「倉吉線・混合列車 オハニ36」
- Sat
- 07:31
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和58年-昭和59年
朝目覚めれば、かすかに雨音あり。窓より日影なく、雨男の面目躍如たるところ。
霖雨の中、米子より倉吉へ向かう。
第二の目的、倉吉線の混合列車に乗りに行く。
(貨車と客車を連結して走る列車を混合列車というが、その当時でも、関西では倉吉線より他では見ることが出来なかった。)
米子から倉吉までの列車はキハ58。倉吉までは快速列車だが、そりより以東は、急行白兎となるものである。

DE101059+ワラ9237+ワラ14009+ワム63343+オハフ33627+オハニ3610
といういでたち。

満を持して倉吉駅を出発するが、ところが、一向に速度を増さない。ゆっくりゆっくりゆっくり・・・自転車でも追いつけそうな速度である。
しとしと雨の降る中、車内の電灯もつけずに薄くらい中、カタン・カタンとレールのジョイント音も心なしか重く響く。
(オハニ3610の車内・・・荷物車との合造車なので、座席数が少ない。)
やっとのことで西倉吉に到着。するとさっさと入れ替えして、来た道を戻る準備をし始める。同じように混合列車であったが、貨車が異なる。
DE101059+ワム61695+ワラ5951+オハニ3610+オハフ33627
(この混合列車は、倉吉~上灘~打吹~西倉吉の6.8kmだけの運行で、倉吉線の最終駅山守までは行かない。
ついでながら、この二年後昭和60年3月末をもって倉吉線全線が廃止になってしまう。・・・末期のお別れに来たようなものだ。)
西倉吉9時55分発の424レで、再び車中の人となる。
(・・・その後、米子まで戻り境港まで足を伸ばし、伯備線で岡山へ出て帰阪する。当時の日記には、さすがにビテイ骨が痛くなった。・・・と記されている。)
-完-
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