこんな単純なゲームは流行らないんだろうか?

また子供の頭に落下物が降り注ぐとは・・・「危険!」ということになるんでしょうなぁ。




スリル・タワーとか云ってましたか?









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     1日1回 ぽちっとね♪





仮株券って何だ?

本日は、不案内で甚だ苦手な分野である法律学から、少し堅苦しい話題をひとつ


ファジーコレクションの中には、訳のわからないものが多いが、これもそのひとつ。

写真(仮株券)-1

假株券(仮株券)というものである。


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(裏面)


名前からして、株券の親戚みたいなものだろうと推測できるが、会社法や商法にこんな規定はないし、一体なんだろうと思ってしまう。


 仮株券そのものを検証する前に、発行会社の商号から、会社の事業内容とその時代背景が窺い知れるので、少し述べてみたい。

 それは、「改良酒造」なる文字を冠するこの会社は明治20年代に全国的な規模で展開していった酒造改良運動によって設立したものであるということだ。

 そもそも、江戸期における日本酒の醸造業者の大部分は、その組織が脆弱であり、醸造水準も満足なものではなかったが、明治以降に一気にその勢力を拡大した洋酒ことに麦酒(ビール)にその販路を奪われ、衰退の一途をたどっていた。
 そこで日本酒の醸造業者は、麦酒醸造を手本として、近代的西洋的な醸造法に基礎をおいた品質の高い清酒を生み出しその挽回を図ろうとしたが、その活動がこの酒造改良運動といわれるものであった。
 その一例として、酒造先進地の伊丹では、学理応用による酒造改良を目指さんと明治21年に酒造家28名を株主として資本金1万円の「有限責任伊丹酒造改良会社」を設立して、この醸造場で集中的に技術改良を企図している。これは醸造の大工業化を推進し、清酒の海外輸出を目標としたものであった。

 他方、酒造先進地以外の零細醸造地では、酒造改良の目的は伊丹の近代化の例のようなものではなく、およそ学理応用とはほど遠い伝統的な灘酒造法を真似るものであった。丹波杜氏を招き、灘の酒造業者が培ってきたその技術を導入し応用することによって、酒質の均一化・向上化を図り上質な清酒を生み出すことを目指した。
 そして鉄道・汽船の発展に伴い大量に流入してきた上方酒(灘・伊丹などで製造された良質な清酒)に伍するようなものを提供できる醸造業者となってその地方における地位を磐石にすることが目的であった。
 しかしそれには気候・風土が異なるそれぞれの醸造地においては、醸造用水・醸造米の根本的改良から手をつける必要があったため、その手間と時間そして莫大な経費を要するものとなり、果たしてその試みの多くが失敗に終わったが、品質向上に成功した場合や軟水を用いた醸造方法の確立をみた場合などは、その地方における勢力地図を書換えるような成功例もあった。


 さて、仮株券の検証に戻ると、前回の満鉄の株券とよく似ているし、名前から株券の類のものだろうと推測できるが、会社法や商法にこんな規定はないし、一体なんだろうと思ってしまう。わずかに商法施行法(明治32年法律第49号)に仮株券についての規定が見受けられる。

 第56条  商法中株券ニ関スル規定ハ商法施行前ニ発行シタル仮株券ニモ亦之ヲ適用ス
 第57条  商法施行前ニ発行シタル株券及ヒ仮株券ハ商法148条 又ハ218条ノ規定ニ違フモ之ヲ改ムルコトヲ要セス但商法施行後ニ株金ノ払込ヲ為シタル場合ニ於テハ前ニ払込ミタル金額及ヒ新ニ払込ミタル金額ヲ仮株券ニ記載スルコトヲ要ス

 現在の会社法は、明治32年にできた商法(明治32年法律第48号)を基にしているが、その商法には規定がなく、同時に公布された旧法からの経過措置を示した商法施行法(明治32年法律第49号)にその名称が見出せるということは、さらに遡った法律を調べる必要がある。

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 また、この仮株券の発行年月は明治30年8月20日と記載されているので、やはりその当時の法律を見てみないと始まらないようだ。

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最新大阪市街全圖

最近、古い大阪市の地図を入手した。「最新大阪市街全圖」である。


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ところが大阪毎日新聞社が発行したものというだけで何年現在のものかの記載がない。

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地図に作成年の記載のないのは、全くもって癖が悪い。

そうなると、こちらでなんとか推察するしかない・・・まあこれも楽しみの一つなんだが・・・。



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昭和29年 精工舎 鉄道時計

正月三が日は、酒びたりなので新しいブログネタがない。

そこで、昔話のひとつでもしてみようと思う。


私のコレクションの中に古ぼけた鉄道時計がある。


鉄道マンは「まんじゅう」というらしい。


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国鉄時代・列車食堂の領収書

実家が小商いをしていたので、ふとしたことからこんなものを見つけた。

出張で列車の食堂車を利用した時の領収書である。


費用が経費として払戻されるため、出金伝票とともに何年も会社内で保管されていたもの。

その経理伝票も保存期間を過ぎれば破棄されるだけのことではあるが、物好きなドラ息子が目を付けて、不要となった食堂車の領収書(正しくは、列車食堂の領収書)を貰い受けた。

いつのころだったが定かではないが、もう30年ほど前のことだ。


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比較的古いものを数枚並べてみる。(パンチ穴は伝票綴りの穴である。)

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美協子ども展

2年前、幼稚園児だった長女の描いた絵が選ばれて「美協子ども展」で展示されたことがあったが、今年は長男の作品が同展で入選した。

絵画の才能のない父親の劣性遺伝子は、姉弟揃って引き継いでいないようでなりより也。

母親の家系はこのあたりが得意なので、そちらに似たのか?


