阪神淡路大震災による阪神・石屋川車庫の被災レポート(後編)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年
前回からのつづき・・・
平成7年2月12日 石屋川駅から西へ進む

高架の路盤は、支えるべき鉄筋コンクリートが脆弱だったためか、または想定外の震動のためか、ほとんどのところで座屈して見る影がない。

少し高いところから望む。今来た石屋川駅方面と進むべき車庫方面の光景
すでに復旧に向けた前向きな工事が始まっているようにうかがえる。


徳井町と乙女塚を結ぶ県道との交差部分の様子
交差していた高架部分はすでに撤去されているが、県道の西側部分はこの有様で手付かずの状態である。
いずれにせよ、一旦撤去して再築するしかない。その時間と手数を考えると暗澹たる気持ちになる。

しかし、石屋川車庫に到着すると、さらに酷い状態であることが分かった・・・

新旧の赤胴車が、枕を並べて討ち死に状態である。
平成7年2月12日 石屋川駅から西へ進む

高架の路盤は、支えるべき鉄筋コンクリートが脆弱だったためか、または想定外の震動のためか、ほとんどのところで座屈して見る影がない。

少し高いところから望む。今来た石屋川駅方面と進むべき車庫方面の光景
すでに復旧に向けた前向きな工事が始まっているようにうかがえる。


徳井町と乙女塚を結ぶ県道との交差部分の様子
交差していた高架部分はすでに撤去されているが、県道の西側部分はこの有様で手付かずの状態である。
いずれにせよ、一旦撤去して再築するしかない。その時間と手数を考えると暗澹たる気持ちになる。

しかし、石屋川車庫に到着すると、さらに酷い状態であることが分かった・・・

新旧の赤胴車が、枕を並べて討ち死に状態である。
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- 阪神淡路大震災による阪神・石屋川車庫の被災レポート(前編) (2014/07/20)
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- 平成6年錦秋の鞍馬路にデナ21を見送る (2014/03/30)
- 平成6年8月盛夏の南海線フォト散歩 (2014/03/02)
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- Genre :
- 日記
- 伝えたいこと・残しておきたいこと
阪神淡路大震災による阪神・石屋川車庫の被災レポート(前編)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成6年-平成7年
平成7年2月12日(日) 阪神淡路大震災のよる鉄道被害の大なるは、阪神電鉄であると耳にする。
また石屋川車庫の損傷著しいとの報を受け、その心配するとともに、物見遊山のように余所者が訪れるべきではないとの信念があった。
しかし、やきもきしていた1ヶ月を経て、本日思い切って訪問することとした。
大きな一眼レフを肩からぶらさげる訳にはいかず、コンパクトなCONTAX-T2をカバンに忍ばせてのいでたちである。

もちろん阪神電車は不通なので、JR線に向かう。
JR東海道線は、ようやく住吉まで電車が行くようになった。
大阪駅東海道線のホームの時刻表は臨時のペーパーが貼付され、下り線は、新快速も快速も普通もすべて住吉止まりである。


ホームは、さながら買出し列車の如し。
リュックを背負った人ばかりが目立つ・・・しかしその人たちに微笑はない。

北陸線の11番ホームは、この日も通常通りの運行をしていたが、被災地に遠慮してか、気楽な旅行客は少なく、ホームは閑散としている。

また石屋川車庫の損傷著しいとの報を受け、その心配するとともに、物見遊山のように余所者が訪れるべきではないとの信念があった。
しかし、やきもきしていた1ヶ月を経て、本日思い切って訪問することとした。
大きな一眼レフを肩からぶらさげる訳にはいかず、コンパクトなCONTAX-T2をカバンに忍ばせてのいでたちである。

もちろん阪神電車は不通なので、JR線に向かう。
JR東海道線は、ようやく住吉まで電車が行くようになった。
大阪駅東海道線のホームの時刻表は臨時のペーパーが貼付され、下り線は、新快速も快速も普通もすべて住吉止まりである。


ホームは、さながら買出し列車の如し。
リュックを背負った人ばかりが目立つ・・・しかしその人たちに微笑はない。

北陸線の11番ホームは、この日も通常通りの運行をしていたが、被災地に遠慮してか、気楽な旅行客は少なく、ホームは閑散としている。

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阪神淡路大震災の復興インフラを担った“サンタマリア”&“スーパーはくと”
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成11年-平成17年
平成7年2月8日・・・当時の日記より
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

ハーバーランド岸壁の状態の良いところに着岸した。

できたばかりのモザイク広場も、かなり酷い状態である。
再び須磨区名谷と姫路に出張だ。陸路は途絶しているので、午前9時00分の天保山発神戸行きの高速艇に乗るべく8時前に大阪港に出向いたが、すでに満席。
【ニッチな話題かもしれないが、震災の後、凄く短い期間だったが、大阪港の遊覧船サンタマリアが大阪港を飛び出して、大阪・神戸間の定期航路船として勇猛果敢に働いていた。今では遠来の観光客を乗せて日がな一日大阪港内を周遊しているが、あのときは、ほんと必死の運用だったのだろう。よく運輸省が認可したなと思うほどの大胆な措置だった。】

仕方なく9時30分発のサンタマリア号に乗船することになる。
高速艇が40分で行くところを1時間半かかる。
あれこれ言っても仕方がないので、とりあえず船中の人となる。
定刻に出帆するが、そもそも遊覧船ゆえ、フラフラとよく揺れるし、とにかくのろい。
また、船内を眺めてみると、室内装飾の華麗さとリュックを背負った乗客との対比が不自然な時空を作り出している。

乗客の談笑する声は、一切聞こえてこない。船上から見える神戸港はメチャクチャである。

優美な信号塔は傾いている。

ポートタワーはそのままであったが、足元の岸壁は崩壊している。

ハーバーランド岸壁の状態の良いところに着岸した。

できたばかりのモザイク広場も、かなり酷い状態である。
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