昭和48年 年末の向日町運転所

昔のネガをデジタルスキャンしてみた。今から40年前のカラーネガだ。

同一フイルムメーカーのものでもその経年変化の状態は様々で、時にスキャンに骨が折れるものがある。当時の現像薬剤の違いによるものか、適正露出でないものがスキャンしにくいのか・・・不思議に感じつつデジタルスキャンを進めている。

今回はその当時国鉄向日町運転所を訪問したときの様子である。

昭和48年12月13日(木)それも夕刻になってから訪問しているようで、光線状態はあまりよくないようである。

どういう経緯で訪れたのかは思い出せないが、中学校の期末試験の最終日、半ドンで下校するので悪童に誘われパトロールしたのかもしれない。

19731213向日町101-1

北陸線の急行列車はさほど珍しくもないので、これはカメラテストに過ぎない。

しかし、よく見ると急行「立山」の初期の大形ヘッドマークをつけてるようだ。

(しかし今になってみれば、何気ない風景も記録しておく重要性はひしひしと感じている。)


19731213向日町103-1

いつもブルートレインの牽引機がこのように肩を寄せ合って待機している姿は、見慣れた向日町の景色であった。

EF58が20系を牽引する寝台特急「あかつき」と「彗星」はうんざりするほど運行して、写欲がそがれるほどだった。

19731213向日町104-1

その傍らを新型特急の「雷鳥」が軽快に下っていった。



19731213向日町106-1

構内には、交直両用電気試験車クモヤ495-1 + クモヤ494-1の姿があった。

昭和41年登場した試験車であるが、改造はされるものの平成10年まで在席した息の長い業務用車輌といえよう。

19731213向日町105-1

「明星」の583系もこの当時は車歴は6年程度の新進気鋭の寝台電車であって、爾後45年でも陳腐化しないデザイン性の高い国鉄の名車輌であると思う。

となりの写りこんでいるマニ37は、通常の荷物車であるマニ36と同系であるが、新聞輸送用パレット専用車となっているため、内部の床桟木がないことと、外装が青色になっているという違いがある。

しかし今まで全く気がつかなかった。今回のスキャンで気づいた次第。
いうなれば・・・それだけ当時は荷物車はありふれた存在だったのだ。

因みにマニ37-103は、元スロネ30からの改造車である。

19731213向日町108-1

特急「しおじ」がいきなり姿を見せた。
山陽路の昼行特急として大阪と広島・下関を結んでいたが、この2年後の昭和50年3月10日 山陽新幹線岡山駅 - 博多駅間開業によりその姿を消した。

19731213向日町110-1

485系の特急「北越」は、大阪・新潟間のお馴染み特急であったが、その後昭和53年10月には北陸方面の特急区間の見直しにより、金沢駅を分水嶺として分割されるようになり、大阪駅発着の列車は「雷鳥」に統一されることにより、大阪ではその姿を見ることはなくなった。

ボンネットの照り返しが美しい!

19731213向日町107-1

一つ目ライトなので、これはEF60だろうか。無蓋車を牽引する貨物列車も今となっては見なくなってしまった。


19731213向日町111-1

帰路に着くと、全般検査(全検)上がりだろうか・・・ピカピカのキハ82に出会った。

いつも目にするキハ82は、屋根上はデイーゼル煙で真っ黒な状態が常だったので、このように銀色に輝く屋根は素晴らしく眩しく感じた。

19731213向日町112-1

冬日に照らされた神足(こうたり)駅から国鉄で帰る。当時はこじんまりとした駅舎だった。

ユニークな駅名で愛着があったが、昭和62年2月に橋上駅舎に改築され、平成7年 9月1日には「長岡京駅」に改称された。

前に行くのは、同級生のM君ではなかろうか・・・今でも元気にしているだろうか?



