旧ソ連レンズ RUSSAR MR-2 試写
平成7年頃の話ではあるが、ライカをいじっいてると、ついついレンズの数が増える。ライカのLマウント(ネジ式マウント)に装着できるレンズの数が星の数ほどもあり、ドイツや、日本の西側諸国の製造品だけではなく、東側の旧ソ連製のものも存在するからだ。
ソ連は、第二次世界大戦直後、ドイツから優秀な光学技術を有する人材を多数連れ帰った。そしてソ連独自のカメラやレンズの作成に努めてきた。
よってソ連製のレンズには優秀なものが見受けられる。そのひとつが、このレンズだ。

旧ソ連レンズ ルサール(RUSSAR MR-2) 20mm f5.6
レンジファインダーのカメラには広角レンズが扱いやすいが、28mm以上はよく見受けられるが、それより短い焦点距離のレンズは極端に少なかった。
ライツにはホロゴン18mmという名玉が存在するが、希少価値から天文学的な値段がつけられている。またツアイスにもビオゴン21mmという名玉があるが、それもおいそれとは手の出せない価格となっている。
しかしこのルサールは、ライツ・ホロゴンと同じようなドーム型レンズを前後に配した構成ながら非常に安価に購入することができる。
平成7年9月26日、大阪市内の中古カメラ店でようやく見つけた。上代は26,000円也
ソ連製レンズは、そもそも個体差が大きいので当りハズレがあるが、この値段だとハズレたとしても我慢ができる範囲である。
しかし、このレンズ平成15年に手放してしまったので、手許にない。(因みに36,000円で売却できた。)

同じようなイメージを再現するために、装着したバルナックライカのライツIIIbに同じようなサイズのCanon25mmを並べてみる。ともにマウントの後ろが出っ張った非レトロフォーカスタイプで、外に向かっての出っ張りが少ないパンケーキレンズとなっている。
そして、ライツのファインダーは50mmなので外付けの21mmファインダーを載せて写る範囲を確認することとなる。
ルサールの20mm純正ファインダーというものが存在はするが、非常に不細工なものゆえ、傑作のひとつライツの21mmレンズファインダーを選択する。20mmも21mmも写る範囲はさほど変わらないと割り切って使うのが精神衛生上よろしい。
そして、焦点距離に応じて外付けファインダーを交換するという、この面倒くさい手順が、なにより楽しいのである。
よってレンズだけでなく、そのレンズの焦点距離に応じた外付けファインダーも手許にゴロゴロすることとなる。
新しい(古い)レンズを手に入れるとすぐに使いたくなるのが人情というもので、購入した次の日に松山への出張が入った。
やったー!とばかりに、カバンには、仕事の書類とともに、ライツIIIcとルサールを入れて、平成7年9月27日早暁、ラピートで関空へ向かった。
これからは、その組合せで撮影した写真を載せて見る。

6:30難波発のラピートαの指定席を出札口で購入する。
当時、αは速達列車として難波駅 - 関西空港駅間は無停車となっていた。

ラピートの車輌写真は以前にも撮影したことがあるが、乗車するのは初めてである。
平成6年9月4日の 関西国際空港開業に伴い運行開始したラピートであるので、この時点では、まだ運行1年も経ていななった。

車内は、まだまだ新車の香りが残っていた。
大きな旅行カバンも扱いやすい広いデッキも特徴だった。

タバコのパイプに利用するブライヤーのような目地をもつ客室扉も優雅である。

登場当時先頭車のデザインとともに、この楕円形の車内窓には、古式ゆかしいアメリカのインターアーバーン車輌を髣髴とさせるものとして瞠目したものだった。
ドーム型の屋根と、その中央に一列に配された室内灯が極めて印象的である。

