海上自衛隊の輸送艦“おおすみLST-4001”見学(前編)
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- ∇浪花ほとがら散歩 - ├大阪市天保山エリア
海上自衛隊の輸送艦「おおすみLST-4001」が大阪港の中央突堤で一般公開しているとの情報を得て、見学に出向く。

子ども「お父さん・・あの船いがんでるで?、運転するところ左に寄ってる。ひっくり返れへんのかな?」
お父さん「ひっくり返れへんように、ちゃんと工夫してあるんや、心配せんでええ」と言ったものの、その工夫具合はよくわからない。

入口では、ボディチェックを受けたものの、艦内では写真撮影もOKでいろんなところを見せてもらった。

輸送艦“おおすみLST-4001”は、平成8年11月に進水した輸送艦おおすみ型の一隻である。
艦種を示す略号はLSTは、Landing ship,Tankの意味で、つまり「戦車揚陸艦」として製造され現在全3隻が呉に配備されている。
また、艦内には数区画に分けられた陸上自衛隊員用の居住区を持ち、完全武装した陸上自衛隊員330名と90式戦車10輌または74式戦車12輌の輸送が可能である。

大きな開口部から中に入る。


カーフェリーのような艦内の空間である。
後部には、ホバークラフトが2艇格納されている。

LCAC(エルキャック)というらしい。これに輸送車輌や人員を乗せて上陸させるのだ。


推進用の大きなファン・・・吸い込まれないようにネットが張ってある。

LCACの操縦席を覗くが、やはり特殊な車輌という感じがする。

格納庫には、火災消火用の放水砲が船尾に向けて取り付けてある。

このような平和的な使い方も出来る様だが、本来の目的は、戦車と兵卒をホーバークラフトに載せて、上陸させることである。
「おおすみ」は1999年(平成11年)にトルコで発生した地震被害への援助として仮設住宅の輸送を行い、2002年(平成14年)には、東ティモールへPKO部隊を輸送した。
また2004年(平成16年)にはイラク復興支援法に基づき、陸上自衛隊がイラクで使用する軽装甲機動車や給水車など車両70台を護衛艦「むらさめ」による護衛の下で輸送している。
つづく
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Comment
2010.07.20 Tue 12:03 |
ヘリが載るので艦橋がずれてます。
まあ、艦橋の重量なんて大した事がありませんので。
空母のノウハウは80年近く持ってますので、重量配分は大丈夫でしょう.。
「ひゅうが」「いせ」(伊勢級戦艦、二番艦が「日向」だったので、習慣で「いせ」「ひゅうが」の順で書いてしまいます)が来ればもっとすごいのですが、それ故に来るかなあ.
- #JyN/eAqk
- なにわ
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2010.07.20 Tue 12:30 | *なにわさん こんにちは
空母に比べて、艦橋部分の割合が大きいので気になりました。大阪港は水深も浅く、軍港でもないので、昔から戦艦の入港は少なかったようですね。
2010.07.20 Tue 12:43 |
ホントだ。運転する所がスレてるんだ~。言われないと気付きませんでした!
普段、こういったものに乗り込むことはないので、見るもの全てが珍しいですね。
お子さんもいい社会科見学になったのではないでしょうか(^ ^ )
- #-
- うたに
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2010.07.21 Wed 00:19 | *うたにさん こんばんは
子どもにとっては、艦船の構造とか、急な階段とか、ちょっとしたところでも驚きだったようです。もちろん大人でも・・・。
2010.07.21 Wed 10:22 | 私も昔乗せてもらいました
やっぱり海上自衛艦ともなると貨客船とは違う物々しさ・・・じゃなかった、厳つさがありますね。
海上自衛艦と言えば、私も小学生の頃に乗せてもらった事があります。母の田舎に帰省した時なのですが、地元の人にも親しんでもらうため、ということで自衛隊が催した試乗会でした。もう微かな記憶しかないのですが、船首での自衛官の凛々しい姿と50円で売られていた美味しいレモン・ジュウスが妙に心に残っていますね。
・・・はっ、これでは恐れ多くも百先生の随筆の世界ですね(笑)。
- #bYLHBN/g
- 淡島八景
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2010.07.22 Thu 07:16 | *淡島八景さん おはようございます
百先生は、陸士のドイツ語教授だったので、軍隊と縁があるのかもしれませんね。ただ軍隊にまつわる作品は少なかったように記憶しています。平和主義だったのでしょう。
2010.07.22 Thu 09:10 | ファジーさん、お早うございます
お早うございます。百は陸軍士官学校、海軍機関学校の教授を歴任していますが、仰る通り以外に軍隊そのものを描く作品は少ないですね。
話はちょっと長くなりますが、百を読み解くキーワードに”えらい”という言葉がありますよね。百は軍の学校という”えらい”立場に身を置きましたが、何よりもまず『遊就館』が『旅順入城式』という得体の知れない幻想小説の舞台として描かれ、『フロックコート』で生徒の前で転んだ百を見て士官学校の生徒が表情を全く変えたなったことに驚き、開戦の少し前の「北溟」では波に乗って北の海の向こうからやってきたオットセイの子供を食べる人々といつまで経ってもやってこない船、『春光山陽特別阿房列車』では「(原爆塔については)触れてやるまいと思っている」と書き、戦中には日本文学報国会には入らず、何より有名な一文、「阿房と云うのは、人の思わくに調子を合わせてそう云うだけの話で、自分で勿論阿房だなどとは考えてはいない。」がありますからね。
私はそういう百のような「偏屈で頑固で変わり者だが、独自の世界観を持っていて、そして多くの人から愛される人間」が好きです。
そうそう、最後にもう一つだけ。
「何よりも動き出している汽車に乗ってはいけない。乗ろうとも考えてもいけない。昔からそう云う風に鉄道なり駅なりから、しつけられている。」(『区間阿房列車』)
・・・すみません、長文失礼しました。
- #bYLHBN/g
- 淡島八景
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