近江鉄道全線乗り歩き(その3)
- Sun
- 16:20
- ∇鐵道ほとがら帖/令和編 - └令和元年~
令和5年5月3日、前回から続き・・・

高宮12:02の電車に乗車 いわゆる“赤電”という車輛である


豊郷には、12:11到着
何やらチャラい駅名板だと思っていたら、ここはアニメ・ケイオンの聖地らしい。

左側の高架は東海道新幹線である
町中が静かなだけに、新幹線の通過音が気になって仕方がない
許容範囲の雑音かもしれないが、通勤電車並みに頻発する轟音は、地域の住民の方々には迷惑なことと推察する

この駅もコミュニティハウスと称している
この駅で下車した訳は、徒歩8分ほどの距離にある「豊郷小学校旧校舎群」※を訪問するためである
※「豊里小学校」は別の場所で現存しているため上記のような表記が正しいようだ

昭和12年築のウィリアム・メレル・ヴォーリズの名建築である
一時期、取壊しの危機にあったが、現在では保存解放され、地域住民活動の用途に提供されている

白亜のシンメトリーの建物は、大阪市立大学の本館(旧制大阪商科大学本館)を彷彿とさせる

小学校の前栽代わりに噴水付きの大きな円形池・・・鯉は登竜門を意味しているのは分かるが噴水付きとは豪勢である

登録有形文化財(建築物)のプレートに敬意を表しながら玄関から入館する・・・

エントランス部分は広く、前面に窓口らしいものがあるだけで、威圧感はない

玄関口を中心に両翼に伸びる廊下部分が圧巻である

まずはその片翼の端に設えた講堂を訪れる

両側に高く設けられた窓からは十分な光量が得られるが、その開閉の操作方法はアナログでメンテナンスが欠かせないようだ

演台前から後方を望む 二階席も用意されており、とてもシンプルなデザインが清々しい

座席も建物と同様シンプルだが、前席の背中にポケットがあり、工夫が凝らされている


講堂の入口部分には当時のデザインが残っていて興味深い

本館内部の階段部分には、夙に有名となった“ウサギとカメ”のレリーフがある

スタート時点は、ウサギとカメが並んでいるが・・・

踊り場部分では、ウサギが眠っている・・・

2階の終着部分にはカメが後ろを振り返っている
ここを利用した数世代にも亘る子供たちは、教えられなくてもウサギとカメの教訓は日々新たになったことだろう・・・

二階部分の長い廊下

廊下に面する教室の窓は木造のスリガラス製 授業中生徒の気を散らせない工夫と思われる。

教室内をのぞくと、何やらどこかで見たことのあるような机と椅子が一体化したものがあった

豊郷小学校ではこのスタイルの机椅子がいつから使用されていたのかは存じないが、わが母校とそっくりなので驚いた!
(参考)半世紀前の追手門学院小学校の生徒机


閑話休題・・・じっくり見学するとともに、いろいろと感慨に耽っていたために13:11の列車に乗り遅れそうだ!!

玄関口におわす、近江聖人の中江藤樹先生にご挨拶して、校舎を辞する

(つづく)


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