「昭和48年 SL伊賀路の旅」
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- ∇鐵道ほとがら帖/昭和編 - ├昭和48年
今は昔・・・
昭和48年11月3日・・・関西線にD51のファーストナンバー機・・・1号機がやってきた。
初期型のD51は、煙突の後ろからドームまでをひとつの大きなカバーで覆っている。
製作者にとっては、有難くないニックネームだろう・・・「なめくじ」と呼ばれている。
奈良駅構内で朝日をあびるD511の美しいサイドビュー。
「SL伊賀路の旅」号を牽引するD51の走行写真を撮るべく、先回りして月ヶ瀬口あたりで陣を構えたが・・・
小山の陰になってしまった。ん?ん。残念。
木津駅には、快速あすかが止まっていた。外装塗りたてでピカピカ。
今となっては思い出の国鉄デーゼル色だ。
この快速あすかは、そんなに長い期間走っていたものではなかったように憶えている。調べてみようと、パソコンで検索したが、ジョイフルトレインの「あすか」しか出てこない。
仕方ないので、実家に行ってその当時の時刻表を見てみた。
昭和48年11月号の表紙は伯備線の特急やくもだ。
明石駅のDISCOVER⇒JAPANスタンプが懐かしい。
ページをめくると、快速「あすか」は、この当時、京都・笠置間を休日だけ運行している臨時列車であるということが判明した。
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ちなみに、「SL伊賀路の旅」は、湊町・柘植の間を走っていて、SLは、奈良?柘植を牽引する。
奈良9時07分発だからかなり早く家を飛び出したようだ。
これだけで帰るのはつまらないので、奈良線で京都に出ることにする。
京都市内は、まだまだ市電があちこち走っている。
交差点にある鳥の巣箱のようなポイント小屋が懐かしい。
信号のシマシマ警告板がオシャレでいいね。
京福の叡山線で鞍馬まで足を伸ばそうと思って賀茂大橋から出町柳まで歩く。
京福電鉄・叡山線は、個性的な車両の独占場。
この線のポールの先端は、嵐山線のような正統派のリングがついたものではなく、簡略型のシュースタイルである。
ファンとしては残念ではあるが、数少ないポール集電は貴重な存在だ。
これは、元阪神電鉄のデナ500形、面長スタイルが戦前の阪神車両の特徴であった。
斜めからみてもその優雅なラインが見て取れる。(デナ21)
まだ紅葉には少し早かったか。貴船口でデナ21を撮影。
窓のアールが雅びな風情を漂わす叡山線を代表する名車。
車内灯は、白熱灯なので、薄暗くかつ黄色いのだ。これまた味わいがある。
帰りに今出川にある鉄道模型店「マツモト模型」に立ち寄る。
朝早くからあちこち大回りした一日。大満足だったが、さすがに疲れ果てた。
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