「ライカ C」
ひさしぶりにカメラネタをひとつ。
過日ライカA を紹介したので、今日はライカC型にする。
なぜAの次がCなのか・・・もちろんB型というのは存在する。
しかし、余りに特殊なので割愛する。
理由を書くと長くなるし・・・、極めて台数が少ないし・・・、
要するに私のコレクションに入っていないので、省略するまでだ。(やせ我慢)
これは、C型に距離計(レンジファインダー)をアクセサリーシューに取り付けた姿。
この距離計で目的物までの距離を測り、その値をレンズ周りの数値に合わせてやれば、理論的にピントが合うことになる。
シャッタースピードを選択するときにはちょっと邪魔になるので、このように回転させる。
よく考えられている。
さて、我が家のC型は、製造番号60000代なので、1931年製。
C型はA型とどこが違うかといえば、レンズ交換ができるようになったこと。
これが大きな進歩といえるが、ライカを使う者にとっては、これが煩悩の始まりといえる。
ともかくメンタルな面は別としてともかく、このようなニッケルの怪しい輝きの交換レンズがとっかえひっかえ使うことができるのようになったことは嬉しい限りである。
我が家のコレクションとしては、ヘクトール28mm、エルマー35mm、エルマー50mm、ヘクトール50mm、ズマール50mm、ヘクトール73mm、エルマー90mmとほぼライツ製ニッケルレンズのラインナップが揃っている。
(それぞれに適合するファインダーやフードがあり、それも何年もかけてなんとか揃えたが、それはそれは・・・レンズのコレクションよりかなりディープな作業であった。それらは、また後日ご紹介する。)
戦後にはほとんど製造されなくなったニッケルメッキのレンズだが、丈夫で剥げにくいクロームメッキが誕生する1933年以前は、カメラのレンズやボディの金属部分はニッケルばかりであった。
手持ちのブラックペイントのボディに合わすために、ついつい・・・
コレだけのニッケルメッキの交換レンズを集めてしまったのだが、白く輝くクロームメッキと違って、暖色系のやわらかな輝きをもつニッケルメッキのレンズは、とにかく美しい。
典雅な輝きがある。・・・当時の工芸品、美術品の域に達しているのではないであろうか。・・・・このあたりになるともはや中毒患者である。
「ライカの歴史」という本にC型が新登場した時代(1930年代)の写真が掲載されている。それを再現してみた。
ちょうど同じ角度から撮影したが、微妙に角度がずれる。それぞれ撮影したレンズの焦点距離の違いによるものと思うが、こればかりは手探りで撮るほかない。
レンズはヘクトール73mmf1.9で、アクセサリーシューに魚雷型のファインダー(通称、鉄砲ビドム)を差し込んでいる。
このファインダーをのぞくと、3.5cm,5cm,7.3cm,9cm,13.5cmまでの撮影枠が現れる。いわゆるVILLOと呼称されるもの。(上の本の挿絵右側にファインダー内部の一部見えている。第42図)
しかし、この平成の時代でも当時の組み合わせで、写真を楽しめるのがいいね。
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