平成5年9月 驚愕の南海高野線・木津川駅

過日、南海高野線の汐見橋駅から岸ノ里玉出駅までのショートトリップを楽しんだが、その車窓から気になる風景があったので、別の日にその気になる場所をパトロールすることとした。

ただ、電車だと途中下車すると次の列車まで、20分は待たなければならず、この晩夏の季節では屋外で待つのは少々辛い。

そこで地図を見ながら、しばし考えたが、渡し舟を利用すると、自転車でもさほどの距離にはならないことが判った。

平成5年9月18日、思い立ったが吉日、まだまだ残暑厳しい日ではあったが、カメラと地図帳をチャーリーの前カゴに放り込んで出かけたのだった。

19930918南海西天下茶屋・木津川383-1

港区福崎からは、尻無川の“甚兵衛渡船”を利用して大正区泉尾へ

僅か1分の船旅だが、生活の足として利用者は多い。

19930918南海西天下茶屋・木津川384-1

19930918南海西天下茶屋・木津川386-1

(思えば、この撮影から20年が経ている・・・乗船客の女子高生も立派なマダムになっているだろうし、自転車の女の子も今では大人の仲間入りだ。)

大正区に到着するとほぼそのまま真東に銀輪を進める。1.6kmほどで木津川の“落合上の渡船”に到着。

19930918南海西天下茶屋・木津川387-1

木津川には、尻無川同様、大きな可動式水門があるが、これはそもそも高潮対策で設置されたものだ。しかし設置後さほどの高潮に見舞われることがなかったため本領発揮する場面がなかった。

しかし東日本大震災以降は、高潮より津波対策として頼もしい存在となったいる。大正橋のたもとにある石碑“両川口津浪記”に記された津波の被害を考えるとこの水門の役割の大きさがおのずと判るというものだ。

“落合上の渡船”を降りると西成区津守となる。

確か「木津川駅」はもう少し北に行くとあるはずだ。

しかし国道43号線の高架を過ぎてしばらく行っても駅らしいものが見当たらない?

北上する道を間違えたのか?と地図を見直すが道は間違っていない・・・どうやら通り過ぎたようだ。

Uターンして今度は注意深く左側を観察する。



ふとみると、未舗装の資材置き場か露天の駐車場のようなものがあったが・・・あの奥に見えるのが駅舎では・・・!?

19930918南海西天下茶屋・木津川388-1

なんだ、この駅は! 駅前が舗装されていない。

しかも道路からはかなり奥まったところにあるにもかかわらず、道路には案内標識ひとつない!

明治33年の開業と同時に開設された歴史ある駅なのだが、あえて世間から見つからないように、ひっそりとその身を隠しているように見えてならない。

これでは通勤・通学者以外は駅を使うなといってるみたいだ。

いうなれば、一見さんお断りの駅だ!!

19930918南海西天下茶屋・木津川391-1

駅舎は、赤い丸屋根が美しく昔の映画館のような戦前の昭和モダニズムを感じるものとなっている。

駅員はいない。いわゆる無人駅である。

19930918南海西天下茶屋・木津川391 (2)-1


19930918南海西天下茶屋・木津川392-1

駅の南側には阪神高速西大阪線が横断している。


19930918南海西天下茶屋・木津川476-1

阪神高速の高架下の人道橋から同線を撮影。

手前の引込み線は、同駅が貨物兼用駅だった頃のなごりの貨物ヤード跡である。


(この駅は、よほど気に入ったのか、もう一度後日に訪問している。)




つづく・・・





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Comment

2013.05.12 Sun 20:55  |  

ある意味で、南海の秘境駅ですね。
辺りに人の気配が全くしない不思議な駅です。
続編、楽しみにしております。

2013.05.14 Tue 06:15  |  *のりさん こんにちは

ほんとうに都会の中の秘境駅ですね。
今ではあちこちのブログで紹介され、けっこう人気のある駅のようですが、この当時はひっそりしたものでした。
次回もこの続きを掲載いたします。

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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