「関東鉄道 竜ヶ崎線」
- Thu
- 00:13
- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和55年-昭和56年
新年会も一段落ついたし、寒さゆえの出不精な休日が続いているので、
とれとれピチピチの新鮮なブログネタがない
いっそ雪でも積もれば、それはそれでカメラをお供に戸外へ飛び出す契機
ともなるのだが・・・。
まあ、こんな冬の日は、静かに大バッハの器楽曲などを聴きながら・・・
昔日を思い出してみるのも悪くない
・・・ということで、ファジーの得意とする昔話のはじまり?はじまり・・・チョン!
今は昔・・・28年前の茨城の関東鉄道のお話。
昭和40年に常総筑波鉄道と鹿島参宮鉄道とが合併して発足した関東鉄道は、以来日本最大の非電化私鉄の名誉を担ってきたが、昭和54年4月1日をもって筑波線を筑波鉄道とし、鉾田線を鹿島鉄道として分離分割譲渡された。
この分割から1年ほどたった昭和55年5月、ファジーは有り余る時間を持て余して、関東鉄道竜ヶ崎線および筑波鉄道筑波線ならびに鹿島鉄道鉾田線を訪れた。
そこには、今では考えられない「てっぱく(鉄道博物館)」保存級の貴重なディーゼル車が現役で活躍していた。
まずは、関東鉄道の竜ヶ崎線・・・いってみよう!
国鉄常磐線「佐貫」から「竜ヶ崎」をむすぶ4.5kmのローカル私鉄だが、開業は明治33年と歴史は古い。
開業当時は常磐線は、官有鉄道ではなく、日本鉄道という私鉄だった(ああ、懐かしい。)
さて、現在(昭和55年)に戻って、ディーゼル車は竜ヶ崎に4輌在籍し、SLが1台機関庫に保管されていた。
ココに写っている気動車は、キハ520形とキハ530形。
ともに江若鉄道からの譲受車である。
今は琵琶湖の西側には、湖西線が走っているが、昔は浜大津から近江今津までの間、江若鉄道がのんびり湖畔を走っていた。名前は近江と若狭をむすぶ壮大なものであるが、昭和44年にあっさり廃止された。
そんな鉄道から譲渡された車両である。
とくにキハ520形は元車は国鉄キハ07形であり、特徴的な円形の運転席が撤去されているのがつくづく悔やまれる
(江若鉄道時代に改造されたので仕方ないが・・・)
また中央に写っている竜ヶ崎の機関区の中には元竜ヶ崎鉄道の4号機関車が綺麗な状態で保存されていた。
資料によれば、今後は竜ヶ崎市の取扱次第ということであったが、今ではどうなっているのやら。
ここに足を運んだのには訳があるのだ。
この当時でも滅多にお目にかかれない懐かしのデーゼル車が現役で活躍していると聞いていたからである。
ここではキハ41302と称されている旧国鉄のキハ0436である。
ワンマン化されているとはいえ、国鉄時代の原型をよく留めていて好感が持てるスタイルである。
しかし、昭和9年製の車体なので、この当時でも予備車扱いで稼働率は少なかったが・・・
ああっ・・・
この日は幸いにもキハ41302が運行されていた!!!

おおっ!!
鼻息荒く、興奮しながらファインダーをのぞいた事が懐かしく思い出される。
前面窓を不揃いに開けているところが、現在運行中の現役である証明のようにも見える。
しかし、その後、惜しまれながら・・・昭和57年廃車 享年48
(次回は鹿島鉄道と参りましょう・・・)


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Comment
2018.03.06 Tue 15:28 |
こんにちは。
竜ヶ崎線の往年の写真を探していた中で、こちらの記事に辿り着きました。
今から38年前、この路線の風景も今では想像もつかないようはクラシカルな雰囲気で、もしその場にいたならば、ファインダーを覗きっぱなしになりそうです。
関東鉄道のスタイル、前面のデザインもそうですし、旧型車の面影の残る側面も、車体に独特さを感じます。古い車両に様々に手を入れて近代化も進めながら、長く活用しているところに魅力を感じます。
一方で、クラシカルなデザインのまま最後まで走り続けたキハ41302、こちらも素晴らしいです。線路の向こうに見えたときには、感動されたのではないでしょうか。
外から見て、実際に乗ってみたかった車両です。
お写真を拝見させて頂き、昭和は遠くなったと実感しました。
風旅記: http://kazetabiki.blog41.fc2.com/
2018.03.06 Tue 16:40 | 風旅記さん ごぶさたでした
何度も弊Blogにご訪問の上、コメントを頂きありがとうございます。
水海道のキハ07が切妻になっているのと比べ、原型を保ったままの龍ヶ崎のキハ41302よかったですよ。夢のような一時でした。
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