平成10年3月奈良町フォト散歩
平成10年3月29日(日)のことだった。
奈良の奈良町あたりをふらりと訪れてみたくなり、CONTAXに交換レンズを数本お供にJRに飛び乗った。
環状線からは大和路快速ならば、乗り換えなしで一気に奈良に・・・

地上駅時代の奈良駅構内
クラシックな軒飾りのホーム屋根と複雑な構造の跨線橋部分に今更ながらに気が付いたのか、一枚収めている。
またよく見ると、安全性を担保するため、階段の傾斜が設置当時より緩やかなものに改修されているのが、見て取れる。

1番線は、桜井線のホーム。
ロングランの和歌山行普通列車が入線していた。

南都・奈良を象徴するJR奈良駅本屋(昭和9年築)・・・九輪・水煙を冠した寺院風建築で、実に奈良らしいデザインだと思う。
奈良駅の高架工事のため、このあと平成15年9月に2代目駅舎としての役目を終え、曳家工法で18m移動されたのち奈良総合観光案内所として使用されている。



奈良町は観光名所でもあるので、このような案内板が用意されている。

古い家並みの残る地域は、そこだけゆっくり時間が流れているように感じる。

御霊神社の狛犬は、なかなか厳つい顔立ちをしてござる。
しかし、これがなかなか「足止めの狛犬」として霊験あらたかな有り難い狛犬さんらしい。
前足のミサンガのような紐は、参拝者がくくりつけたもので、行方不明者が見つかりますように・・・子供が家に落ち着きますように・・・とのおまじないとのことである。

しかし、いきなりこんなバドワイザーが目の前に現れて驚かされる。

奈良町の家並の軒先には、「身代わり申(さる)」がよく吊るされている。

この庚申堂の神様のお使いなのだ。
庚申の夜には、三尸の虫が天帝に悪口を伝えさせないために寝ずの番をしていたというが、地域のコミュニティとしての役割が大きかったのではないかと私は思っている。

南都の銘酒「春鹿」の醸造元もこの町にある。

春先の陽気と、ソメイヨシノに誘われて、春日社の方に足を進る。

つづく・・・


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