おとなびパスひとり旅(温泉津~倉吉)

(前回からのつづき)

温泉津温泉の街中をパトロールした後、本日のお宿「輝雲荘」に戻る。

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この宿にも源泉掛け流しのお風呂がある。

これは「甍の湯」と呼ばれる半露天風呂 地元特産の福光石(淡青緑色)を敷いた石風呂
涼風がそよぐ中、壁のない2面から町並みの甍が望める。

大解放の露天風呂ではないところに楚々とした味わいがあってよろし・・・


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夕食は、昔ながらのスタイルである部屋食・・・仲居さんには、ひとり客で申し訳なかった!

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レンコ鯛・・・小ぶりの鯛で、ここの名物。塩焼きが美味

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地酒 “開春”・・・温泉津の浜にある若林酒造のもの。 地産地消のレアものに出会うのも旅の楽しみ。

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・・・ただ、一人では広すぎる部屋である。


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TVの天気予報・・・地元の天気予報を見るのも楽しみのひとつだ。

大阪・東京も併せて載せているところに島根の悲哀を感じる。



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夕食後、灯の点った町並みを散歩する。

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薬師湯入り口のステンドグラスも夜にならないと実力が発揮できない。

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たまに自動車の通行がある程度で、そぞろ歩きの当事客には一人も出会わなかった。

また、居酒屋はあったが、射的場などの遊技場は全くない静かな温泉街である。

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薬師湯・旧館の内部は、こんなギャラリーになっていたのだ・・・



明けて7月11日(曇)

朝風呂・朝食の後 JR温泉津駅から午前9時09分の米子行きの快速アクアライナー に乗車。(この後の便だと少々窮屈な旅程となる。)

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温泉津駅での上下の対向(右の列車が米子行き“快速アクアライナー ”2輌編成  キハ126-1001)


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出雲市には やや定刻後れの10時00分着

隣のホームでは、サンライズ出雲の到着である9時58分から程ないところから、先頭車付近では乗客による記念撮影会が行われていた。

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ユニークなサイドビュウのクハネ285-3002  

窓位置があちこちにあるため、製作には苦慮したであろう事が自ずと推察できる。

また、唯一の定時運行する寝台電車として今でもなかなかの人気である。


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JR出雲市駅本屋と島根県の観光キャラクターの「しまねっこ

「しまねっこ」は2010年に登場したが、2007年登場の彦根の「ひこにゃん」が親猫ならば、こちらは子猫といった風情がある。

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出雲市駅のすぐ横に「らんぷの湯」という温泉施設がある。

もちろん天然温泉であるが、浴室の内部の明かりはすべてランプとなっている。
夕方以降ならその風情も感じられただろうが、快晴の日中では、効果が感じられなかったのが残念なところだった。


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一汗流した後は、再び列車のたびを続ける。特急やくもの381系は、今では絶滅危惧種!

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しかし窓の下のグリーの帯が、その太さに違いはあれど、グリーン車輌のようで紛らわしい。


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キハ126-1003

時間があるので特急には乗らずに、11時38分発の快速アクアライナーで米子に向かう

米子からは13時09分発の鳥取ライナーに乗り換え・・・コナン・トレインとか(昨今のキャラクター車輌多すぎ!節操がない)

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キハ126-1015 と キハ47-146


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倉吉駅は、綺麗な橋上駅になっていた。しかし市の中心はここではないためか、駅前は閑散としている。

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鳥取行き普通列車のキハ47-143の横を、昨日乗車した特急“スーパーおき”の下り列車スーパーおき5号が新山口に向けて下っていった。


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始発の倉吉を14時25分に出る“スーパーはくと10号”に乗車する。これで一気に大阪に戻る。約3時間の旅

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今回旅行の目玉である「おとなびパス」の最後となる4回目のグリーン席をここで使用する。

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この車輌のグリーン席は、車両の半分しかなく、座席数も6列18席だけであるが、利用客は、小生を含めて3名のみ。これは大阪まで変わらなかった。

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倉吉で買った「あごちくわ」と福岡で求めた「つまみあご」が最後の旅の友。
あご(トビウオ)製品は、お酒のつまみにぴったりなので、外せない。

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鳥取までは山陰本線を進み、因美線から智頭急行線に入るが、高い山に囲まれた集落をいくつも過ぎていくその景色は、いつまで見ていても飽きることはない。

佐用駅の手前に佐用川に沿って進む区間があるが、平福あたりであろうか・・・特徴ある川沿いの石垣ある家並みから裸の子どもが飛び出て川に飛び込む様には、懐かしい原風景を見る思いがした。



・・・大きくリクライニングを倒して、酒とツマミと美しい景色があれば、ご機嫌な一人旅である・・・





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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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