昭和29年 精工舎 鉄道時計

正月三が日は、酒びたりなので新しいブログネタがない。

そこで、昔話のひとつでもしてみようと思う。


私のコレクションの中に古ぼけた鉄道時計がある。


鉄道マンは「まんじゅう」というらしい。



今のものは電池式であるが、これはもちろん手巻き式である。

一度巻き上げると2日くらいもつ。むろん、手に取るたびにリューズを巻く癖がつくので、
持ち歩いている限りには止まることはない。

少しネットで調べてみようと思ってみると、同型のものが販売されていた。

へえ。新品だとこんな具合か・・・と感心しきり。

先年、阪急電鉄も創業100周年記念の鉄道時計を発売していた。


 

手許のものは、確か昭和49年の国鉄主催の「ポッポまつり」(年1回大阪駅本屋東側駐車場で開催されていた。)で購入したものと記憶している。

19760904京都?大阪鉄道100年号679-1

(参考)昭和51年第6回ポッポまつり



不動品により廃棄処分されたものだったが、「修理すれば直るのでは?」と考えて3000円で購入。

小遣いからの出費である。

文字盤はくすみ、あちこちシミがでている。そしてまわりはキズだらけ。しかし、それが現役で使われていた証でもある。

DSC06927-1.jpg


         昭 2 9
         4863
         国  鉄
                の文字。

その場所にもいっぱい傷がある。

どんな機関車の運転台に置かれたものであろうか?
昭和29年の新型車両は何だったかな?と考えてしまう。

特急列車の運転席に置かれたものかもしれないが、昭和29年に新造された・・・
キユニ01の運転席でも味があるなあと思ってしまう。

もちろん、駅務員のものだったのかもしれないが・・・ここでは某機関車の運転席に某運転手によって置かれ、列車運行に正確な時刻を示していた時計であったと考えたい。

テレビ開設時、服部精工舎のCMで東京駅を定時に離れる特急列車とともに鉄道時計が登場するのがあったと記憶しているが・・・。






外観はボロでも内部は綺麗なものだ。


買った当時、これだけ綺麗であれば、絶対直るはずだ。と思い、阪急百貨店の時計修理コーナーへ持っていった。

預けて1週間ほどして連絡があり、受け取りに行った。
コチコチと小気味良い機械音をたてて動いているじゃないか。

ああ、大感激。



「これはね。落しちゃダメだよ。軸が折れるから。大切にしなさいよ。」

・・・と修理コーナーのオヤジにいわれて5000円ほど払ったと憶えている。



こうなったら、もう大変。

嬉しくて腕時計代わりに毎日学校に持っていったものだ。
定期試験の最中、机の上に出していたら、よく監督官の教員が手にとって珍しそうに見ていた。


時計屋のオヤジに落としてはダメだ。といわれたからチェーンをつけてズボンのストラップに括り付けつけて使っていたが・・・・

あるときちょっとした弾みで机から教室の木の床に落下させてしまった。

 



      あっ!! 


と思ったら最期・・・ウンともスンともいわない・・・軸が折れたのだ。

ああ、また修理だ。

こんなにデリケートな時計とは思わなかった・・・高校生の分際では修理代もバカにならないのだ。


・・・こうして修理を続けながら使っていた。


裏ブタの赤いスタンプは3回目の修理のときのもののようだ。

改めて見ると・・・昭和60年11月だったのか。

このとき以降は修理には出していない。


この頃はすでに社会人となっていたから佩用することもほとんどなくなり・・・

 

今では抽斗で静かに眠っている。







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Comment

2009.01.03 Sat 08:46  |  鉄道時計

私が中学生の頃、腕時計にものすごく憧れ、高校生になって買ってもらった時計が嬉しくてたまりませんでした。しかし、社会人になってしばらくしてから、カッターシャツの袖口が傷む・夏場に汗でベトベトする、など、腕時計に不都合を感じるようになって来ました。当初は、腕時計をズボンのベルトのバックル付近に着けたりしておりましたが、ふと、梅田の国鉄大阪駅地下にあった専門大店で鉄道時計を見つけ、なけなしの金を払い、迷わず購入いたしました。価格は、たしか15,000円だったと思います。割と立派なケースに入っておりました。もちろん電池式ですが、全体のデザインはそのまま、いかめしい龍頭もそのままです。
携帯電話を携行する今は、ファジー様と同様、静かに休んでおります。

2009.01.03 Sat 17:06  |  心に染みます

鉄道時計のお話、良いお話です。心に染みます。
ファジーさんの優しい気持ちも伝わってまいりました。

2009.01.04 Sun 14:05  |  

*のりさん。こんにちは。
 同じように鉄道時計には思い出をお持ちのようですね。
しかし、平成の時代となっては、やはり大きく重い時計となってしまいました。
ケータイにはアラームまでついてますからねぇ。

*む~さん。こんにちは。
 酔っ払いの戯言にお付き合いいただきありがとうございます。
とにかく古い機械ものには目がなくて困ります。
少し前のことのように記憶しているのですが、考えれば35年前のこととなってしまいました。
光陰矢の如しです。

