高松琴平電気鉄道を訪ねて(その2)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成8年-平成10年
H8.8.25 「 高松琴平電気鉄道を訪ねて」の2回目
琴電の高松築港から瓦町までやってきた。
瓦町駅は、その上の「コトデン瓦町ビル」が4ヵ月後の完成を目指してその工事が真っ盛り

訪問の目的は、京浜急行の名車デハ230形の姿を見るためである。
もともと湘南電鉄デ1形を嚆矢とする車輛群であるが、種類が多くて門外漢にはわかりにくい。

湘南電鉄デ1形(昭和11年 「ライカ鉄道写真全集」より)

しかし、フラットな屋根に採光と風通しのよさそうな大型の窓が並ぶ洒脱な姿は、今でも鉄道ファンの憧憬の的となっている。

志度線のホームには、貫通扉付に改造された同形式が見受けられた。
貫通扉の有無によってその見た目がずいぶん異なるものだと感じた次第。

志度線の瓦町駅から一駅隣の「今橋」で下車

志度線の車輌のメンテナンスをする今橋工場(今橋車庫)を見学するためである。

洗車が終わった後なのか・・・洗浄線に憩う琴電32号車(後ろは31号車ではなかろうか)

Wikipediaによると 琴電 32号車は、←京急デハ258←東急デハ5258←京浜電鉄デ73 (昭和7年汽車製 昭和52年入線 平成12年廃車)ということらしい。

こちらにも何やら出自にいわくありげな車輌が・・・
琴電230号車は、もと宮城電気鉄道(現:東日本・仙石線)のサハ301形である。大正15年日本車輌製造東京支店製
ようするに、大正時代の木造車が、昭和32年に鋼体化改造され、片運転台の制御車となり、現在の至るという訳だ。
木造車の証しとして床下にはトラス棒やターンバックルも残っていたとか・・・このときは、あっさりとスルーしてしまったが、もう少し丹念に見学すればよかったと反省しきり。 今となっては後の祭り・・・平成11年廃車


琴電335号車は、大正15年製で琴電創業時からの生き残りであり、この後平成18年まで稼働し、引退後は房前公園にて保存されている。

こちらは琴電80形(二代目)の81号車 元東濃クハ201でクラシックないでたちだが、戦後の昭和26年製である。

(撮影機:コニカ・セミパール2)


サイドのバス窓が特徴の琴電1011号車は、昭和35年に琴電が自社発注した最後の電車である。
制御電動客車の1011と制御客車の1012からなる2両編成で1編成しか存在しない。平成15年に廃車。


今橋駅からさらに志度線へ、その歩みを進めて行こう・・・!
(つづく)


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