平成5年 市電保存館完成記念の車輌展示会(その2)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成元年-平成5年
(前回からのつづき)

続いての車輌は、古典車輌の11型客車(30号)である。
すぐ横には地下鉄四つ橋線の新鋭車輌の姿も見受けられ、その時々の主役の否応なしの移り代わりが歴然と感じられる。

この車輌は、明治45年製の285号車で大正11年に一度廃車されたものを昭和30年に復元したものだ。

N電のように腰を絞ったサイドパネルが、黎明期の路面電車のスタイルを軽快なものにしている。

昭和44年3月24日の市電廃止のパレードの時には、ダブルポールゆえの自走不能状態だったので貨物電車に牽引されてのパレード参加となっている。前方には自走する2階建電車が見える。(鉄道ファン69年6月号より)

続いての車輌は、古典車輌の11型客車(30号)である。
すぐ横には地下鉄四つ橋線の新鋭車輌の姿も見受けられ、その時々の主役の否応なしの移り代わりが歴然と感じられる。

この車輌は、明治45年製の285号車で大正11年に一度廃車されたものを昭和30年に復元したものだ。

N電のように腰を絞ったサイドパネルが、黎明期の路面電車のスタイルを軽快なものにしている。

昭和44年3月24日の市電廃止のパレードの時には、ダブルポールゆえの自走不能状態だったので貨物電車に牽引されてのパレード参加となっている。前方には自走する2階建電車が見える。(鉄道ファン69年6月号より)
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平成5年 市電保存館完成記念の車輌展示会(その1)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成元年-平成5年
今回は、懐かしの大阪市電の話題・・・
大阪市電の保存車輌といえば、平成5年まで、港区の見本市会場の跡地に出来た八幡屋交通公園の簡易なプレハブ小屋に保存されていた。その内部は薄暗い倉庫といった雰囲気で、金網越しにホコリをかぶった車輌が覗き見えた。 “保存”というより“収納”といった感じだった。
しかし、このたび住之江の大阪地下鉄の緑木車庫内に新設された鉄骨平家建の「市電保存館」に移転保存されることととなった。
そのことを記念して平成5年7月8月1日緑木車庫内で保存車輌の一般公開がおこなわれたので、見学してきた。

これは、当日現地で配布していたパンフレット

拡大バージョンはコチラ

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現在でも定期的に一般開放しているが、このときは、全ての車両を屋外に展示し、車内も全て公開していたことが特筆すべき出来事だと思われる。
大阪市電の保存車輌といえば、平成5年まで、港区の見本市会場の跡地に出来た八幡屋交通公園の簡易なプレハブ小屋に保存されていた。その内部は薄暗い倉庫といった雰囲気で、金網越しにホコリをかぶった車輌が覗き見えた。 “保存”というより“収納”といった感じだった。
しかし、このたび住之江の大阪地下鉄の緑木車庫内に新設された鉄骨平家建の「市電保存館」に移転保存されることととなった。
そのことを記念して平成5年7月8月1日緑木車庫内で保存車輌の一般公開がおこなわれたので、見学してきた。

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寺前行普通列車は、なんと超ロングシートのキハ58だった!!
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成元年-平成5年
平成4年7月1日のことだった。
姫路から和田山に伸びる播但線は、この当時、仕事でもたまに使うことがあった。
姫路10:12発の普通寺前行きに乗車して福崎に向かった。

姫路駅播但線ホームに発車を待つ堂々の6両編成
手前に見えるのはキハ585511であるが、このカラーリングは以前どこかで見たことのあるような・・・

1年前の平成3年4月に、和倉温泉でみたキハ58である。
七尾線の電化で余剰となった気動車がそのまま播但線に流れてきたものだった。
それだけなら、あまり驚くべきことはないが、車中に入ってみて、おろろいた!

