令和2年“お正月四国堪能きっぷ”の旅 (その2)
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/令和編 - └令和元年~
(前回からのつづき)
令和2年1月3日「お正月四国堪能きっぷ」の早回り旅も佳境に入った。
四国の秘境と言われる予土線土佐大正駅に13:19到着
出発の13:47まで対向列車待ちで、而してトイレ休憩となる。

ちょっと途中下車して駅前の風情を愉しまん

駅舎は、林業の町をアピールしてか、木造の外観だ。
なんだか北海道に来たような錯覚を覚える。

予土線全線開通記念碑が駅舎脇に鎮まっている。
全線開通は昭和49年3月1日とホント昨日のような出来事である。
宇和島から吉野生(よしのぶ)までは昭和8年までには宇和島線として開通していたが、その先の開通は、戦争を挟んで40年の月日を待たなければならなかった。
しかし、下記の大正14年の日本全国鉄道線路図(鉄道省発行)のものをみると、愛媛と高知を結ぶ鉄道はこのほか、松山 - 佐川間や宇和島 - 宿毛 - 中村間などが計画されていたが、実現したのは予土線だけである。

赤の二本線は計画線 赤の太実線が鉄道省路線 紫の実線は私鉄路線
現在の四万十川は、上山川と表記されている。

駅前の道路には、「国鉄 土佐大正駅」の案内板がそのまま現役!!!
少なくとも33年以上は、ずっとこのままだった・・・ということは住民は敢えて残しているということだ。
なんと素晴らしいことだろう!!

ん・・・何とかしてください。

駅前には窪川行の小型バスが止まっていた。駅の出札口はバスの発券場所も兼ねているようだ。

予土線のサポーター募集のお知らせ
いろいろな手段で頑張っているようだが、下記のとおり、かくの如き本数の少ないダイヤでは旅人のスケジュールが組み辛い。


出発時刻が近づいてきたのでホームに戻ると、反対側からド派手な対向列車がやってきた。
ホビートレインの一つである「海洋堂ホビートレイン」かっぱうようよ号である。


外観は、清流で遊ぶカッパをイメージしたものであるらしい。
土佐大正駅に隣接する打井駅の近く(近くと言っても4km離れているが)には海洋堂かっぱ館がある。

土佐大正駅に置かれたパンフレットより

土佐大正を出発してもまだ四万十川に沿って上流に向っている

四万十川の本流とはようやく別れ、14:08川奥信号所では、土佐くろしお鉄道の普通列車と行き違い

ここで旅人が十分に留意しなければならないことがある。
時刻表の地図で分かるように若井駅と窪川駅の区間はJRの車輛は何気に通行しているが、実はJR路線ではない。
よって、「お正月四国堪能きっぷ」を持っていてもこの区間を通るには土佐くろしお鉄道に料金を支払わなければならない。

14:22窪川駅到着 鈍行列車2時間40分の旅が終わった。
改札口で精算料金の210円を支払う。

始発駅ゆえに上下片方しか表示されないので、本数の少なさが目立つねぇ

上はJR四国の窪川駅 下は土佐くろしお鉄道の窪川駅
微妙に離れて別棟となっている。

次の列車まで1時間半ほどあるので、窪川の町をパトロール

人通りは少ないが、窪川駅の西側には立派な四万十町役場がある。平成26年築だ。
もともと四万十町は、平成18年3月20日に 高岡郡窪川町と幡多郡大正町・十和村が合併して発足したもの。
旧中村市も四万十市を名乗っていて余所者にとっては実に紛らわしい。
しかし、それだけ住民にとっては四万十という言葉にこだわりがあるのだろう。

近所には、四国八十八ケ所の第37番札所の岩本寺がある。
ご当地を訪問させていただいたお礼をするために参詣する。

その後は、四万十の支流である見付川にかかる鉄橋を走る列車を撮影する。
15:01宇土線の宇和島行・・・乗ってきたキハ54-4が来た道を戻っていく

15:30土佐くろしお鉄道の中村行のラッピングカーが通り過ぎた。
さてさて15:51発の特急あしずり10号高知行に乗車するため窪川駅に戻る。

さて、やってきた車両は、アンパンマン列車である。
自由席はかろうじて座ることができたが、多くの乗客が高知までの1時間余り、立ったままの状態だった。

暮れなずむ16:59終点高知到着
17:13高知発の南風であれば早く岡山に戻れるが、18:36発のそれは新型車輛キハ2700系との情報があったので、それまで高知で時間をつぶす。
そうだ! 正月3日だが、カツオの塩たたきを食べさせる店はないかな?と探してみると・・
(つづく)

令和2年1月3日「お正月四国堪能きっぷ」の早回り旅も佳境に入った。
四国の秘境と言われる予土線土佐大正駅に13:19到着
出発の13:47まで対向列車待ちで、而してトイレ休憩となる。

