東寺 弘法市(1)


毎月21日は、弘法大師の命日に当たるので、京都の東寺では弘法市と称して、古物商のテントが境内いっぱいに設けられる。
同職の写真同好会のメンバーと一緒に訪れた。
いやはやその出店の多いことと訪問者の多さに酸欠状態になるほどであった。
外国人の姿も非常に多かった。古い着物や古物に古典的な日本を感じるのだろうか?
大きなクスノキの下に置かれて売られているのは、楠木正成公ではないか!!(二枚目の写真)
このようにクスノキの下に楠木正成がいる風景を目にすると大楠公と小楠公の別れのシーンが脳裏に浮かぶ。
・・・京都に隣接する三島郡の桜井で、戦いに連れて行ってくれとせがむ息子正行(まさつら)に父正成が「お前はまだ若い。河内に帰えれ。」と諄々と説くのだ。その後正成は兵庫の湊川の戦いで討ち死にしてしまう。
涙なしでは語れない親子今生の別れのシーンなのだ。
・・・ついつい、文部省唱歌「桜井の訣別」を口ずさんでしまう。
♪青葉茂れる桜井の 里のわたりの夕まぐれ
木(こ)の下陰(したかげ)に駒とめて
世の行く末をつくづくと
忍ぶ鎧(よろい)の袖(そで)の上(え)に
散るは涙かはた露か
正成(まさしげ)涙を打ち払い
我子(わがこ)正行(まさつら)呼び寄せて
父は兵庫へ赴かん
彼方(かなた)の浦にて討死(うちじに)せん
いましはここまで来(きつ)れども
とくとく帰れ故郷(ふるさと)へ♪


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