2009.01.04 Sun 15:20  |  懐中時計

私もポッポ祭で懐中時計を手に入れました。しかし、修理に出すこともなく行方不明に。2代目は近鉄のもので学生時代にはやはり学校にも持って行っていました。そして現在はスイス連邦鉄道のものが活躍中です。日本国内でも売られているものです。

  • #-
  • サットン
  • URL

2009.01.04 Sun 15:46  |  懐中時計

民営化前後の部品市でかったものです。使用停止品らしく、丸に廃の刻印がされています。
今でも動くかもしれませんが、携帯ラジオの時計で十分なので、やはり引き出しの中で眠っています。

  • #JyN/eAqk
  • なにわ
  • URL
  • Edit

2009.01.04 Sun 22:09  |  懐中時計ですか・・・・・

お久しぶりですし。
ずいぶんご無沙汰しておりましたが、
ブログはちゃんと読んでますよ。
>懐中時計
ブログ記事にも書きましたが
ttp://gami3055.blog.so-net.ne.jp/2008-09-19(頭にh付けてください)
私も去年、ついに鉄道用
懐中時計を手にしました。
京阪電鉄の平成8年3月31日
「連続40期責任事故皆無達成記念」を
祝ったもので収納するケースの木彫りが3000系&ダブルデッカー車という
ことでオークションで購入しました。
正直、こんなもんもっていいの
だろうかと迷いましたが、
購入しました。
壁に掛けてる創業70年の時計共々
大事にしたいと思ってます。
では。

2009.01.05 Mon 07:22  |  

*サットンさん。
 ポッポ祭りでは同じように鉄道時計を買われたのですね。やはり同世代の鉄道ファンです。
 スイス連邦鉄道のものは、見やすくデザイン的にも優れているので私もひとつ欲しいと思っています。
 父親がその腕時計版を使っています。

2009.01.05 Mon 07:25  |  

*なにわさん。おはようございます。
 民営化前後の部品市でも販売していましたか。とにかく数はかなりあると思います。
しかし、やはり現在では出番はないようですね。

2009.01.05 Mon 07:28  |  

*まさとし3055さん。おはようございます。
 貴ブログの懐中時計の記事拝見しました。阪急100周年だけでなく京阪も発売していたんですね。やはり鉄道会社にとっては大切なアイテムのひとつなんでしょうね。

2009.01.07 Wed 14:23  |  遅くなりました

こんにちは
何時もコメント他ありがとうございます。
遅くなりましたが
本年もよろしくお願いいたします。

2009.01.07 Wed 16:16  |  

*junsbarさん。こんにちは。
 こちらこそ今年もよろしくお願いします。
楽しいブログを見せてくださいね。

2010.02.20 Sat 18:17  |  

あ~、かつては時計の扱いって腫れ物を触るようにしていたことを思い出しました。そうでしたねぇ、壊れやすさと精密機器という言葉は対になっていたんですよね。いつの間にこんなことを忘れちゃったんだろう^^;

  • #-
  • ぼんくらオヤジ
  • URL

2010.02.21 Sun 07:57  |  *ぼんくらオヤジさん こんにちは

立ち寄っていただきありがとうございました。
精工舎のCMの記事を拝見していたら、この懐中時計のことを思い出したものですから。
最近の鉄道時計は、電池で動く正確無比なものですが、コレクションとして愛玩するにはこちらのほうに限ります。

2013.08.08 Thu 16:14  |  懐中時計

こんにちは

良い時計をお持ちですね。ムーブメントの部品に残った模様や裏ブタの
丸い模様は、エンドミルと言う刃物で切削加工を施した歯模様ですね。
加工のひずみを嫌って、わざわざ無垢の金属から削って作った。
赤いスタンプの周りの「ウロコ模様」は、同心円の数だけエンドミルで
切り込んで彫った証拠です。

生産率も材料効率も良くない加工法なので、今はやらないでしょうねぇ。

大量生産品でも手を抜かない「精工舎」の本気を見せて頂きました。

  • #-
  • todd
  • URL

2013.08.11 Sun 08:52  |  *toddさん こんにちは

古い記事にもかかわらず、ご覧いただいた上に、コメントまでいただきありがとうございます。
お詳しい方から見ればこの時計もいわゆる“いい仕事”をしているんですねぇ。
修理に出した時に「これは石が少ないんでね。もう少し多いと上等なんだけど・・・」といわれたことがトラウマとなって今に至っています(笑)

  • #UXr/yv2Y
  • FUZZY
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2013.09.16 Mon 08:10  |  おお!19セイコー!

鉄道時計で検索してヒットしましたので拝見させていただきました。
私もこのひとつあとの世代の手巻きの鉄道時計をもっています。

やはり時計は愛着がわくもので・・・
携帯電話を持った現在も現役でいつもポケットに入れて持ち歩いており、今も机の上でコチコチ時を刻んでおります。

  • #-
  • Sakura
  • URL

2013.09.18 Wed 21:04  |  *Sakuraさん こんばんは

今でもご利用ですか・・・それはエライ!
夏と冬とでは進み方に違いがあるので調整が必要ですよね。それらがすべて楽しい逸品です。
大事に現役を続けてくださいね。

  • #UXr/yv2Y
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何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


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 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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