平成10年3月 奈良・氷室社の枝垂桜
前回からのつづき・・・
陽光に誘われて奈良公園を散策する。

大仏殿と桜のコラボも期間が短いだけに、出会えば撮っておくべき一枚

春日社の参道は長く続くが、桜の大きな古木が多いためか、枝が石燈籠の高さのもの少なくないような気がする。

桜だけではなく、青い芽を吹き、春風にそよぐ柳の枝も注目に値する。
これは三月堂の前で撮影したものだが、現在は残念ながら、この柳の木は見当たらない。
つぎに国立博物館の北にある氷室神社に移動し、奈良の春を告げる「奈良の一番桜」を拝見

この四脚門前の枝垂桜は、奈良市内のその他のソメイヨシノと比べ、比較的咲く時期が早いため「奈良の一番桜」などと呼ばれて、多くの観光客を集めている。


手の届くところまで垂れ下がった枝垂れが何とも素晴らしく、息をのむ美しさである。


樹齢約400年にもなるエドヒガン系の春日野の在来種里桜が見せる、この艶やかな姿にどれだけの人々が癒されてきただろうか。

しかし、撮影した平成10年から二十余年を経た令和3年の今日、400年の樹齢を重ねる桜は、近年は「古樹」となって、残念ながら樹勢が衰える傾向にあり、往年の姿は偲ぶしかない。
歳月は人を待たずというが、人だけではなく森羅万象に当てはまる。
しかし、老いたるとはいえ、持てる精力を振り絞って今年も花をつけた古樹は、これまた見事なものである。


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