ちょっと途中下車して駅前の風情を愉しまん

駅舎は、林業の町をアピールしてか、木造の外観だ。
なんだか北海道に来たような錯覚を覚える。

予土線全線開通記念碑が駅舎脇に鎮まっている。
全線開通は昭和49年3月1日とホント昨日のような出来事である。
宇和島から吉野生(よしのぶ)までは昭和8年までには宇和島線として開通していたが、その先の開通は、戦争を挟んで40年の月日を待たなければならなかった。
しかし、下記の大正14年の日本全国鉄道線路図(鉄道省発行)のものをみると、愛媛と高知を結ぶ鉄道はこのほか、松山 - 佐川間や宇和島 - 宿毛 - 中村間などが計画されていたが、実現したのは予土線だけである。

赤の二本線は計画線 赤の太実線が鉄道省路線 紫の実線は私鉄路線
現在の四万十川は、上山川と表記されている。

駅前の道路には、「国鉄 土佐大正駅」の案内板がそのまま現役!!!
少なくとも33年以上は、ずっとこのままだった・・・ということは住民は敢えて残しているということだ。
なんと素晴らしいことだろう!!

ん・・・何とかしてください。

駅前には窪川行の小型バスが止まっていた。駅の出札口はバスの発券場所も兼ねているようだ。

予土線のサポーター募集のお知らせ
いろいろな手段で頑張っているようだが、下記のとおり、かくの如き本数の少ないダイヤでは旅人のスケジュールが組み辛い。


出発時刻が近づいてきたのでホームに戻ると、反対側からド派手な対向列車がやってきた。
ホビートレインの一つである「海洋堂ホビートレイン」かっぱうようよ号である。


外観は、清流で遊ぶカッパをイメージしたものであるらしい。
土佐大正駅に隣接する打井駅の近く(近くと言っても4km離れているが)には海洋堂かっぱ館がある。

土佐大正駅に置かれたパンフレットより

土佐大正を出発してもまだ四万十川に沿って上流に向っている

四万十川の本流とはようやく別れ、14:08川奥信号所では、土佐くろしお鉄道の普通列車と行き違い

ここで旅人が十分に留意しなければならないことがある。
時刻表の地図で分かるように若井駅と窪川駅の区間はJRの車輛は何気に通行しているが、実はJR路線ではない。
よって、「お正月四国堪能きっぷ」を持っていてもこの区間を通るには土佐くろしお鉄道に料金を支払わなければならない。

14:22窪川駅到着 鈍行列車2時間40分の旅が終わった。
改札口で精算料金の210円を支払う。

始発駅ゆえに上下片方しか表示されないので、本数の少なさが目立つねぇ

上はJR四国の窪川駅 下は土佐くろしお鉄道の窪川駅
微妙に離れて別棟となっている。

次の列車まで1時間半ほどあるので、窪川の町をパトロール

人通りは少ないが、窪川駅の西側には立派な四万十町役場がある。平成26年築だ。
もともと四万十町は、平成18年3月20日に 高岡郡窪川町と幡多郡大正町・十和村が合併して発足したもの。
旧中村市も四万十市を名乗っていて余所者にとっては実に紛らわしい。
しかし、それだけ住民にとっては四万十という言葉にこだわりがあるのだろう。

近所には、四国八十八ケ所の第37番札所の岩本寺がある。
ご当地を訪問させていただいたお礼をするために参詣する。

その後は、四万十の支流である見付川にかかる鉄橋を走る列車を撮影する。
15:01宇土線の宇和島行・・・乗ってきたキハ54-4が来た道を戻っていく

15:30土佐くろしお鉄道の中村行のラッピングカーが通り過ぎた。
さてさて15:51発の特急あしずり10号高知行に乗車するため窪川駅に戻る。

さて、やってきた車両は、アンパンマン列車である。
自由席はかろうじて座ることができたが、多くの乗客が高知までの1時間余り、立ったままの状態だった。

暮れなずむ16:59終点高知到着
17:13高知発の南風であれば早く岡山に戻れるが、18:36発のそれは新型車輛キハ2700系との情報があったので、それまで高知で時間をつぶす。
そうだ! 正月3日だが、カツオの塩たたきを食べさせる店はないかな?と探してみると・・
(つづく)


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Comment
2020.02.16 Sun 14:20 |
「大正をなんとかしよう」、息が詰まりそうな閉塞感に包まれた地方の叫び声が聞こえるようです。「宮崎をどげんかせんといけん」と言った知事もいましたね。でも役場マニアには四万十町役場は魅力的です! 見に行きたい。
高知行き特急、「あばしり10号」になっていますが。老婆心ながら・・・。
- #-
- サットン
- URL
2020.02.16 Sun 16:50 | *サツトンさん こんにちは
四万十市や四万十町とややこしい所です。駅のローカルさとは裏腹に庁舎がかなり立派で目立ちます。
「あしずり」を「あばしり」とは・・・ご意見かたじけない。
しかし、よく見れば「ず」と「ば」しか違わないんですね。笑
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