関西空港駅ホームの斬新なデザインも見ておくべきものの一つだ。

改札口外のコンコースの空間を超広角レンズで撮影すると、なにやら宇宙的な雰囲気を漂わすものとなった。

関空ターミナルビルもオープンから10ヶ月 まだまだスッキリとした雰囲気がある。
最上階から俯瞰気味の写真・・・1階には植栽があったんだね。


こういう空間はルサールに相応しい被写体である。撮影していても極めて気持ちが良い。


ついつい、仕事のことを忘れそうになるが、松山行きに乗り遅れないようにしなければ・・・

ソ連は、第二次世界大戦直後、ドイツから優秀な光学技術を有する人材を多数連れ帰った。そしてソ連独自のカメラやレンズの作成に努めてきた。
よってソ連製のレンズには優秀なものが見受けられる。そのひとつが、このレンズだ。

旧ソ連レンズ ルサール(RUSSAR MR-2) 20mm f5.6
レンジファインダーのカメラには広角レンズが扱いやすいが、28mm以上はよく見受けられるが、それより短い焦点距離のレンズは極端に少なかった。
ライツにはホロゴン18mmという名玉が存在するが、希少価値から天文学的な値段がつけられている。またツアイスにもビオゴン21mmという名玉があるが、それもおいそれとは手の出せない価格となっている。
しかしこのルサールは、ライツ・ホロゴンと同じようなドーム型レンズを前後に配した構成ながら非常に安価に購入することができる。
平成7年9月26日、大阪市内の中古カメラ店でようやく見つけた。上代は26,000円也
ソ連製レンズは、そもそも個体差が大きいので当りハズレがあるが、この値段だとハズレたとしても我慢ができる範囲である。
しかし、このレンズ平成15年に手放してしまったので、手許にない。(因みに36,000円で売却できた。)

同じようなイメージを再現するために、装着したバルナックライカのライツIIIbに同じようなサイズのCanon25mmを並べてみる。ともにマウントの後ろが出っ張った非レトロフォーカスタイプで、外に向かっての出っ張りが少ないパンケーキレンズとなっている。
そして、ライツのファインダーは50mmなので外付けの21mmファインダーを載せて写る範囲を確認することとなる。
ルサールの20mm純正ファインダーというものが存在はするが、非常に不細工なものゆえ、傑作のひとつライツの21mmレンズファインダーを選択する。20mmも21mmも写る範囲はさほど変わらないと割り切って使うのが精神衛生上よろしい。
そして、焦点距離に応じて外付けファインダーを交換するという、この面倒くさい手順が、なにより楽しいのである。
よってレンズだけでなく、そのレンズの焦点距離に応じた外付けファインダーも手許にゴロゴロすることとなる。
新しい(古い)レンズを手に入れるとすぐに使いたくなるのが人情というもので、購入した次の日に松山への出張が入った。
やったー!とばかりに、カバンには、仕事の書類とともに、ライツIIIcとルサールを入れて、平成7年9月27日早暁、ラピートで関空へ向かった。
これからは、その組合せで撮影した写真を載せて見る。

6:30難波発のラピートαの指定席を出札口で購入する。
当時、αは速達列車として難波駅 - 関西空港駅間は無停車となっていた。

ラピートの車輌写真は以前にも撮影したことがあるが、乗車するのは初めてである。
平成6年9月4日の 関西国際空港開業に伴い運行開始したラピートであるので、この時点では、まだ運行1年も経ていななった。

車内は、まだまだ新車の香りが残っていた。
大きな旅行カバンも扱いやすい広いデッキも特徴だった。

タバコのパイプに利用するブライヤーのような目地をもつ客室扉も優雅である。

登場当時先頭車のデザインとともに、この楕円形の車内窓には、古式ゆかしいアメリカのインターアーバーン車輌を髣髴とさせるものとして瞠目したものだった。
ドーム型の屋根と、その中央に一列に配された室内灯が極めて印象的である。

関西空港駅ホームの斬新なデザインも見ておくべきものの一つだ。

改札口外のコンコースの空間を超広角レンズで撮影すると、なにやら宇宙的な雰囲気を漂わすものとなった。

関空ターミナルビルもオープンから10ヶ月 まだまだスッキリとした雰囲気がある。
最上階から俯瞰気味の写真・・・1階には植栽があったんだね。


こういう空間はルサールに相応しい被写体である。撮影していても極めて気持ちが良い。


ついつい、仕事のことを忘れそうになるが、松山行きに乗り遅れないようにしなければ・・・

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