阪神淡路大震災の復興インフラを担った“サンタマリア”&“スーパーはくと”
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成11年-平成17年
平成7年2月8日・・・当時の日記より
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

ハーバーランド岸壁の状態の良いところに着岸した。

できたばかりのモザイク広場も、かなり酷い状態である。
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

ハーバーランド岸壁の状態の良いところに着岸した。

できたばかりのモザイク広場も、かなり酷い状態である。
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- Genre :
- 日記
- 伝えたいこと・残しておきたいこと
- Tag :
- 阪神淡路大震災
平成7年1月30日震災半月後の姫路行き(その2)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成11年-平成17年
前回からのつづき・・・当時の日記から
平成7年1月30日 明石からJRで姫路に向かうと被災した家屋の姿が徐々に少なくなり、姫路の町は全くいつもどおりの表情を見せた。
本日の仕事を滞りなく終えて、夕方大阪への帰路に着く。今日から須磨・神戸間が復旧したので、今回初めて被災地の中心部を通って帰ろうとする。
JR線の下り電車は帰宅のサラリーマンで満席の様子だが、上りの神戸行きはガラガラだった。

明石の天文科学館の大時計は、震災発生時の5時47分のままで止まっているのが印象的である。内部の傷みも大きく、復旧にはまだ随分日数が掛かりそうだ。
車窓の外は暗くなり、窓外の風景は近くの様子しか見えないが、須磨を越えると倒壊家屋が目立ってきた。大きなビルが傾いているのを目の当たりにすると地震の威力の甚大なことを思い知らされる。
長田付近の焼失区域の規模の大きさは、夜でも判る。
しかし、兵庫駅付近のメチャクチャになった街の中で、ビルの一室にある学習塾で熱心に勉強している小中学生たちの姿が明るい蛍光灯であぶりだされた時、ふただび頭の中で混乱が生じた。

平成7年1月30日 明石からJRで姫路に向かうと被災した家屋の姿が徐々に少なくなり、姫路の町は全くいつもどおりの表情を見せた。
本日の仕事を滞りなく終えて、夕方大阪への帰路に着く。今日から須磨・神戸間が復旧したので、今回初めて被災地の中心部を通って帰ろうとする。
JR線の下り電車は帰宅のサラリーマンで満席の様子だが、上りの神戸行きはガラガラだった。

明石の天文科学館の大時計は、震災発生時の5時47分のままで止まっているのが印象的である。内部の傷みも大きく、復旧にはまだ随分日数が掛かりそうだ。
車窓の外は暗くなり、窓外の風景は近くの様子しか見えないが、須磨を越えると倒壊家屋が目立ってきた。大きなビルが傾いているのを目の当たりにすると地震の威力の甚大なことを思い知らされる。
長田付近の焼失区域の規模の大きさは、夜でも判る。
しかし、兵庫駅付近のメチャクチャになった街の中で、ビルの一室にある学習塾で熱心に勉強している小中学生たちの姿が明るい蛍光灯であぶりだされた時、ふただび頭の中で混乱が生じた。

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