原鉄道模型博物館を訪ねて
- Thu
- 06:30
- ∇阿房列車 旅日誌 - ├阿房列車・関東甲信越
平成24年9月26日(水)晴れ 午前5時起床
本日は、東京出張の日である。新宿に10時30分に集合となれば、どうしても新大阪発午前7時頃の新幹線のぞみを利用することとなる。
絶対遅刻できないので、余裕をもって午後6時50分発ののぞみを予約する。さらにそののぞみに遅れないようにするため余裕をもって家を出ることとなり、余裕をもって5時に起床となる。もちろん念のため目覚まし時計も複数個用意して寝た。
ここまでしておくと、不思議とアラーム時刻前に目覚めるし、電車も定時運転で遅れも全くないという結果となるものだ。よって精神衛生上頗る良好にして、平常心をもって仕事もスムーズに片付くことと相成る。
ということで予定時刻より早く家を出たので、JR弁天町よりレア列車である新大阪行B快速に乗車することができた。

この列車午前5時前に和歌山を出発し新大阪へ向かう快速列車だが、特急くろしおやはるかと同様、西九条からは貨物線を利用して直接新大阪へショットカットして行く列車である。阪和線での事故などで遅れてしまうと元も子もないが、定時運行であれば、さらに時間短縮となり予定よりからり早く新大阪に到着する。

早朝というのに、いつもよく混んでいる車内である。
本日は定刻に弁天町を出発したので、新大阪ではモーニング珈琲を飲む時間すら生まれてきた。


本日の富士山・・・東海道線の吉原駅付近から望む
道路東側の単線は、岳南鉄道のものだろう。
のぞみは定刻に品川到着。これより新宿に向かうが、始業時の午前9時を過ぎているというのに山手線の混雑ぶりには辟易する。

新宿には予定より30分ほど早く到着したので、ちょっとパトロール。
新宿伊勢丹のビルは、こうしてみると堂々としたクラシツクビルヂングなり。思わず一枚写真に撮るなり。

新宿での仕事を終えた後は、京王線で南大沢に向かう。

ここには広大な三井のアウトレットパークがあり、ここでもちょっとパトロール。
しかし、オヂサン御用達のお店は見当たらず、早々に退散なり。

これより橋本へ向かう。
車内には鉄道140周年のポスターが・・・日本の近代化に大いなる貢献をなした鉄道記念日の10月14日が、どうして国民の休日にならないのか!
毎年この頃になると、ついツヰートしてしまう。

橋本駅からはJRに乗り換えて横浜駅に・・・目的は・・・駅前の三井ビルにある。


ここや!

横浜出張の折には是非訪れたかった“新しき聖地”を南大沢からショートカットで訪れた次第である。

平日の昼下がりというのに、大変な人出だ。観光バスで訪れている団体もいるようだ。
しかし、興味のあるなしでは所要時間も自ずと異なるのであろう。

大変残念なことに、「鉄道の好きな人には堪らんやろうなあ~」との言葉を残して、さっさと出口付近で仲間を待つ団体客の姿もあった。

こういうところは団体の物見遊山で訪れるところではない!
どの車輌も一度は鉄道模型を作ったことのある人間にとっては、まさにお手本とすべきものばかりで、一台一台ガラスケースに顔を引っ付けて凝視して巡った。
特筆すべきものの中でもブッフリ式の電動装置を備えているスイス国鉄の電気機関車Ae4/7形(1927年製)の模型があった。
その複雑なブッフリ式を模型で復元したとの説明に、足だけではなく、息が止まった。そして時計が止まった。
わが国にもスイスから輸入した電気機関車ED54(下記のもの)がそのブッフリ式駆動方式を備えている。

小生の大好きな車輌で模型店を探しまくって、なんとか古い鉄道模型社のブラスキットを手にしたが、この特異な足回りは飾りの鋳物をはめ込むのみのもので、まったくこの構造というものが分からなかった。

これが未だ完成していないED54のHOモデル

ブッフリ式の機関は、片面に集中しているので、反対側面は全く異なるデザインとなる。
これがまた面白いところである。
【ブッフリ式駆動方式】
モーター、小歯車、大歯車を弾性支持された主台枠に固定し、車軸の中心位置移動に追従可能な特殊構造の歯車で動力を伝達する(=バネ下重量が極めて小さい)方式で、車軸の外側の同心上に設置された大歯車には動輪と連結される特殊な形状の歯車とリンク機構が、小歯車には円周方向にコイルバネが組み込まれ、車輪が上下動することで受ける衝撃が直接モーターには伝わらない様に工夫されていた。
一度解説書を見たことがあるが、それでもチンプンカンプンで半ば理解することをあきらめていた。
その解説がここではビデオなどで懇切丁寧にしてあり、ようやくその内容を理解することが出来た!!
これは嬉しかったもね・・・そのコーナーにはどれだけ長い時間立ち止まって何回も見ていたことか・・・積年の重荷をひとつ背中から下ろした気がした。
しかしその構造をそのまま小さな模型で再現するとは、もう凄すぎます。降参です!
このコーナーを見るだけでも十分に来た甲斐があったというものなり。

