昭和62年4月1日新会社JR発足
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - └昭和60年-昭和64年

ちょうどその日の朝、ラッキーなことに新幹線出張の日だったので、乗る列車の時刻より随分はやく新大阪駅に向かい、東京発の1番列車を待ち構えた。
新大阪駅の在来線からの乗り換えコンコースには☆JR西日本・東海・・・本日スタート☆の電光掲示の文字が躍る!

デモ列車“ひかり1号”博多行きが新大阪駅に到着したが、100系新幹線のトンガリ鼻に“よろしくJR”のベタシールが貼ってあるだけだった。
これが0系のダンゴ鼻であればもう少し美しいのでは・・・と思ったのは小生だけだっただろうか?

それでも、ホーム上の乗客の受けは上々の様子だ。

在来線では、車輌のサイドに急ごしらえの“JR”と白文字のステッカーが貼付された。

現在では見慣れたこのJRマークだが、国鉄のJNRマークに比べ見劣りのしたこと鉄道ファンの多くが認めるところだった。
また、この数日後には、京都・嵯峨に出かけることがありJR嵯峨駅の様子を撮っていた。

駅舎の正面には、花輪が飾られお祝い気分が漂っていた。

思えばこの駅は、明治30年の京都鉄道開通から、阪鶴鉄道、帝国鉄道庁、内閣鉄道院、鉄道省、日本国有鉄道、西日本旅客鉄道株式会社とその帰属母体の変遷を静かに見つめてきた経歴の持ち主である。


表の軒下には、このような括り付けの長いベンチが配されていた。
JRの発足により新しい時代を迎えた鉄道事業だが、ここの場所だけはまだまだ明治の色香を色濃く残していた。

この唐草模様の脚がついた何とも雅びなベンチ・・・今でも何処かに保存してあるのだろうか?

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Comment
2010.12.29 Wed 09:46 |
最初の写、柱にサンヨーブランドのマークが見えますね。パナソニック傘下に入るとは、この頃は思いませんでした。
嵯峨駅、結局降りたことがございませんでした。すばらしい構内だったのですね。ベンチがすばらしい。こういった木造駅舎は、もう保守が大変なのでしょうか、改築されてほとんど姿を消してしまいましたね。
残っている木造駅舎、すこしでも目に焼き付けておきたいと思います。
2010.12.30 Thu 07:04 | *のりさん おはようございます
三洋と松下はともに関西を代表する電機メーカーでしたが、今となっては懐かしむしかないですね。
嵯峨駅のベンチは、他所では見ないクラシックなデザインでした。きわめて貴重な存在だと思うのですが、駅の改築と同時に廃棄されていないことを祈ります。
2010.12.30 Thu 07:09 | *サットンさん おはようございます
サットンさんにとっても、この年の4月1日は大きな転換期だったんですね。大阪を離れると大阪のいいところ悪いところがよく判るので長い目で見れば、好ましいことではなかったでしょうか?
2012.07.18 Wed 17:40 | *さださん こんにちは
コメントありがとうございます。
先日の大雨による土砂崩れで嵯峨野のトロッコ列車が運行できないと聞いています。祇園祭の書入れ時なのにねぇ~。
今後とも拙ブログのご愛顧お願いします。
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