平成27年初春阿房列車・・・四国鉄道文化館訪問(南館)
- Sat
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成23年-平成29年

伊予西条駅のぽっぽ橋を渡って、四国鉄道文化館の南館にやってきた。
建物前の広場には、平成19年に製造されたフリーゲージトレインの第二次試験車「GCT01-201」が鎮座している。

これは、新幹線の標準軌道と在来線の狭軌軌道の異なるゲージを、車軸の長さを自動的に調整して直通運転できるようにした車輌である。
いかにJR四国が新幹線の導入に執着しているかが見て取れる証拠である。

南側から見た北館・・・線路に隔たれた両館であるが、南側の広い区域を利用すれば一箇所にまとめることができるのでは・・・と考えてしまう。

広場には、ライブスチーム用の線路が埋設されているが、そんなに頻繁に利用するものではないので、利用時のメンテナンスを考えると、そのときだけ敷設するような移動式のものでよかったのではなかろうか。(余計なお世話ではあるが・・・)

南館は、北館よりトラッドな感じの佇まいである。こちらは、土足のままで館内に入れる。

こちらも木組み構造を生かした館内の様子
C57の寒冷地仕様の44号機・・・温暖な四国には不似合いな機関車ではあるが、長く西条市市民公園に十河信二氏の雅号にちなみ「春雷号」として保存されていたことからここに移設されたものらしい。

一方キハ65は、四国ではお馴染みの車輌である。
この気キハ65-34も昭和45年6月22日に製造されて以来四国山地越えや法華津峠越えの急勾配路線の冷房化に寄与した車輌である。

懐かしい車内の様子・・・キハ58とともにディーゼル急行として愛着のある車輌だった。

DE10は、つい最近登場したばかりと思っていたが、1号機は昭和41年10月13日の誕生日だ。もう50歳近い車歴をもつ。


館内にあるレイアウトは、ご当地伊予西条駅の周辺の様子が上手に模型化されていた。

昭和34年6月当時の伊予西条の時刻表が再現されていた。
0時過ぎの夜行がある割には、20時を過ぎると列車が途絶えるのが不思議な感じである。
また、当時の時刻表は、そもそも縦書きではなかったかな・・・と思う次第である。

ここでも、ホビートレインの登場。JR四国渾身の作品ということでしょうか。

さてさて、四国鉄道文化館を見学したあとは、再び予讃線に乗車し、今治に向かう。
今治までは1時間弱の旅路なり


駅構内では、ゆるキャラの「バリィさん」のお出迎え

以前訪れた際、昭和の風情を留める商店(街)はこんなありさまになっていたが、一部は現存していた。

しまなみライナーの福山行きの中国バスがやってきた。
以前は今治・尾道をつなぐものがメインだったが、今日では今治・福山が主となっているようだ。

14:28今治駅前発で福山15:58着の便に乗車

しまなみ街道を快調に北上するのはいいが、福山市内に入ると国道が渋滞し、福山到着が30分も延着!


福山発の117系サンライナーも、いつの間にかこのような「古漬けの沢庵」一色になり味気ないものである。
せめて、このような2色塗りにしてほしいものであると思いながら山陽路を上った。

昭和49年2月11日岡山駅にて撮影
- 関連記事
-
- 餘部・鳥取の夏休み(その2) (2017/10/25)
- 餘部・鳥取の夏休み(その1) (2017/10/15)
- さよなら梅小路蒸気機関車館・・・義経号記念運転 (2015/09/13)
- 鉄道遺産・阪急千里線神崎川橋梁訪問 (2015/06/14)
- 平成27年初春阿房列車・・・四国鉄道文化館訪問(南館) (2015/02/07)
- 平成27年初春阿房列車・・・四国鉄道文化館訪問(北館) (2015/01/18)
- 平成27年初春阿房列車・・・豊浜から伊予西条へ (2015/01/12)
- EF52-1ついに搬出される 大阪・交通科学博物館 (2014/12/14)
- 観音寺での忘れ物 (2014/02/16)
- 交通科学博物館・曝涼展 (2013/11/24)
- リニア・鉄道館の名車輌“ドクターイエローと100系新幹線食堂車” (2013/09/01)
- リニア・鉄道館の名車輌“モハ1系(モハ1035)” (2013/08/25)
- リニア・鉄道館初訪問 (2013/08/18)
- フォトニュースで新年のご挨拶 (2013/01/01)
- 開設40周年の梅小路蒸気機関車館 (2012/10/28)
Comment
2015.02.09 Mon 07:03 | 四国新幹線…
新幹線にかける四国の人たちの思いは特別なものなのでしょうね。
最も可能性の大きかったのが淡路・鳴門ルートだったのだと思います。鳴門海峡大橋は鉄道併用設計(新幹線対応)だそうですが、明石海峡大橋が道路専用設計になってしまったため、計画は消えてしまったようです。
もう四国にフル規格新幹線がやってくる可能性はほとんどないかもしれません。
こうなると、やはりフリーゲージトレインによる新大阪乗り入れが考えられますね。
北陸新幹線も大阪からの発車を模索しているようです。
南風・土佐やうわじま・いよといった急行が走っていた時代が懐かしく感じられます。
2015.02.14 Sat 18:48 | フリーゲージトレイン
四国がフリーゲージトレインの導入に熱心なのに西日本は消極的だそうですね。毛色の違う車両が山陽新幹線に入るのがイヤなんだとか。
長崎新幹線も博多までの乗り入れとなれば効果は発揮できないでしょうし。どうも西日本の引き篭もり指向は年々重症化しているように思えてなりません。
- #-
- サットン
- URL
2015.02.19 Thu 06:59 | *のりさん おはようございます。
フリーゲージトレインの新大阪乗り入れが実現すると楽しそうです。四国より北陸新幹線の新大阪~敦賀にそれを導入することもありうるのではないでしょうか。今回の北陸新幹線北伸により、JR四国はさらに置いてきぼりを食らった感が否めませんね。
- #UXr/yv2Y
- FUZZY
- URL
- Edit
2015.02.19 Thu 07:03 | *サットンさん おはようございます。
規格の違う車輌を嫌うのは、JR東海だと思ってましたが、西日本もそうですか・・・しかし北陸新幹線に一部フリーゲージトレインを使用するというのは、これから現実味を帯びてくるように感じられますがいかがでしょうか。
- #UXr/yv2Y
- FUZZY
- URL
- Edit
Trackback
- URL
- http://fuzzyphoto.blog120.fc2.com/tb.php/1664-0a63cba5
- この記事にトラックバック(FC2Blog User)