令和4年 井笠鉄道記念館訪問
- Sat
- 06:00
- ∇鐵道ほとがら帖/令和編 - └令和元年~
令和4年5月5日今年の黄金週間もこれで終りという日
倉敷からほど近い笠岡に向かった

瀬戸内海に面する笠岡というと、生きている化石カブトガニで有名な場所
改札口でも展示してました

左下の説明書
カブトガニは、 「カニ」 という名前が付けられていますが、 むしろカニよりもクモやサソリに近い動物です。
カブトガニの祖先を化石によってたどってみると、 古生代のカンブリア紀(約5億数千万年前) にその祖先型が出現し、 約2億年前に現在のような形態となりました。 このため 「生きている化石」として学問上貴重な動物とされています。
また、医学面においても血液内の血球成分が病人などの内毒素を検出する薬として大いに利用されています。
笠岡市においては、 昭和3年に生江浜 (おえはま) 海岸が国の天然記念物の指定を受けましたが、 その後の干拓によって干陸化したため、 昭和46年に神島水道を新たな指定地として手厚く保護しています。
しかし、 生息地が激減したため、 笠岡市は平成15年7月、 全国初のカブトガニ保護条例を施行し、絶滅を防ぐための保護対策の推進や市民意識の高揚を図っています。
と丁寧な説明書カタジケナイ、勉強させてもらいました

コンクリート造り平家建の駅舎は昔のままだろう
改札は北側しかないので線路の南側(海側)に出るには、東側の地下道を使うか、西側の高架道を行くしかない

高架橋から笠岡駅を俯瞰する
長いホームが往時の山陽本線を走行する列車を偲ばせる

この高架下に目的の井笠鉄道ジハ9が鎮座している

名称は西ノ浜北児童遊園地というが、遊具らしきものはごく僅かで、メインはこのジハ9のみ

24時間いつでも無料で見学利用できる


車内も24時間自由に立入ることができる。

運転席は、器具類は撤去されているが、当時のヨスガは感じられる。


床下のエンジン部分はそのままの状態である。

エンジンからのシャフトは、一軸の車輪にのみ繋がっている。
これでは大した馬力も出ないであろう・・・

実は思い出すとこの場所には47年前の昭和50年に一度訪れている
山陽本線のトンネル付近で列車の撮影をしていたが、そのついでにココに訪れている
廃止から5年ほどの月日で、放置状態のジハにあまり興味がなかったのか一切写真がない
訪問したのは確かだったので、今回半世紀ぶりの忘れ物を確認しに来た気分である

西ノ浜公園の隣接する場所に何ともレトロな建物が・・・
“住友肥料”の看板を掲げた和風商店と石炭セメントなどを扱う“関藤謙治商店”

令和の時代からすっかり昭和へと逆戻りした気分・・・賑やかだった戦前の笠岡港が偲ばれる。

つづいて街中をぶらつく・・・

駅前の公園にポツンと多宝塔が建っている。隣は寺院のようだが、よそよそしく塀で分断されているため関係はなさそうだ。
何故公園に多宝塔だけが建っているのか、とても不思議。
帰宅後調べてみたら、遍照寺多宝塔というものらしい。
遍照寺は駅前土地区画整理事業によって移転しており、多宝塔だけがその場所に残されたようだ。
なぜ移築することができなかったのか?新しく与えられた区画整理地が狭かったためだろうか・・・?
しかし、Google地図で見ると現在の敷地はゆったりしているように見えるし、他の宇堂は解体移転してその他で再生しているようだ・・・多宝塔の完成記念に植えられた右横の大イチョウとの組み合わせを大切にして者なのか?
この塔は、慶長11年(1606年)の建立で、岡山県下の多宝塔建築の中では最も古いらしい。

多宝塔の北側の道路を歩いていると、木造の瀟洒な建物が目に入ってきた。
こじんまりとして、凹凸のある造作も素晴らしい。手入れも行き届いているようだ。
こんな建物に出会えるとラッキー!と思わず叫んでしまう。

日本基督教団笠岡教会という表札あり
明治26年(1893年)に完成した教会で、木造2階建て、桟瓦葺、白漆喰塗りとなっている。
笠岡を代表する明治洋風建築らしい。
事前学習なしに歩いて、たまたま見つけたものだったので、見過ごすと悔しい思いをするところだった。
笠岡侮りがたし!
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