令和4年 黄金週間の家族旅行・倉敷
令和4年5月4日家族で岡山・倉敷美観地区を訪れる
私はもう何度も足を運んでいるが、家人の中には初めてという者もいるので黄金週間の後半を利用して出かける
長い間コロナで自粛生活を強いられていたため、家族そろっての旅行は数年ぶりである

新大阪からは、九州新幹線・みずほ605号を利用する
幸い僅かに指定席が空いていたため座席を確保することができた
これもコロナ禍による国民の旅行離れの証左か・・・


九州新幹線だけに、西九州新幹線の広告がデカデカと掲げてある
今年の9月23日“かもめ”がデビューする
このポスターを見ていると、カモメというよりシロクマに見えてくる・笑

九州新幹線 博多駅 - 新八代駅間が開業したのが平成23年3月12日だった
前日に発生した東日本大震災により開通のお祝いイベントは悉く中止となり寂しい出発となった
「泣くな くまモン!」 とどこかで呟いた記憶がある
西九州新幹線の開業はそんなことのないよう祈りたい

本日のお供カメラ
令和の景色を92年前のライカ I に見せてやりたくて、モノクロフイルムを入れて久しぶりに持ち出した
一方のGRはコンパクトで優秀なカメラである
28mmの画角は、私にとっては生理的に好ましいもののようで、何かにつけて持ち出している

こんなことをしているうちに岡山到着
ここからは“たくあん電車”で在来線を往く

ほどなく倉敷到着
水島臨海のホームを望むが、余り面白そうな車輛ではない

下りの特急“やくも”を見送る

国鉄色に戻したリバイバルやくもがやってくるという息子からの情報により、しばらくホームで待ち構え鉄分補充

懐かしいというより、見慣れた感覚しか湧いてこない
昭和人の悲しさか・・・・

サイドビューも181系のようなボンネット型だと萌えるのだが、381系の簡易型では普通なイメージしかない
極めて冷静沈着


倉敷駅は以前駅舎の上には国鉄時代からホテルがあったが、平成25年に駅ビルを8階から2階に減築する工事が施され、今はすっきりしたデザインになった
こちらの方が好ましく感じる

倉敷のお昼はココ“梅の木”に限るね しかし今日も開店早々長蛇の列だ
14年前は空いていたのに・・・・コチラ

このコロモが薄く、肉厚のカツと特製の甘口味噌だれが実に美味!
飽きない味である

さてさて、美観地区に入る
北田証券のチョーク株式市況は本日も健在だった

定期的に書き改めているようだが、白墨(チョーク)で書かれている 達筆だ!!
学校の教師でもなかなかこんなに上手には書けない
兜町や北浜のような生き馬の目を抜くような雰囲気ではなく、ゆったりとした時間の流れを感じさせる北田証券はただものではない

今回は、まだ訪問したことがなかった倉紡記念館に入る

こここは、明治21年に倉敷紡績所として創立したクラボウの歴史が展示してある。
記念館は、昔の原綿倉庫が改装されたものである。

明治26年の株式会社の定款認可書
明治23年法律第32号として公布された商法(以下「旧商法」という)は、実業界の商工会議所からの抗議もあって、法学界・実業界ともに混乱を極めその全面施行は延期につぐ延期となった。
しかし、部分的には明治26年7月に会社法・手形及び小切手・破産法の部分の先行施行が実施された。そして、明治32年新商法のスタートが目前に迫った明治31年7月にようやく施行期限延長が中止されたことにより全面施行に至った。
ということは、明治26年当時は旧商法以前の設立行為となるわけで、それは、個別随時に免許を与えたものである。
ここには認可書とあるが、特許主義的な色合いが濃厚なものだった。
また認可者の農商務大臣が、坂本龍馬と親交のあった後藤象二郎というのがいいね

株券第1号・・・名義は、やはり初代社長の大原孝四郎となっている

土地の登記済証も展示してあった
明治41年のもの・・・登記済印は、水島区裁判所となっている

大正7年の登記簿謄本もありました
これだけ分厚いと、登記簿から書き写すのは、さぞ骨が折れたと思われる

これは、工場の礼法室に設置してあった襖絵 棟方志功の筆によるもの
さてさて、今夜はコチラ“倉敷国際ホテル”にお世話になる

近代レトロなリゾートホテルである


美観地区のすぐそばなので、室内から鶴形山や大原美術館が望める

このホテルの吹き抜けのロビーの2階・3階部分にも棟方志功の大作がある
大世界の柵
昭和38年に、このホテルのために大原総一郎が依頼したものとのことである

さてさて、日中の火照りを冷ましてから夕食に出掛ける
行き先は、もちろん“民芸茶屋 新粋”

コロナ禍ゆえか祭日にもかかわらず客足は多くなかった

魚介たっぷりのクリームコロッケは、漏らしてはならない一品!

いつも注文する〆の穴子丼は、今回は特別バージョンか、頗る大きな穴子が鎮座してました!
もちろん美酒の万年雪“荒走り”もたっぷりいただき大満足

こんなところにも無粋なポスターが・・・

日の暮れた本町通りは、暗い
両側の店舗から漏れる明かりだけが頼りというのがいい

美観地区の夜の風情もまた吉なり


明日は家人と別れて、一人気ままな鉄分補給の旅に出る・・・
つづく


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