なんということでしょう!
クロスシートを排除して設置された、こんなに長大なロングシートは、いまだかつて見たことがない。
途中に乗車扉がないため、15mもあろうかと思われる座席には圧倒される。
窓枠ひとつにつき3人掛けのシートを並べてあると計算すると11×3=33人掛けのロングシートである。
吊革は、はたして何個あるのやら・・・
ちょっと有り得ない光景に感動して、カバンの中から思わずカメラを取り出した。
一度全席埋まった状態を見たかったものだ。
※キハ58-5511は、金沢鉄道部のキハ58-433を平成4年1月31日付で松任工場にてロングシート化して姫路に異動させたものであり、その後平成11年4月23日付けをもってタイ国に輸出された。
(参考)
キハ58-5500番台
1991 - 1992年に姫新線や播但線などのローカル輸送で、通勤輸送を考慮してロングシート化改造されたグループ。床材張り替え、吊り手増設なども併せて行われた。改造施工は、鷹取・松任の両工場。全車姫路鉄道部に配置されたが、1999年に全車廃車となり廃区分番台となった。廃車後31両中20両がタイに譲渡されている。(Wikipediaより)
姫路から和田山に伸びる播但線は、この当時、仕事でもたまに使うことがあった。
姫路10:12発の普通寺前行きに乗車して福崎に向かった。

姫路駅播但線ホームに発車を待つ堂々の6両編成
手前に見えるのはキハ585511であるが、このカラーリングは以前どこかで見たことのあるような・・・

1年前の平成3年4月に、和倉温泉でみたキハ58である。
七尾線の電化で余剰となった気動車がそのまま播但線に流れてきたものだった。
それだけなら、あまり驚くべきことはないが、車中に入ってみて、おろろいた!

なんということでしょう!
クロスシートを排除して設置された、こんなに長大なロングシートは、いまだかつて見たことがない。
途中に乗車扉がないため、15mもあろうかと思われる座席には圧倒される。
窓枠ひとつにつき3人掛けのシートを並べてあると計算すると11×3=33人掛けのロングシートである。
吊革は、はたして何個あるのやら・・・
ちょっと有り得ない光景に感動して、カバンの中から思わずカメラを取り出した。
一度全席埋まった状態を見たかったものだ。
※キハ58-5511は、金沢鉄道部のキハ58-433を平成4年1月31日付で松任工場にてロングシート化して姫路に異動させたものであり、その後平成11年4月23日付けをもってタイ国に輸出された。
(参考)
キハ58-5500番台
1991 - 1992年に姫新線や播但線などのローカル輸送で、通勤輸送を考慮してロングシート化改造されたグループ。床材張り替え、吊り手増設なども併せて行われた。改造施工は、鷹取・松任の両工場。全車姫路鉄道部に配置されたが、1999年に全車廃車となり廃区分番台となった。廃車後31両中20両がタイに譲渡されている。(Wikipediaより)
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平成3年 西大寺鉄道バケットカー発見!
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成元年-平成5年
平成3年7月22日仕事で岡山へ出向いた。
両備バスに乗って西大寺バスターミナルまで行ったが、そこで驚愕の西大寺鉄道のバケットカーを発見し、大喜びの写真撮影となった。

あたかも始発駅西大寺市駅のホームで出発を待つ現役車輌のような風情である。
仕事カバンには常にコンパクトカメラ(オリンパスXA)を忍ばせておくことの価値を改めて感じた次第なり。
もしカメラを持っていなかったらどんなに悔やまれたことであろうか。

小豆色の車体に太い白線が、力強いインパクトを与えている。
昭和37年に廃止された西大寺鉄道なので、この訪問時でさえ30年の歳月を経ている。よって、その痕跡は全くないものと思っていた。
絶えて久しい西大寺鉄道の車両が、こんな綺麗な状態で保存されていようとは、全く予備知識がなかっただけに
狂喜乱舞、一期一会の出会いに感謝した。
両備バスに乗って西大寺バスターミナルまで行ったが、そこで驚愕の西大寺鉄道のバケットカーを発見し、大喜びの写真撮影となった。

あたかも始発駅西大寺市駅のホームで出発を待つ現役車輌のような風情である。
仕事カバンには常にコンパクトカメラ(オリンパスXA)を忍ばせておくことの価値を改めて感じた次第なり。
もしカメラを持っていなかったらどんなに悔やまれたことであろうか。

小豆色の車体に太い白線が、力強いインパクトを与えている。
昭和37年に廃止された西大寺鉄道なので、この訪問時でさえ30年の歳月を経ている。よって、その痕跡は全くないものと思っていた。
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