平成9年冬の叡電
- Sun
- 07:00
- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成8年-平成10年
平成9年も暮れようとしていた12月13日久しぶりに叡電鞍馬線を訪問した。

時雨の鞍馬駅に立つと、デナ21のカットモデルが出迎えてくれた。
廃車後の平成7年8月に保存されたらしいが、世紀の名車だけにカットモデルは辛い。
(ポール時代の現役の姿はコチラ)
窓のアールが雅びな風情を漂わす叡山線を代表する車輛である
紅葉には少し早い貴船口でデナ21を撮影 (ともにS48.11.3撮影)
平成6年に終焉を迎えたデナ21の最晩年の様子は、コチラ

鞍馬駅の構内には、今年の10月に登場した900系きららの就行記念に発売された「叡電サブレ」なるものが販売されていた。
このサブレは、柔らかく割れやすいが、味覚は上々とのことだった。

現在もパッケージを変えて販売中とか・・・息の長い商品となったようだ
しかしバックに写り込んでいるフジフイルムの自動販売機が何とも懐かしい。
観光地にやって来て、ふとカメラのフイルムカウンターを見るとあと僅か・・・と青ざめた観光客が胸をなでおろすサービスである。
また、後ろの「比叡山人口スキー場」は、暖冬とスキー人口の減少により、この後程なく平成13年のシーズンの冬期営業を最後に閉鎖となった。

貴船近くの喫茶店に置かれた砂糖ステック入れ・・・造形が面白かったので一枚撮る。

901 - 902号車の編成は平成9年10月4日に竣工したばかりだったが、この機会に出会えるとはラッキー至極!
(貴船口にて)

この車輛は、眺望を重視し、乗ること自体が目的となる電車をコンセプトに、平面ガラスを多用し、車体の上半分のほとんどがガラスで構成されるデザインが採用された。
眺望が開ける方向については座席を窓向けに配し、これだけでも話題となりうる電車であった。

乗車したのは、12月だったため紅葉はなかったが、乗車客は少なく車内の様子も堪能できた。
900系きららデビューの広告もこの時ならではである。

斜めにずらりと配された平面ガラスをみていると、自然と「ドイツ国鉄ET91形電車」通称ガラス電車を思い起こさせる。

寄り道するところがあったので、元田中で下車し、きららを見送る。

自宅には、貴船の喫茶店で購入した手作りの香炉が残った。


- 関連記事
-
- 平成10年 高松・玉藻城を巡るコトデン (2021/10/17)
- 平成10年 仮駅舎時代の高松駅 (2021/09/12)
- サンライズエクスプレス 新型285系車輛展示会(大阪駅) (2021/06/06)
- 平成10年4月 春うらら・・・Minolta CLE 試写 (2021/03/21)
- 平成9年 鉄道アラカルト (2020/12/20)
- 平成9年冬の叡電 (2020/11/29)
- 不要不急の一泊旅・・・第1回 粟倉温泉 (2020/10/18)
- H8.12.11地下鉄・長堀鶴見緑地線/京橋・心斎橋間開通 (2020/07/26)
- 平成9年 ハウステンボスと島原鉄道 (2020/04/12)
- 平成9年 福井鉄道訪問 (2019/12/29)
- 平成9年 新疋田の大カーブ (2019/11/24)
- 平成9年4月6日 新京阪鉄道P-6 復活 (2019/10/06)
- 平成9年2月阿波川島訪問 (2019/06/23)
- 平成8年 智頭急旅行 (2019/03/10)
- 特急“はくと”という列車 (2018/11/18)
スポンサーサイト
Comment
2020.12.31 Thu 13:29 |
あまり大きく取り上げられていませんが、叡電も今夏(7月)の豪雨で倒木や道床流失などのため鞍馬へ行く道が不通になったままでの越年になりました。
昨年の晩秋に訪問したことを懐かしく思い出しています。
Trackback
- URL
- http://fuzzyphoto.blog120.fc2.com/tb.php/1777-bc0983e8
- この記事にトラックバック(FC2Blog User)