昭和50年代の大阪港・大阪臨港線(浪速貨物線)風景

拙ブログのアクセス状況を見ると、“在りし日の大阪臨港線・港のスイッチャー”の記事が常に上位に入っている。

これは、同様の記事が少ないのでアクセス数が多いためか、どこかの人気ページにリンクが貼られているものと思われる。

そこで、大阪臨港線に関する他の写真はないかと探したところ、昭和58年5月に天保山?大阪臨港線(浪速貨物線)をフォト散歩したもの等があった。

そのネガを改めて見ていると、現在との相違に少なからず驚かされるので、少しご紹介しようと思う。




(その1)大阪市営地下鉄・大阪港

19830505天保山寸景・枚方市駅052-1

昭和58年5月 大阪市営高速鉄道(地下鉄中央線)“大阪港”駅 

昭和36年弁天町?大阪港が高架鉄道として誕生したが、その当時のままの佇まいを残していた。
“築港”の表示あるこの交差点も広々というより、なにやら閑散とした風情である。

19830505天保山寸景・枚方市駅052-2

高架部分に表示された“地下鉄”の表示もユニークであった。


R0019603-1.jpg

平成22年7月 現在の同場所からの光景

平成9年には大阪港から海底トンネルを通じて南港のコスモスクエアまで延伸したことにより終着駅としての役割を終えた。

R0019836-1.jpg

大阪港中央突堤の付け根から東側を望む。

大阪港を出ると急勾配で地上に降りてきて、そのまま咲州トンネルに吸い込まれていく。

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白いフェンスで囲まれたところが地下鉄路線で、両側は自動車専用トンネル。



(その2)天保山の渡し

19830505天保山寸景・枚方市駅051-1

昭和58年5月天保山渡船場

平成3年9月に開通する阪神高速湾岸線・天保山大橋はもちろんなく、遠方の対岸には、平成13年USJに様変わりすることになる工場群が望める。


R0018471-1.jpg

平成22年7月現在の渡船場の風景

昭和58年の頃と比べ場所自体もかなり東側に移っている。現在は明治天皇の観艦式記念塔の北側にある。


R0015698-1.jpg

今回は、青線で画かれた大阪臨港線の“大阪港”~“浪速”あたりを訪ねてみた。



(その3)大阪臨港線・住友倉庫

19830505天保山寸景・枚方市駅053-1

19830505天保山寸景・枚方市駅054-1

昭和58年5月 地下鉄大阪港の南側に広がる大阪臨港線(浪速貨物線)の住友倉庫群

この倉庫群を西に抜けたところに“大阪港”駅があったが、昭和61年にこれらの区間を含む浪速駅以西は、廃止される。

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平成22年7月の風景・・・

R0019773-1.jpg

この一群のレンガ倉庫・・・一時期は、芸術村としてその内部を一般に開放していたが、現在では耐震性に問題ありとして、一般への貸し出しを中止するとともに、周囲をフェンスで囲み内部には立ち入られない状態となっている。


平松市長は、何らかの活用策を考えたいと唱えているが・・・。



(その4)大阪臨港線・浪速駅構内

19830505天保山寸景・枚方市駅055-1

昭和58年5月 臨港貨物線・浪速駅構内・・・うしろは大阪造船

R0019617-1.jpg

平成22年7月 後方にダイゾー(大阪造船)の紅白模様の大きなクレーンが見えるのでこの場所だろう。
(造船所のグレーの大型クレーン3機は、取壊されてしまった。)

昭和61年以降も境川信号所?浪速駅の貨物輸送は、細々と続けられていたが、平成16年に大阪臨港線全体の貨物輸送は休止となり、平成18年には浪速駅も廃止された。

R0019625-1.jpg

その後は土地を分断し、大阪市バスの港車庫として利用されるほか、一般企業の集配物センターのような用途に利用され、大きなヤードはすっかりその姿を消してしまった。


(その5)大阪臨港線・可動橋

19770406地下鉄守口開通358-1

昭和52年4月 臨港貨物線・天保山運河可動橋梁(新福崎橋からの撮影)