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Comment

2014.10.25 Sat 09:49  |  北越と神足が懐かしい…

大阪行き北越廃止直前の昭和53年の8月に山形県米沢市の親戚宅から京都まで帰る際、新潟から京都まで北越に乗りました。
当時僕は5歳でちょうどお盆のUターンラッシュの真っ只中で新潟駅からほぼ立ちっぱなしだった記憶があります。
1度だけ母親と二人で神足駅近くの叔父の家に行くことがあって、その時初めて神足駅に降り立ちましたがこじんまりとした駅舎だった印象が残ってます。

  • #-
  • かずゆき
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2014.10.25 Sat 18:11  |  憧れの大ムコ

漫画「カレチ」の舞台にもなっているこの頃が向日町の全盛期でしたね。
当時小学生だった私にとってこの横を電車で通過するのが楽しみでした。居並ぶブルトレ群の窓越しに見えるブルーの寝台カーテンが眩しくって「いつか寝台車で西鹿児島に行くぞ!」って心の中で叫んでいたものです。
大ムコ標記の車両は1ランク上に見えたものです。

  • #-
  • サットン
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2014.10.25 Sat 21:10  |  懐かしいですね

まだ国鉄も趣味対象になっていた頃です。
あの頃が懐かしい…。

どうしてもあの頃の国鉄(組合)が許せなくって、今だに好きになれません…。

フィルムの管理、大変だと思いますが、「ビネガーシンドローム」にはお気をつけてください。

2014.10.28 Tue 06:36  |  *かずゆきさん おはようございます

特急「北越」と神足駅にこんな思い出をお持ちなんですね。それにしても幼い身にとって新潟から京都までほぼ立ったままとは・・・混雑していた当時の旅行事情が見て取れます。

  • #UXr/yv2Y
  • FUZZY
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2014.10.28 Tue 06:44  |  *サットンさん おはようございます。

在来線の窓から向日町の様子を見ていたのは、私も一緒でした。延々とつづく車輌群を眺めることは、なんともいえない楽しみでした。今でもついつい見てしまうのは、仕方ないことかもしれませんね。

  • #UXr/yv2Y
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2014.10.28 Tue 06:54  |  *のりさん おはようございます

のりさんの国鉄に対する思いは初めて伺ったような気がします。特別な思いをお持ちなんですね。私は能天気に当時は国鉄をメインに鉄道趣味を楽しんでいました。しかし昨今は民営化された国鉄の経営第一主義に苦々しい思いをすることの方が多くなりストレスが増えてしまいました。
「ビネガーシンドローム」のご忠告ありがとうございます。小生の場合ネガはまだ大丈夫なのですが、8ミリフイルム群から酢酸臭が出てきて危険な状態となっています。

  • #UXr/yv2Y
  • FUZZY
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2014.10.31 Fri 23:57  |  懐かしい写真を有難うございます

FUZZY様、

昭和40年代の写真をUPして頂き有難うございます。
当時阪神間に住んでいた小生にとって、向日町は余り縁のある場所では無かったですが、当時見慣れた車両の写真を見て、懐かしさがこみ上げて来ました。

冒頭の北陸急行ですが、48年末時点でも車体裾にクリームの帯を巻いた車両が存在したのですね。 47年ごろまでには塗りつぶされたものと思っておりました。 新しい発見です。 背景の10系寝台車も魅力的ですね。

多分この時代だと思いますが、大阪駅(?)で583系の特急「きりしま」に出くわしたことが有りました。 「門ミフ」の所属表記を見て、一体どこなんだろう?と思った記憶が有ります。 当時世界はまだ小さかったです。

  • #-
  • MK
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2014.11.23 Sun 22:18  |  MKさん ありがとうございます

もう40年も前のことなので、小生も記憶が定かではないのですが、とにかくこの頃は、暇があれば、カメラを持って鉄道探訪を楽しんでいました。あのころは、まだまだ大阪駅には優等列車が頻発していましたのでとても賑やかでした。
当時の大阪駅はこんな具合でした。ご笑覧いただければ幸いです。
http://fuzzyphoto.blog120.fc2.com/blog-entry-684.html

  • #UXr/yv2Y
  • FUZZY
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2017.07.05 Wed 16:38  |  初めまして

48年生まれで以来ずっと撮影地点のそばに住んでいます。色とりどりの車両は日常風景の一部にしか過ぎず、特別な感慨をもって眺めたことはございませんでしたが、現在は車両の数も種類も減り今昔の感を禁じ得ず、素人目にも寂しい限りです。旧神足駅ののどかな佇まいも懐かしいです。貴重な写真ありがとうございます。

  • #-
  • まさ
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2017.07.06 Thu 06:17  |  *まささん ありがとうございます

古い記事にもかかわらずご覧いただいた上にコメントをいただきありがとうございます。今では駅名も変わり昔日の面影は少なくなりましたね。何でも撮っておくのは大切な作業だったのかもしれません。

  • #UXr/yv2Y
  • ファジー
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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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