平成7.8.19 SL北びわこ号 運転初日

昭和51年9月4日京阪100年号の人身事故により、SLの牽引する臨時列車はご法度となっていた関西地域であったが、それから19年の長きを経て漸く平成7年8月19日から米原・木ノ本間にC56160(梅)牽引のSL北びわこ号が走り出すとの報に接した。

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よって、用意万端の上、満を持して当日湖北へと出向いた。お盆明けの暑い日だった。

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米原駅跨線橋内の掲示板

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長浜駅にて  この歓迎看板には実行委員会の名が見える。 よって地元の熱心な働きかけがあってこその運行実現だったことが容易に推察できる。 ご苦労様でした。

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しかし撮影ポイントがわからないため、田村駅で下車して沿線から撮影することにした。

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“食パン電車”と揶揄された419系もこの当時は元気一杯活躍中だった。

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ボンネットの485系特急“加越” 

米原駅 - 金沢駅・富山駅間を結んでいたエル特急であったが、特急“しらさぎ”と変わりないため平成15年には“しらさぎ”に一本化された。

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ついに本命の登場・・・SLの走行写真を撮るのは・・・・本当に何年ぶりだろうか

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初日だけあって運転手の対応も頗るよろしい。

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下り列車の撮影を終えて米原に戻る。 JR線ホームから近江鉄道線を望む・・・鄙びた地方ローカル線の雰囲気を湛えていた。

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ホームには、タイル張りの洗面台が残っていた。
夜汽車時代の名残であるが、この当時でも見かけることは少なくなっていた。

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上郡行き快速列車 クハ111-5482 神ホシ  大目玉の113系はやはり迫力が違います。

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珍客が入線してきた・・・マロフ12-852

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JR西日本が所有するジョイフルトレイン“あすか”である。 最近では運用例はめったにない。

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このあと足を伸ばして岐阜まで行くのだが、その折の写真は別項に譲るとして、その後再び、田村駅に戻って上りの北びわこ号を撮影することに・・・全体写真を撮るには、このホームから撮影するのがよさそうだ。
光線の具合もいいしね。

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“ファイト!神戸”のトレインマークを見ると、半年前に大地震があったことを思い出させる。

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木ノ本駅には、ターンテーブルがないので、復路の機関車はバック運転で運行される。
そもそもC56は、地方路線用機関車として設計されたため、バック運転も想定されていてテンダのサイドが斜めに切り取られて運転時の視野を良好なものにしている。

よって、この運用は間違ってはいなかったのだが、往来繁多な北陸本線では、最高速度が45km/hに制限されるバック運転では他の列車に支障が出るようになり、平成15年以降は、上りの運行は回送扱いとして電気機関車で米原まで戻されている。
つまり北びわこ号のバック運転は現在では見ることができない。

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この日はさらに余呉まで足を伸ばしている。 

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クハ419-5の車内・・・寝台電車の名残が強く残る内装である。

広告の「ダダの決意」の次には「私ハ喫煙コーナーデ吸ウコトニシマシタ。」とある。当時の喫煙事情が見て取れる。

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夜の京都駅 現在では駅ビルがあるため京都タワーはホームから見ることはできない。





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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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