昭和55年 関東鉄道・常総線・水海道機関区訪問記(前編)
- Sat
- 06:30
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和55年-昭和56年
昭和55年当時非電化の最大私鉄といえば、この関東鉄道であった。
その中でも常総線の車輌基地である水海道車庫は最大勢力であり実に多彩な車輌を見ることが出来た。
関東鉄道の他の路線はすでに当ブログにてご紹介済みである。
昭和55年3月31日 旧関東鉄道・筑波線(筑波鉄道・筑波線) →コチラ
昭和55年3月31日 旧関東鉄道・鉾田線(鹿島鉄道・鉾田線) →コチラ
昭和55年5月11日 関東鉄道・竜ヶ崎線 →コチラ
他の路線はこのように随分前に記事にしていたが、常総線だけは何故か掲載するのをためらっていた感がある。
なぜなら車輌紹介に終始しているようで、一部のマニア以外には面白くなかろうと考えていた節があるからだ。
しかし、この路線を紹介しないままでは関東鉄道の全路線を制覇したことにならないし、30年以上経過して改めてネガを見直してみると、現在では見ることができないユニークな顔立ちの車輌が数多く存在する事が確認できた。
思い立ったが吉日・・・遅ればせながら本日記事としてアップすることとした。
昭和55年5月11日快晴の常総線・水海道(みつかいどう)を訪問する。

水海道駅にて キハ614+キハ613+キハ501
非電化区間は、架線ポールがないため駅構内もすっきり広く感じられる。

上記の列車を後方に入れてのワンショット 右は元電車であったキサハ66ほか
さてさて、車庫内を見学に向かう・・・

純木造の機関区事務所にて許可を得て車庫内を撮影して回ることに・・・

今になって思うことだが・・・こういうシーンは、知らない間にその姿を消してしまった。

あの流線型が特徴であった両端を切妻とし、片運転台としたもの。

(友情出演:キハ07原型 昭和48年有田鉄道のキハ07207)
この回では、水海道車庫で見られた元車をキハ07とする車輌を集めてみた。

側面の窓配列にキハ07の面影が残るが、その他は台車がTR29であることを除けば、その種車を推察することは難しい。

以上の2枚は、キハ614 元車はキハ0731 北陸鉄道から昭和47年にやってきた。 (S63.9.30廃車)

キハ615 元車は昭和11年製造の鉄道省キハ0730 昭和39年譲受 (S60.1.17廃車)

キハ613 元車はキハ0735 昭和39年譲受 (S63.9.30廃車)
外見ではわからないが、これだけ多くのキハ07改造車が現役で活躍しているとは、全く驚きだった。
(つづく)


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Comment
2012.11.07 Wed 21:30 |
以前にもお話させていただいたことがあるような気がいたしますが、私が初めて購入いたしました鉄道雑誌(確かF誌でした)の特集記事が関東鉄道でした。非電化私鉄では日本最大だったと思います。まだまだキハ04・07が現役だった頃だったはずです。あのころを想い出させていただきました。
2012.11.08 Thu 20:35 | *のりさん ありがとうございます。
F鉄道雑誌もかなり古いもののようですね。小生も1970年前後から収集していましたが、どなたか買い取ってくれる人はいないか思案中です。
2012.11.19 Mon 01:35 | 改造DC
現在は南水海道に近代的な車両基地となっていますが、当時の水海道機関区は油の匂いが充満する光景だったのですね。
改造車は正面とサイドビューがちょっとちぐはぐな気がします。中央だけが両引き分けドアは京阪の1900系通勤改造車を思い起こさせます。
常総線は特に水海道以北は平坦な直線で大陸的な車窓が展開します。水戸線、真岡鉄道沿線へのアクセスとして時々利用しています。
- #-
- 京葉帝都
- URL
2012.11.20 Tue 06:51 | *京葉帝都さん おはようございます
私は、この訪問以降、ほとんど彼の地は訪れていませんので、現状はよく分からないのですが、かなりスッキリしたものになっているのでしょうね。こんな凸凹気動車が往来する鉄道は、鉄道フアンにとっては、一種のパラダイスでした。
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