司馬遼太郎記念館

今月の或る土曜日、上本町で2時間ほどの空き時間ができたので、行きたいと思いながらいまだ実現できていなかった司馬遼太郎記念館に行ってみることにした。

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上本町からは、地階の奈良線で一本、河内小阪駅で下車して徒歩で向う。

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小阪駅のホームには、早くも記念館の広告あり!


駅前の地図を見ると、何ともクネクネして一度見ただけでは憶えられない道順であるが・・・

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アーケードにも大書してあるのでなんとか行けるのではないかと、ゆるゆると出発する。

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アーケードを抜けて公民館のある三叉路を左に向う。(標識がちゃんとある。)
その後も曲がらなくてはならない箇所には標識があるので、見落としさえしなければ大丈夫のようだ。



この横の小阪公園には、氏の文学碑がある。

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 21世紀に生きる君たちへ  司馬遼太郎

 君たちは、いつの時代でもそうであったように、自己を確立せねばならない。
 ― 自分に厳しく、相手にはやさしく。
 という自己を。
 そして、すなおでかしこい自己を。
 21世紀においては、特にそのことが重要である。
 21世紀にあっては、科学と技術がもっと発達するだろう。科学・技術が、こう水のように人間をのみこんでしまってはならない。川の水を正しく流すように、君たちのしっかりした自己が、科学と技術を支配し、よい方向へ持っていってほしいのである。




程なく司馬遼太郎記念館に到着。

もともとの自宅を記念館の一部としているので、元邸宅入口がそのまま記念館の入口となっている。

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入場券(大人500円)を自販機で買って入場する。

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自宅の前庭であったところを通って進むと司馬遼太郎が執筆していた書斎のテラス前に出る。

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そこからは内部がガラス越しに伺える。後期の作品はすべて、ここで書き上げられた。

(昭和34年?39年は、西長堀の土佐稲荷の東となりにある公団の西長堀アパートに居住していたので、「竜馬が行く」などの前期の作品は、ここで執筆されたものではない。)

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また、このお家には、ご家族が生活しておられるので、内部は非公開となっている。(司馬遼太郎のかかりつけ医だった歯科医院の若先生から聞いた。)


草花が咲く書斎周りの庭園を回って行くと・・・

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安藤忠雄氏設計の記念館に出る。

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(同館のパンフより)

館内の展示スペース・・・圧倒的な蔵書の壁は、見る者を思索の世界にいざなうことになるが、そこが同記念館の狙いとなっている。


“この空間で、司馬作品との対話あるいは自分自身との対話を通じて何かを考える、そんな時間をもっていただければ、と思います。この記念館は、展示品を見るというより何かを感じ取っていただく場所でありたいと念じています。” (パンフより抜粋)


また同時に氏の資料集めについては・・・
“資料集めへの執念はすさまじく、生涯に何千万円単位という巨費を投じて買い集めていた。司馬が資料を集め始めると、関連する古書が古本屋業界から払底したという逸話があり、神田神保町の古書店街に軽トラックでやって来て、本屋に乗り込むや否や手当たり次第に乱読し、それらをすべて荷台に乗せていったという。『坂の上の雲』執筆の際には、「日露戦争」という記述のある本を片っ端から買い集め、当時同じ題材の戯曲を書いていた井上ひさしが古本屋に行っても資料がなかったという逸話も残る。”(Wikipediaより)


司馬遼太郎の作品に関する資料展示は少なく、その点で言えば、昨年の正月に訪れた松山の「坂の上の雲ミュージアム」の方がまだ見ごたえがあったが、ここは氏の執筆の拠点であり聖地ともいえるところなので、ファンにとっては、同一環境に身を置き、同じ空気感を味わうということが大切なのかもしれない。


記念館の庭には、昭和61年春に建立した司馬遼太郎の花供養碑があった。

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   ふりむけば 又咲いている
    花三千
      仏三千


     




 1日1回 ぽちっとね♪  

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Comment

2010.06.01 Tue 08:28  |  

おおぉ~っ、わが職場のご近所へようこそおいでくださいました!(駅の反対側の大学です、笑)

なかなかご近所でも評判の好々爺だったそうですよ、晩年は。

2010.06.01 Tue 11:12  |  *さださん こんにちは

そうでした。北側には大商大がありました。ご挨拶なしにお邪魔して失礼しました(笑)
実際うかがって感じたことは、線路の南側は、道路が入り組んでいて案内ナシでは、到着できないような気がしました。

2010.06.02 Wed 05:26  |  

司馬遼太郎が西長堀の公団にいたとは今迄全く存じませんでした。西長堀は通っていた中学校の校区でしたし、何よりそこに住んでいた友人の家によく遊びに行っておりました。
昭和の名文士が意外に身近な所に住んでいたとは驚きです。

  • #bYLHBN/g
  • 淡島八景
  • URL
  • Edit

2010.06.02 Wed 06:42  |  *淡島八景さん おはようございます。

早朝からコメントいただきありがとうございます。
この西長堀の公団住宅は、歴史的建造物です。
司馬さん夫妻は結婚した昭和34年から5年間、「西長堀アパート」で暮らしていました。「竜馬がゆく」もここで執筆されていますし、女優の森光子さんやプロ野球南海の選手だった野村克也さんらが暮らす、時代の最先端を行く未来派住宅でした。
きっと土佐稲荷の桜を眺めながら龍馬のことを書いていたのでしょうね。

2010.06.03 Thu 18:58  |  書き忘れ書き忘れ

実は八戸ノ里から行った方がわかりやすいんですよ。
私も数年前に行きましたが、天井の龍馬のシミはご覧になられたのですか。

大商大の反対側にアミューズメント産業研究所というのがあって、毎年各種ゲームの研究展示をやってるんですよ。
理事長の趣味・・・と書いたらまずいかもしれませんが。

2010.06.03 Thu 22:53  |  *なにわさん こんばんは

天井の「龍馬のシミ」には、気付きませんでした。パンフにも書いてなかったし・・・。
画像を検索して見ましたが、なんと言うか・・・如何なものでしょうか?

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司馬遼太郎記念館

歴史文学の大家、司馬遼太郎を記念した施設が、東大阪市にあります。 周辺は閑静な住宅街で、豪邸も散見されます。 司馬遼太郎記念館は、居宅と展示スペースの二棟から成っています。 こちらは居宅のほうです。 室内が窓越しに見られるだけで、内部に入ることはできません。 書斎の様子です。 展示スペースの方は、おなじみ安藤忠雄デザインの建物です。 京都府立陶板名画...

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段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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