「スクープ!! 自転車に乗った犬」

よく見ると、自転車に乗った犬ではなくて、自転車を運転しているオヤジさんの背中に乗っている白い犬だった。

　　スピッツかなあ?　　雑種かなあ?　　それはさておき・・・

カメラぢゃ。カメラじゃ。うへっ。これは撮っておかねば・・・

カバンをガサゴソ・・・

くだんの白犬君をよく見れば、ウエストポーチの上に上手に後ろ足で立っている。首輪と手綱はしているが、オヤジさんの両手はハンドルにある。前足をオヤジさんの肩に回してリラックスしている模様。

ラブラブ状態である。　　よそ見もへっちゃらなのだ!!

たまたま隣で信号待ちしていた中学生が「スゲーェ」とつぶやいた。

横断歩道を渡っているときも対向車の若い女性がこちらを見て、車から身を乗り出してキャッキャ言っている。

出合った時は、この状態でオヤジさんが自転車を運転していたので、再び自転車に乗るところを見たかったし、写真に取りたかったのだが、残念ながらそのまま自転車を押しながら路地の奥に消えていった。

しかし、一度たりとも犬がオヤジさんの背中から降りたことはなかった。

いやはや大変なものを見てしまった。撮ってしまった。　　　スゲーｪ。