小生が中高生のとき、毎日のように放課後に立ち寄った放出の「ツカサ模型」で、たまに着流しの原信太郎氏が店主と長話をしているのを見たことがある。店主に聞くと「模型が好きなコクヨの偉いさんや」との答え。子供心に「コクヨは重役になったら和服姿で出勤してもええんか。自由な会社やなあ~」と思ったものだ。
母校の同窓会の役員の中に世界をまたにかけて活躍されている原丈人(はらじょうじ)という先輩がいらっしやるのは存じていたが、彼は原信太郎氏のご子息であるということを知ったのが、つい最近のことである・・・どおりでスケールがデカイはずだわ!
・・・もっと早く知っておれば信太郎氏の芦屋の非公開レイアウトのシャングリ・ラ鉄道をツテを辿って見せてもらえる機会があったかも知れないと思うと残念なり。

同ビル内の1階には、マニア心をくすぐるお店が・・・立ち寄らずにはおれないところが憎い。

天賞堂では、精巧なHOモデルを見つめるとともにその値札に目を剥き、果たして手頃なる原鉄道模型博物館オリジナルのウルトラマイクロファイバー2枚入を購入。金945円也
知的満足感で幸せ一杯な気分で、最終地の新横浜駅に到着。
ここでは、駅に隣接するキュービックプラザ新横浜の10階レストラン街にある“沼津魚がし鮨”によく立ち寄る。

これは造りと寿司が盛られた“沼津港盛り”
いつもゆっくり寿司をつまみながら、スマホで乗車すべきのぞみの下り列車を指定する。

これは、生桜海老と生しらすの軍艦巻。これらの産地である沼津ならではの珍味である。
“こはだ”は関西では、なかなか目にすることが少なく、たまにあっても美味くないものが多いので、コチラに来たときには必ず注文する好物なり。

新幹線に乗車する頃には、おなかはいっぱいなので、こんな“デザート”で足りる。

1日1回 ぽちっとね♪
本日は、東京出張の日である。新宿に10時30分に集合となれば、どうしても新大阪発午前7時頃の新幹線のぞみを利用することとなる。
絶対遅刻できないので、余裕をもって午後6時50分発ののぞみを予約する。さらにそののぞみに遅れないようにするため余裕をもって家を出ることとなり、余裕をもって5時に起床となる。もちろん念のため目覚まし時計も複数個用意して寝た。
ここまでしておくと、不思議とアラーム時刻前に目覚めるし、電車も定時運転で遅れも全くないという結果となるものだ。よって精神衛生上頗る良好にして、平常心をもって仕事もスムーズに片付くことと相成る。
ということで予定時刻より早く家を出たので、JR弁天町よりレア列車である新大阪行B快速に乗車することができた。

この列車午前5時前に和歌山を出発し新大阪へ向かう快速列車だが、特急くろしおやはるかと同様、西九条からは貨物線を利用して直接新大阪へショットカットして行く列車である。阪和線での事故などで遅れてしまうと元も子もないが、定時運行であれば、さらに時間短縮となり予定よりからり早く新大阪に到着する。

早朝というのに、いつもよく混んでいる車内である。
本日は定刻に弁天町を出発したので、新大阪ではモーニング珈琲を飲む時間すら生まれてきた。


本日の富士山・・・東海道線の吉原駅付近から望む
道路東側の単線は、岳南鉄道のものだろう。
のぞみは定刻に品川到着。これより新宿に向かうが、始業時の午前9時を過ぎているというのに山手線の混雑ぶりには辟易する。

新宿には予定より30分ほど早く到着したので、ちょっとパトロール。
新宿伊勢丹のビルは、こうしてみると堂々としたクラシツクビルヂングなり。思わず一枚写真に撮るなり。

新宿での仕事を終えた後は、京王線で南大沢に向かう。

ここには広大な三井のアウトレットパークがあり、ここでもちょっとパトロール。
しかし、オヂサン御用達のお店は見当たらず、早々に退散なり。

これより橋本へ向かう。
車内には鉄道140周年のポスターが・・・日本の近代化に大いなる貢献をなした鉄道記念日の10月14日が、どうして国民の休日にならないのか!
毎年この頃になると、ついツヰートしてしまう。

橋本駅からはJRに乗り換えて横浜駅に・・・目的は・・・駅前の三井ビルにある。


ここや!

