「大阪府庁の現代アート・・・螺旋状の21本の直線」
大阪府庁の本館はなんだか白くて四角いだけの官庁と思われがちだが、じっくり見てみると趣き深い。
私の好きなのは、右書きの「廳府阪大」の文字と正面車寄せの周囲の彫刻。7重にもなった大小の意匠がお互いに絡み合って荘厳な様子かはたまた混沌か・・・よくわからないが、魅力的である。
それと、正面玄関内部の吹き抜けの大階段。
上部を見渡すと何層にもなった本館内部を一望でき府庁は様々な部署があるよ。と市民に無言の威圧を与えているようで面白い。
大阪市役所もよく似た風情であったが、とっとと建替えられてしまった。
府庁は財政難という足かせのおかげで今まで生き残った。(ありがたい。)
その大階段で、只今スイスの芸術家が現代アートを展示中。
フェリチェ・ヴァリーニ氏の作品「螺旋状の21本の直線」
赤いテープをぐるぐる巻きにしている様に見えるが、見えるのはただ一箇所だけ!!
ちょっとずれるとバラバラになる。
ん?ん。現代アートはむつかしいね。
でもいざ実行しようと思うと、遠近感とテープの太さを加味しなければならないので、なかなか困難を伴うのではないかなあと思ってしまう。
3月7日の毎日新聞によると、このヴ氏、アート制作事に大理石の柱にカッターの切り傷をつけていたことが判明し、議員から原状回復を請求されているようだ。
大正末期の都道府県庁舎としては最古参なので、ホント大切にしてもらいたいね。


ぽちっとね♪
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