「復刻ラガー」

近くの酒屋に日本酒を買いに行くと、キリンの創立100周年を記念して、明治・大正時代のラガーを限定醸造したものがバラ売りしていたので、少し買い求めて味比べをする。

ラベルのキリンは、大正期のものはほぼ現在のものに近い。
その当時のまま平成まで使っている企業努力に頭が下がる。アサヒビールが旭日マークを捨てたのが惜しいね。
ただこの麒麟、現在のもののように体のどこかにキ・リ・ンの三文字が隠れているものではないようだ。
一方黎明期の明治のラベルは・・・なんだか迷子の子羊のよう・・・とても麒麟にみえない・・・ちょっと侘しいね。
それに影の位置と旭日との関係がおかしい?
それはさておき、中身だが・・・
コップに注いでもビールの色目には違いがなさそう。
味は・・・
明治の方が大正のものに比べ香りがいい。上面醗酵のエール種に近い軽いタッチ。
大正のものはそれに比べ苦味が勝り、重厚な感じ、少し前の麒麟麦酒の味覚に近い。
まあ、どちらも美味いが、明治のほうが嗜好に合う。
・・・当時の麦酒は貴重品であっただろうが、「坂の上の雲」をめざしていた極東の小国に棲む飲兵衛たちは、こんな麦酒を飲みながら国論を戦わせていたのか・・・と思いを馳せてみるのもいいものだ。


ぽちっとね♪
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