JR西日本/灘駅訪問
東海道本線の新快速に乗ると、いつも車窓からの眺めを楽しむ。
大阪から神戸に向う時には、四季によりその姿を変える六甲の山並みは外せない。
そのうち三ノ宮が近づいてくるといつも気になっていた駅がある。
灘(なだ)駅である。
クラシックないでたちのホームと端正な佇まいの駅舎が、いつも目の前を通過していた。
その周辺の駅は、開発だの高架だのと、駅ビルになって随分つまらないモノになってしまったが、そんな中で、この駅はピカ一に輝いていた。
一度訪問しなければ・・・と思いつつ、灘で下車する用事がなく、いつも新快速で通過する年月が続いていた。
平成10年1月31日午後から神戸で会合が予定されていたが、その前に用事はないが灘駅を訪問してみようと思いつき実行に移した。(このあたりは尊敬する百閒先生の教えに忠実である。)

この日のお供は、ミノルタのTC-1
ズボンのポケットにも収まる超小型のボディーに名玉G-ROKKOR28mmf3.5の組合せが、スナツプショットには最高である。
六甲道と三ノ宮の間の駅なので、快速と普通列車を乗り継いでやってきた。

くすんだ暗い色合いが多い鉄道のホームであるが、ここは、アイボリーを基調とした軽快な装いである。

しかし、何といっても鉄骨木造の跨線橋に描かれた駅名板!
戦前ではどの駅でも定番となっていたので、昔は地方の駅ではよく見受けたものだが、昨今は目にすることはめっきりなくなった。
跨線橋の昇り口に設えてある木造の手摺もいい感じである。

跨線橋の通路部分 よく見るとまっすぐではなく途中で折れている。
鉄道省仕様の典型的なものだ。
木造の壁面は上部をガラス窓ではなく開放部としてあるが、目の位置より少し高いので、ここから列車を撮影しようとしてもカメラを上手く構えられない。鉄道ファン泣かせの意匠である。

駅本屋の改札内スペース
アールデコ調の古き良きデザインである。
軒飾りもそのままなのが嬉しいね。
今は柵がして花が飾ってあるが、昔はここから各ホームに繋がっていた通路だったと思われる。

改札の外から同じ方向を見る。行きかう列車も見えて開放的な空間となっている。
駅名の「なだ」の文字が崩壊しているのが残念。
改札横の“Jスルー”ってなんだ?と思ったが、JRの自動改札機のことだった。
平成10年度にはJR京都線・JR神戸線にも設置されたので、訪問した時は、設置の直後といったところか。

駅本屋から入口方向を見る。
反対側と同じ意匠が施されている。

駅の入り口にアーチ状の窓を配したデザインは、戦前の駅舎に多く見受けられた。
香川の琴平駅、東京の国立駅、昔の前橋駅なんかもそうだった。
瀟洒な佇まいの灘駅舎は、昭和9年の建築で阪神間では最も古い駅だったが、惜しまれつつ平成19年に取壊された。

大阪から神戸に向う時には、四季によりその姿を変える六甲の山並みは外せない。
そのうち三ノ宮が近づいてくるといつも気になっていた駅がある。
灘(なだ)駅である。
クラシックないでたちのホームと端正な佇まいの駅舎が、いつも目の前を通過していた。
その周辺の駅は、開発だの高架だのと、駅ビルになって随分つまらないモノになってしまったが、そんな中で、この駅はピカ一に輝いていた。
一度訪問しなければ・・・と思いつつ、灘で下車する用事がなく、いつも新快速で通過する年月が続いていた。
平成10年1月31日午後から神戸で会合が予定されていたが、その前に用事はないが灘駅を訪問してみようと思いつき実行に移した。(このあたりは尊敬する百閒先生の教えに忠実である。)

この日のお供は、ミノルタのTC-1
ズボンのポケットにも収まる超小型のボディーに名玉G-ROKKOR28mmf3.5の組合せが、スナツプショットには最高である。
六甲道と三ノ宮の間の駅なので、快速と普通列車を乗り継いでやってきた。

くすんだ暗い色合いが多い鉄道のホームであるが、ここは、アイボリーを基調とした軽快な装いである。

しかし、何といっても鉄骨木造の跨線橋に描かれた駅名板!
戦前ではどの駅でも定番となっていたので、昔は地方の駅ではよく見受けたものだが、昨今は目にすることはめっきりなくなった。
跨線橋の昇り口に設えてある木造の手摺もいい感じである。

跨線橋の通路部分 よく見るとまっすぐではなく途中で折れている。
鉄道省仕様の典型的なものだ。
木造の壁面は上部をガラス窓ではなく開放部としてあるが、目の位置より少し高いので、ここから列車を撮影しようとしてもカメラを上手く構えられない。鉄道ファン泣かせの意匠である。

駅本屋の改札内スペース
アールデコ調の古き良きデザインである。
軒飾りもそのままなのが嬉しいね。
今は柵がして花が飾ってあるが、昔はここから各ホームに繋がっていた通路だったと思われる。

改札の外から同じ方向を見る。行きかう列車も見えて開放的な空間となっている。
駅名の「なだ」の文字が崩壊しているのが残念。
改札横の“Jスルー”ってなんだ?と思ったが、JRの自動改札機のことだった。
平成10年度にはJR京都線・JR神戸線にも設置されたので、訪問した時は、設置の直後といったところか。

駅本屋から入口方向を見る。
反対側と同じ意匠が施されている。

駅の入り口にアーチ状の窓を配したデザインは、戦前の駅舎に多く見受けられた。
香川の琴平駅、東京の国立駅、昔の前橋駅なんかもそうだった。
瀟洒な佇まいの灘駅舎は、昭和9年の建築で阪神間では最も古い駅だったが、惜しまれつつ平成19年に取壊された。


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Comment
2021.02.26 Fri 18:18 |
灘駅駅舎には今以てお目にかかったことがないのですが、この駅同様大阪近郊の東海道の駅で橋上化を免れている山崎駅は何度か利用したことがあります。ホームに大阪・京都府境界線が走っていたり、春には裏山からウグイスの鳴き声が聞こえたりと面白い駅ですね。
- #-
- サットン
- URL
2021.02.28 Sun 07:01 | *サットンさん こんにちは
山崎駅は撮り鉄の聖地ですね。また仰る通り自然が豊かで水がきれいなところで住むにはいいところですが、毎日の通勤を考えると大阪からはやや遠いのが難点です。
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