「明治の機関車コレクション」
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- ∇ファジーコレクション - ├鐵道の小筺
私の愛読書。 明治期の蒸気機関車の写真集(機芸出版社刊)。
明治35年ごろに、岩崎財閥の岩崎輝彌氏と、渡邉四郎氏がプロの写真家小川一真とその弟子たちを連れて全国を巡り機関車を撮影させた写真集「岩崎・渡邊コレクション」から抜粋したもの。
ガラス乾板に撮影していたので、一枚一枚がとても重いし、おまけに割れやすい。金持ちの道楽といえばそれまでだが、これらの写真がなければ当時の機関車の姿は分からなかったかもしれない。鉄道の文化財とも云うべきもの。
http://www.railway-museum.jp/exhibition/170.html
ん?ん感謝感謝!!
私も昔は、この本を見ながらいろんなHOゲージの機関車を作ったもんだわ。
模型は、日本鉄道(現JR東北本線)5500型。バラバラの素材キットから作り上げたもの。
明治26年から明治31年にかけて、イギリスのピーコック社(Beyer, Peacock & Co. Ltd., Gorton Foundry)で製造され、輸入された機関車である。
ランボード(歩み板)の前部が斜めに上がり、シリンダがそれに沿う形で斜めに取付けられているので、非常にスマートに見える。
また、銘板は第1動輪スプラッシャー(泥除け)の装飾を兼ねた扇形の大きなものが取付けられており、英国機関車のスタイルを踏襲したものといえる。
模型を制作中の細かなところの工作は、この本の写真が大いに役立った。
白黒写真では、色までは分からないが、模型で当時の色彩を再現するのが、私の模型スタイルの大きな目的となっている。
たとえば、ランボードの赤線は、上野界隈は同種の官鉄の鉄道作業局の機関車とが混在していたため、その区別をしやすくするための知恵である。
また、木造の古典客車は中等車(SECOND CAR)である。
入り口は二箇所、座席は今の通勤電車のようなロングシート。
ゆったりした感じがあるところが中等なのである。
妻板のステップは屋根に上るためのもの。屋根のでっぱりは何かといえば、ランプを吊るし入れるところ。
・・・夕刻になると、ランプ夫が停車中の車両の屋根に上ってペタペタという足音とともに、ひとつひとつランプを差し入れていった・・・薄暗くなっている車内は隅のほうからぼんやりと明るくなっていく・・・ん?ん、風情がありますなあ。
いまでもJR奈良線(当時は東海道本線)の稲荷駅には、このランプを収納していたレンガ造りのランプ小屋が残っている。


ぽちっとね♪
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