昭和48年 能勢電探訪(1)

平成20年5月能勢電鉄は100周年を迎える。

年間10万人に上った能勢妙見への参拝客と能勢の産物である米・酒・寒天・栗・牛・炭の運搬を目的として敷設されたものだったが、現在はニュータウン化してその利用用途はすっかり変わってしまった。

そんな能勢電鉄を昭和48年9月24日に訪れた時の様子を載せてみた。




すんなり阪急電車で行かずに国鉄を使って川西池田から乗り入れるというのが、テツらしいところ。
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DD54牽引の福知山線普通列車で向う。尼崎の東海道線を跨ぐ大カーヴ。
この先で32年後に未曾有の大事故が起きようとはつゆ知らぬ乗客の一人であった。
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国鉄川西池田駅・・・この当時は、長閑な田舎の駅という風情だった。

ここから川西能勢口までは歩いてもいけるが、この短い区間にも能勢電が朝夕だけ運行していた。
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訪れたときは、ダイヤが合わず川西能勢口まで徒歩で向う。

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能勢口で休む60形・・・社紋は、霊験あらたかといわれる日蓮宗妙見山の紋章(星嶺)を中央に配し、電光で囲んでいる。

この車両、昭和30年新造されたブルーとクリームのスマートな車体となっているが、足回りは、ブリル76E1で、阪神急行電鉄の西宝線で活躍していた大正12年製の小型木造電車41号のもの。

この当時、同型車の60号車は、すでに廃車されて、61号車だけが孤高の存在となっていた。(この車両も昭和57年には廃車となった。)


当時の阪急川西能勢口駅
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写真がなかったので、冊子「阪急電車駅めぐり(宝塚編)」より転用
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この冊子には、開業当初の能勢電の姿も掲載されている。
DSC09061-1.jpg

鼓滝の猪名川鉄橋を渡る開業当時の1形電車・・・現在の鉄橋の位置とは少し異なるらしい。


それはさておき、能勢電に乗車して、一気に妙見口まで突っ走る。

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駅付近で行き来する電車を撮影。
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遮断機のない踏み切り・・・道端の選挙広告が懐かしい。

能勢電は、開業当時は自家車両もあったが、伝統的に阪急の払下げ車で運用されている。
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この旧阪急の320形は、昭和39年には試験運用がなされた。
そのときには、今までのパンタグラフを下ろして、当時能勢電の標準集電装置であるトロリーポールが設置されたらしい。

ポールをつけた320形なんて一度見て見たかったなあ。と思ってしまう。

昭和41年の本使用の時には、能勢電の集電装置が一斉にパンタグラフに転換されたので、320形も元のパンタグラフの姿に戻されたらしいが。




反対から500形がやってきた。

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お彼岸の陽気のためか、阪急伝統の落とし窓が全開だ・・・こんな光景も現在の車両では見受けなくなってしまった。


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吊り掛けのモーター音を轟かせながら目の前を通過していった。

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320形、500形と阪急の本線ではもう姿を見ることが出来ない小型車なので、それなりに写真を撮ってはいる。

しかし、この当時良く似たスタイルの阪急車両を阪急の本線でも見ることができたので、もうひとつ面白くない。阪急の支線を訪れたような感じがしてならない。

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そこで、平野の車庫に行ってみようということになり、平野に戻った。

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そこで驚愕すべきものが待ち構えていようとは・・・


(つづく)











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Comment

2008.04.26 Sat 15:12  |  

川西国鉄前の駅名標、指の表示が告別式への案内みたいで。阪急の駅名標もこんなデザインでしたね。

2008.04.26 Sat 20:53  |  

*サットンさん。こんばんは。

指の表示も懐かしいですね。
この当時の駅名板は、阪急もこんな感じで従来の様式を堅守しいてる鉄道会社というイメージだったのですが。

  • #-
  • ファジー
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2008.04.27 Sun 01:19  |  

やゃっ、懐かしい!!!
おそらくその際にはうら若かった私!!!
自分が写ってるんじゃないか、と一枚一枚目を凝らしました(笑)
続編期待しています。

2008.04.27 Sun 04:32  |  懐かしい

よくもまたこの様な写真を
本当に当時から電車が好きだった事
判ります。私はいったい何を写していたのだろう?
懐かしい写真ですね。
次回も楽しみです。

2008.04.27 Sun 08:18  |  

*yutakamiさん。こんにちは。
 なんだかニアミスしたような写真になってしまいました(笑)
昔の能勢電や川西地域はまだまだのんびりしたものでしたね。

*junsbarさん。こんにちは。
 この当時、とにかくあちこちカメラを持って列車に乗りに行くのが楽しくて仕方がなかったですね。まだその当時のネガが少し残ってますので、折を見て掲載させていただきます。