「何描いたの?0系新幹線?消防自動車?」と訪ねると・・・、

その答えは、なんと「ちょう」

「へ?」と意外な答えに、声にならない声を発してしてしまった。

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会場にはあちこちの幼稚園から選ばれたたくさんの園児の絵が展示されている。

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天皇陛下の車列に遭遇!

10月31日の午後、奈良市内に用事があって出かけたときのことだった。


近鉄奈良駅から市内循環バスに乗ったのはいいが、途中県庁前で、ひとりの警官が近寄ってきて、バスの運転手に言った。

「規制時刻になるので、このまま暫く止まってください。」と信号のところで強制停車させられた。

何が起こるのかと思っていたら、天皇陛下の車列が通過するらしい。



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まず露払いのパトカーが通過する。
この時点で全車両が完全ストップとなる。

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しおじ・なにわ・丹波・だいせん・信州初滑り。そして、臨時つばめ

実家の荷物の中から新聞紙に包まれたアルものがでてきた。



中身は、下記のとおり。


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プラレールの車窓から・・・

前回の閉塞区間の動画を撮っていて、ふと思いついたことがあった豆電球


プラレールの列車にコンデジを載せて走らせたならば、どんな動画が撮れるのだろうか?

しばらくコンデジとプラスチックの貨車をじっと見ていて・・・ひらめいた。

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息子の了解を得て、コンテナ貨車のコンテナを取り外し、中央にドリルで穴を開けて下からカメラ取り付けネジでコンデジを締め付ければ出来上がり。


わずか数分で完成・・・費用0円

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プラレールで“閉塞区間”のお勉強♪

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休日になるたびに、プラレールの線路を敷けとねだる息子に、今日は少し趣向を変えて、お勉強を。

プラレールを使って鉄道の閉塞区間の勉強をすることにした。

というか、幼稚園の息子に説明した。


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ブログ製本できました♪

過日、ある人に自分のブログを一冊の本に仕立てたものを見せてもらって、

いいなあ・・・これって一種の自分史じゃないの。

それも写真入印刷したもので・・・ふむふむ・・・豪華ぢゃ。と感じ入った。




それに触発されて、自己のブログも製本しようと思い立った。

対象は、2006年11月から2008年3月までのso-net blog時代の「阿房列車ピクトリアル」

少し前まで、so-netは製本事業を行っていなかったので、外部の業者「ブログ出版局」に依頼した。

依頼といってもオンラインでの機械操作のみ、原稿の校正はすべて自己責任なので、文章のゆれや写真の配置など、原稿を何度も何度も修正してオーダーした。


写真の量がすごいので、とても一冊では収まりきれない。

結局5分冊、総1235ページにわたる分量となった。

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報道写真傑作集とスピードグラフィック(その2)

(前回からのつづき)


朝日新聞社・報道写真傑作集のページを披くと・・・


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(1952年号)

昭和26年の桑港講和条約は、日本にとっては大きなターニングポイントだった。

巻紙に書いた日本語をサンフランシスコの式場で15分間にわたって滔々と読む吉田茂全権の姿は、今見ても胸が熱くなる。


これらの写真は、もちろんスピグラで撮影したものだ。

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深夜のN700系新幹線陸送大作戦

昨年の11月にN700系新幹線が国道を大名行列する様をレポートしたが、今回は6月6日の深夜に先頭車が通るというファジーな情報を得た。


先日の記事でなみはや大橋から望めたように、ダイゾー(大阪造船)に陸揚げされたN700系が陸送されるようだ。


そのことを好事家の耳に入れると、「是非とも見てみたい」との返事あり。

ということで、遠来から訪れたお客様をエスコートしつつ、大回しが行われる交差点でそのときを待った。


6月といえども寒さすら感じる雨上がりの「夜霧の第172国道」午前0時である。。

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先頭車が、今夜輸送される確約はなかったが、国道脇にこの看板があるということは、何某かの長大輸送が行われることは間違いがない。



期待が高まる!

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ビストロSMAPかすうどん定食と橋下知事

ふと立ち寄った古めかしい食堂で、静かに慎ましやかな昼食を摂っていたら・・・なにやらただならぬ雰囲気が・・・。


公務員の昼食タイム12時15分をまわった頃・・・ああっ!

夙に有名な橋下知事が、定食の料理をのっけたトレイを掲げてやってきた。

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汽笛一聲・阿房列車

Fuzzy Studio

Author : Fuzzy Studio




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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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