「フスマの張り替え大作戦」
我家も築15年ともなれば、フスマも傷んできた。
オマケに子どもたちがそのキズを大きくしてくれる。
日頃から気になっていたらしく、家内の強い要請により、このゴールデンウイークにフスマの張替えという大事業を挙行することとなった。
障子の張替えはしたことがあったが、フスマは経験なし。
建具屋さんに頼んだほうがいいのかなあ・・・と思いつつも
コーナンに行くと、ノリ付きの障子紙が安く売られていたので、失敗しても今より酷くならないであろうと思い、とりあえずトライする。
その1・・・穴をふさぐ
フスマの下張りという穴をふさぐ薄い紙で下ごしらえをする。
「ふすまの下張り」と聞くと猥褻図画頒布罪に問われた永井荷風「四畳半襖の下張り」を思い出してしまうが、裁判の経緯は別として、
あのストーリーは・・・ある部屋を買った買主が、その四畳半の部屋にある襖の下張りに前の住人が貼り付けたと思われる写本の切れ端を見つけ、読み始める。そこには、明治時代の商売慣れしている娼婦・袖子と、そのお客の駆け引きが描かれていた・・・。というものだった。
下張りをペタペタ張りながら、これに文章が書いてあったならば・・・・そういうストーリー展開もあるのか。なんて考える。
その2・・・枠を外す
つぎに襖の枠を外す。コレがなかなか大変だった。上下の枠は釘で打ちつけてあるだけなので、上に持ち上げればすぐ外れた。ところが左右の枠の仕組みがよく分からない。
釘の頭は見えないので、何か工夫がなされているようだ。その工夫が分からない。
トンカチでたたいてみたり引っ張ってみたり、悪戦苦闘していたが、あるときパカッ!!と外れた。
枠の内部に溝が切ってあって本体にねじ込んであるネジ釘にスライドさせて固定する仕組みだったのだ。
理屈が分かってしまえば後は何てことはない。すぐにばらせた。
その3・・・引き手を外す
引き手の部分は、上下を小釘で止めてある。これはドライバーとペンチですぐ外れる。
その4・・・フスマ紙を貼る
いよいよ大仕事のお出まし。
フスマの寸法よりやや大きくカットしたフスマ紙にスポンジで水をたっぷりしみこませる。そうしてノリを浮き立たせる。いうなれば、馬鹿でかい切手みたいなものだ。
いちいち刷毛でノリをつけなくてもいいだけ楽だ。
そうして、気合を入れて、障子オモテにペタリと貼り付ける。シワができないように中心部から外に向けて乾いたスポンジで押さえつけてやる。端端をピンと貼って側面からホッチキスで仮止めしておくとずれなくてよい。
この作業をしていて、こんなの昔やったことあるなあ・・・と思っていたら、写真のパネルを作るときの作業にそっくり。
そう思うと気楽にはなれたが、果たして元のようにピンと張った障子になってくれるかどうかが心配。
見る限りにはシワはないが、水分を含んでいるためブヨブヨした表面となっている。とにかく乾燥させてみるしかない。幸い今日(5月5日)は快晴だ。すぐ乾くだろう。
その間に子どもたちとこどもの日のケーキを食べて待つことにする。
その5・・・もとに戻す
数時間後に見ると、なんとパリッとした障子オモテらしい出来栄えとなっている。
大成功だ。
こうなれば後は簡単。引き手の穴を開けて引き手を取り付け、木枠を元通り取り付ければ・・・はい出来上がり。
調子に乗ってこの日は4面の張替えをする。後になるほど出来栄えもいい。
家内もその美しさに大喜び・・・・ちょっと早い母の日のプレゼントかな。
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