  • #-
  • ファジー
  • URL

2008.04.27 Sun 12:55  |  

>未曾有の大事故
この辺ではなく、尼港線の分岐点跡あたりですね。
このあたりは戦前からよく撮られている所です。よくみると牽引機がDD54じゃないですか。

>能勢電
610に変われども、80年代までこんな雰囲気でしたね。今日はなんたら王子見たさに能勢電は大混雑しているのでしょうか。

>選挙広告
井戸というと兵庫県知事?それとも先代でしょうか。

>61の前でタバコをくわえてるオッサン
こんなシャツ着てパンチパーマのオッサン、いかにも70年代の大阪のオッサンですわ。これからこういうオッサンたちのなれの果てが巣食う道頓堀某所へ行ってきます。
オッサンがポーズとっている車も日産のサニーかチェリーでしょうか。

2008.04.28 Mon 15:23  |  

*なにわさん。こんにちは。
 やっぱり能勢電61号の前のオッサン気になりますか。撮影したときも睨まれました。
道頓堀某所・・・日本橋に近いところですね。途中の相合橋南側にある「たこ坊」には高校の頃から通ってました。

  • #-
  • ファジー
  • URL

2009.09.12 Sat 12:34  |  能勢電の思い出

戦前戦中の小型電車は,運転台の上の天井に大型のブレーカーがついていて,上り勾配区間走行中などに,しばしばこれがとび,大音響とともに,車内にすごい火花を撒き散らしました。昭18.真夏の昼下がりのこと,40号(単機:阪急借り入れ時)が,あの有名な鉄橋の急カーブの地点で,矢戸駅(当時鶯の森・鼓滝間に存在)発車直後,運転士がノッチを並列に入れたとたんにブレーカーがとび,満員の乗客が火の粉を浴び,私も手に軽い火傷を負ったことがあります。懐かしい想い出のひと駒です。

2009.09.12 Sat 12:37  |  管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

  • #

2009.09.12 Sat 14:52  |  *武衛孝雄さん こんにちは

昔の記事にもかかわらずコメントありがとうございます。
私も阪堺電車の昭和初期の車輌でブレーカーが「ポコン!」と飛ぶ瞬間には何度も遭遇したことがありましたが、流石に火花で怪我をすることはありませんでした。
戦中の能勢電は資料も少なく、矢戸駅のことなど貴重な書き込みを感謝いたします。
これからもお気軽にお立ち寄りください。

2010.01.04 Mon 14:04  |  阪急との連絡線

戦前から昭和20年代までは,能勢口(現・川西能勢口)駅から100メートルほど宝塚寄りの地点に阪急との連絡線があり,これを利用して,,阪急の貨物電車がよく入線していました。あの有名な鉄橋の下の岩場は好適な水泳場でした。戦中のある夏の日泳いでいたとき,ちょうど異様にのっぽな阪急202号(後の4202号)車が鉄橋をゆっくりと通過しましたが,それを見上げて,友達と歓声をあげ手を振ったことを思い出します。

2010.01.04 Mon 15:37  |  *武衛先生 こんにちは

貴重なご証言を頂き、本ページにまたまた幅と奥行きが加算されました。

鼓滝の猪名川鉄橋のお話、目を瞑ると、素晴らしい光景がまぶたに浮かぶような気がいたします。コメントありがとうございました。

2010.11.08 Mon 21:56  |  能勢電について

こんばんは。初めまして。
ひょんなことから貴ブログにたどり着きました。
昭和48年の福知山線&国鉄前線…懐かしい一こまです。
旧猪名川橋梁傍にあったのは「矢問(やとう」駅です。
それと、ポールを仮装された320型(330号車)ですが、能勢電の100周年記念ブックレット「のせでん昔ギャラリー」に写真が掲載されております。また、「能勢電100周年記念号」の天吊りポスターにも掲載されておりました。

  • #mqUvZtlY
  • まっちゃん
  • URL
  • Edit

2010.11.09 Tue 08:23  |  *まっちゃん ご訪問ありがとうこざいます。

ポール姿の320型については、少し違和感があるのですが、阪急からの払い下げ車輌のパンタをわざわざポールに付替えた変り種としては他に類を見ないものではないでしょうか?ネコパブの“能勢電むかしばなし”でその写真は見ました。

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長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
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