横浜出張の折には是非訪れたかった“新しき聖地”を南大沢からショートカットで訪れた次第である。

平日の昼下がりというのに、大変な人出だ。観光バスで訪れている団体もいるようだ。
しかし、興味のあるなしでは所要時間も自ずと異なるのであろう。

大変残念なことに、「鉄道の好きな人には堪らんやろうなあ~」との言葉を残して、さっさと出口付近で仲間を待つ団体客の姿もあった。

こういうところは団体の物見遊山で訪れるところではない!
どの車輌も一度は鉄道模型を作ったことのある人間にとっては、まさにお手本とすべきものばかりで、一台一台ガラスケースに顔を引っ付けて凝視して巡った。
特筆すべきものの中でもブッフリ式の電動装置を備えているスイス国鉄の電気機関車Ae4/7形(1927年製)の模型があった。
その複雑なブッフリ式を模型で復元したとの説明に、足だけではなく、息が止まった。そして時計が止まった。
わが国にもスイスから輸入した電気機関車ED54(下記のもの)がそのブッフリ式駆動方式を備えている。

小生の大好きな車輌で模型店を探しまくって、なんとか古い鉄道模型社のブラスキットを手にしたが、この特異な足回りは飾りの鋳物をはめ込むのみのもので、まったくこの構造というものが分からなかった。

これが未だ完成していないED54のHOモデル

ブッフリ式の機関は、片面に集中しているので、反対側面は全く異なるデザインとなる。
これがまた面白いところである。
【ブッフリ式駆動方式】
モーター、小歯車、大歯車を弾性支持された主台枠に固定し、車軸の中心位置移動に追従可能な特殊構造の歯車で動力を伝達する(=バネ下重量が極めて小さい)方式で、車軸の外側の同心上に設置された大歯車には動輪と連結される特殊な形状の歯車とリンク機構が、小歯車には円周方向にコイルバネが組み込まれ、車輪が上下動することで受ける衝撃が直接モーターには伝わらない様に工夫されていた。
一度解説書を見たことがあるが、それでもチンプンカンプンで半ば理解することをあきらめていた。
その解説がここではビデオなどで懇切丁寧にしてあり、ようやくその内容を理解することが出来た!!
これは嬉しかったもね・・・そのコーナーにはどれだけ長い時間立ち止まって何回も見ていたことか・・・積年の重荷をひとつ背中から下ろした気がした。
しかしその構造をそのまま小さな模型で再現するとは、もう凄すぎます。降参です!
このコーナーを見るだけでも十分に来た甲斐があったというものなり。

小生が中高生のとき、毎日のように放課後に立ち寄った放出の「ツカサ模型」で、たまに着流しの原信太郎氏が店主と長話をしているのを見たことがある。店主に聞くと「模型が好きなコクヨの偉いさんや」との答え。子供心に「コクヨは重役になったら和服姿で出勤してもええんか。自由な会社やなあ~」と思ったものだ。
母校の同窓会の役員の中に世界をまたにかけて活躍されている原丈人(はらじょうじ)という先輩がいらっしやるのは存じていたが、彼は原信太郎氏のご子息であるということを知ったのが、つい最近のことである・・・どおりでスケールがデカイはずだわ!
・・・もっと早く知っておれば信太郎氏の芦屋の非公開レイアウトのシャングリ・ラ鉄道をツテを辿って見せてもらえる機会があったかも知れないと思うと残念なり。

同ビル内の1階には、マニア心をくすぐるお店が・・・立ち寄らずにはおれないところが憎い。

天賞堂では、精巧なHOモデルを見つめるとともにその値札に目を剥き、果たして手頃なる原鉄道模型博物館オリジナルのウルトラマイクロファイバー2枚入を購入。金945円也
知的満足感で幸せ一杯な気分で、最終地の新横浜駅に到着。
ここでは、駅に隣接するキュービックプラザ新横浜の10階レストラン街にある“沼津魚がし鮨”によく立ち寄る。

これは造りと寿司が盛られた“沼津港盛り”
いつもゆっくり寿司をつまみながら、スマホで乗車すべきのぞみの下り列車を指定する。

これは、生桜海老と生しらすの軍艦巻。これらの産地である沼津ならではの珍味である。
“こはだ”は関西では、なかなか目にすることが少なく、たまにあっても美味くないものが多いので、コチラに来たときには必ず注文する好物なり。

新幹線に乗車する頃には、おなかはいっぱいなので、こんな“デザート”で足りる。


1日1回 ぽちっとね♪
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Comment
2012.10.13 Sat 07:49 |
御無沙汰しています。
充実した一日を過ごされたようですね。
原鉄道模型博物館に行かれましたか。
小生は残念ながら行きそびれています。
最近では息子もすっかり鉄好きに
なりましたので、いつか連れて行って
やろうと思っています。
- #-
- サッシの父
- URL
2012.10.13 Sat 10:22 | *サッシの父さん こんにちは
ようこそ~お久しぶりです
原鉄道博物館は、平日の午後でもかなりの人出でしたから、休日は大変かもしれませんね。でも鉄分たっぷり吸収できますよ。
2012.10.23 Tue 13:11 |
うちの親父さんはコクヨに勤めていた(既に定年で退職)のですが、そんな関係で会社のOB達が集まって原模型博物館へ行くと言ってました。
うちも行ってみたいです。
- #-
- うたに
- URL
2012.10.24 Wed 07:03 | *うたにさん おはようございます
父君がコクヨにお勤めだったとは、驚きました。原信太郎さんの社内での評判など興味深い情報をお聞きになったらまた教えてくださいね。
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