(思い出)このような昇降式の可動橋は、他にもいくつかあったが、高いコンクリートの護岸に囲まれたところが多く、認識できても撮影に適さない場所が多かった。

昭和61年廃止

R0019622-2.jpg

平成22年7月 新福崎橋から同方向を見る。後ろに臨むブルーの橋は、大正区の千歳橋である。


R0021438-1.jpg

(資料)可動橋の上昇時の様子。このように下部を通過するのは小型船舶に限られていた。



(その6)港のスイッチャー

19770406地下鉄守口開通357-1

昭和52年4月 臨港貨物線・浪速駅  

DB255(昭和43年東急大阪製)とDB254(昭和43年日本車輌製)・・・こういう小型産業用DLが貨車の輸送を担っていた。


(参考) 同線の大阪東港駅附近の推移については、過去記事の「在りし日の大阪臨港線?港のスイッチャー」へ。





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Comment

2010.07.26 Mon 09:06  |  

ファジーさん、お早うございます。
貴重な写真を有難うございます。可動橋は大阪港近辺によく見られましたね。桜島線(JRゆめ咲線じゃないですよ)の安治川口~桜島間の北港運河に架かっていた可動橋などは何の本だったかは忘れましたが「アーノルド・シュワルツェネッガーの肉体のようだ」などと上手く表現されていたのが思い出されます。
名前は失念しましたが、その少し川上にあった自動車用の橋も可動橋で、私が訪れた小学生の頃にはもうとうに動かなくなっていまたものの「何で橋なのに踏切があるのかな?」などと奇異に感じたものです。
「大阪港」という駅も嘗ては船に乗って旅立つ旅客が降り立ったのでしょうが、今では厭世の感があって少し淋しいですね・・・。

  • #bYLHBN/g
  • 淡島八景
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2010.07.26 Mon 11:15  |  *淡島八景 さん こんにちは

早速のコメントありがとうございます。
北港運河の可動橋は、腕木式の力強いものでした。自動車用の橋というのは、正安橋のことでしょう。これらはともに写真を撮影しています。(後日公開予定)
「大阪港」に隔世感ではなく厭世感ですか・・・これは参った!

2010.07.26 Mon 18:13  |  

海遊館ができるまではバブルでも寂れた感じでした。
逆に90年代半ば、この当時のままでもずいぶん華やかでした。

ところでこの地図、港車庫は書かれてますが、築港車庫は書かれてないんですね。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
  • URL
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2010.07.26 Mon 21:55  |  *なにわさん こんばんは

大阪港(築港界隈)は、海遊館で生き返りました。
それまでは、ほんとにうら寂しい感じでした。それはそれで、みなと遊園や船員バーなど味わいのあるものもありましたが・・・。
たしかに築港車庫は落ちてます。

2010.07.26 Mon 23:21  |  正安橋ですね、思い出しました

ファジーさん、こんばんは。
「正安橋」ですね、思い出しました!写真もちゃんと撮ってあるとのことで、公開を楽しみにさせて頂きます。
ところでスミマセン、「厭世の感」は「隔世の感」のウチマチガイ・・・いや、今までず~っと気が付かなかったハズカシイ勘違いです(汗っ 嗚呼、情けなや・・・。

  • #bYLHBN/g
  • 淡島八景
  • URL
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2010.07.28 Wed 12:35  |  

レンガ倉庫群は、今もそのまま残っているんですね。
線路が道路になった以外は、当時のままというのがちょっと驚きです。

  • #-
  • うたに
  • URL

2010.07.28 Wed 15:46  |  *うたにさん こんにちは

外観は、あまり違いがないのですが、内部は手を加えているようです。
ここに線路があったということをご存知の人も少なくなりました。

2010.07.30 Fri 21:26  |  

線路横などに、お菓子屋みたいな食堂みたいな港湾労働者向けのお店が3軒ほどあったのを思い出しました。
浪速駅だったところの道隔てて向かいに、かろうじて一軒、食堂が残ってますね。自販機に囲まれたあの食堂…いつまでもあってほしいなぁと、前をクルマで通るたびに思います。

2010.07.30 Fri 23:04  |  *山本龍造さん こんばんは

へぇ~福崎界隈もパトロール範囲なんですね。山本さんの活動範囲には驚かされます。
旧浪速駅界隈はその様相を変えてしまいましたが、コンビニも数件登場し人間の往来は今でもあるようです。

2015.06.16 Tue 12:26  |  管理人のみ閲覧できます

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