報道写真傑作集とスピードグラフィック(その1)

先日、アサヒカメラ臨時増刊号として朝日新聞が毎年発刊していた「報道写真傑作集」の1951年から1959年までのもの計9冊を入手した。

表紙はこのようなもの。

R0010251-1.jpg
この当時の報道カメラはアメリカ製の大型カメラ、Graflex Speed Graphic 45(略称スピグラ)だった。

1951年号の表紙にも中央にスピグラ遣いが二人写っている。

ライカやコンタックスも使われていたが、やはり原板が大きなものでないと新聞社はだめだった。

スピグラは、フイルムサイズが、シノゴとよばれる4インチ×5インチの大判なので、部分的な切取りも出来るので、報道各社はメインに使っていた。

映画ローマの休日で王女さまの隠し撮りをしていた髭面のカメラマン(エディ・アルバート演じるアーヴィング)が持っていたカメラもそうだった。

大型電球をズボッと焚くのが実に豪快だった。

手馴れたスピグラ遣いだと、万歳三唱する政治家を撮影すると、一回目の万歳を撮った後、電球を取り替えて三回目の万歳には再び撮影できた。というのだからもうこれは、神業だ!






我が家のスピグラも使ってやらなくちゃ。

R0011250-1.jpg


ウチのものは、古いバ?レルレンズをとっかえひっかえして楽しんでいる。


距離計で撮影するには、OPTAR 135mm f4.7が定番だが、スピグラは、他の大型カメラと違い、ボディーにフォーカルプレーンシャッターを装備しているので、こんな大時代的なバレルレンズも使えるところが嬉しい・・・というか、こんなのばかり使っている。


これは、ファジーコレクションの数ある金色レンズの中の王様。

R0011249-1.jpg


   DOPPEL-ANASTIGMAT F:7.7 D.R.P.
   C.P.GOERZ BERLIN.


 と刻印されている。

絞りの前後に対称形の張り合わせレンズを配している、いわゆるドッペルアナスチグマットタイプなので、きっとゲルツ社の名玉ダゴールの基礎になったものだと思われる。

GOERZで「ゲルツ」と読む。Goetheを「ゲーテ」と読むが如し。

「ギョエテとは、わしの事かとゲーテ云い」の川柳を思い出しそうなドイツ的な綴りである。



これは、BAUSCH&LOMB-ZEISSの名玉PROTAR

R0011251-1.jpg

直径35mmの可愛い金色レンズであるが、開放値がf18という暗さのためか、うしろのピントグラスをのぞいても薄ぼんやりしか像が見えない難儀な代物である。

R0011254-1.jpg

金色の鏡胴にきれいな文字でメーカー名が刻印されている。


少し前の作品(4×5ポラロイド撮影)

R0011143-1.jpg


Tessar105mm・・・6×9用のレンズなので周辺ケラレが見受けられるが、これも映像表現の一つ。

お気に入りの作品である。



(つづく)













  にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ

     1日1回 ぽちっとね♪






関連記事
スポンサーサイト

Comment

2008.06.20 Fri 05:00  |  おはようございます。

1952年昭和27年
雑誌も凄いけれど
カメラがまたまた凄い
大変な品物をお持ちですね。
まいった。

2008.06.20 Fri 22:12  |  ウムラウト

oeはウムラウトを二字に分けたものですね。
ゲルツ社ときましたか。ここのボイコー照準器を、かつての海軍航空隊は爆撃照準器に使っていました。

「よ~そろ~」
「よ~そろ~」
「チョイ左」
「よ~そろ~」
「てっ!」

というわけで爆弾を落としていたのが成都や重慶というわけです。アメリカさんと戦うときは戦闘機にたかられてそれどころではなかったのですが。

2008.06.21 Sat 20:16  |  プレスカメラ

高校生時代、スピグラとかリンホフとか、ずいぶん憧れたものです。銀座、新橋のカメラ屋さんを何軒も回って、ウインドウの大型カメラを眺めたものです。昭和も20年代末のことです。

2008.06.22 Sun 07:34  |  

*jun'barさん。おはようございます。
 このスピグラは大判を使いたくて求めたものなのですが、やはりデカすぎて持ち歩くことが余りありません。もっと使ってやりたいのですが・・・。

*なにわさん。おはようございます。
 帝國海軍はゲルツ社の照準器を使っていたのですか。知りませんでした。帝國海軍御用達は日本光学とばかり思っていましたが、それは後期に限るのでしょうね。
赤とんぼに乗って筑波山を目標に練習していた頃が懐かしいです。

*む~さん。おはようございます。
 高校時代にスピグラとかリンホフに興味がおありになったとは、びっくりです。
大判に興味のある学生なんて、当時でも珍しかったのではないでしょうか。
ひょっとして新聞記者志望だったのですか?

(編集・削除用)
管理者にだけ表示を許可

汽笛一聲・阿房列車

ファジー

Author:ファジー



にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ

何カノキツカケガアレバ汽車ノ事ヲ一所懸命ニ記述シテヰル。子供ノ時ノ汽車に對スル憧憬ガ大人ニナツテモ年を取ツテモ抜ナイノデアラウ。


DSC01281切符


 阿房(あほう)と云ふのは、人の思わくに調子を合はせてさう云ふだけの話で、自分で勿論阿房だなどと考へてはゐない。
 
 用事が なければどこへも行つてはいけないと云ふわけはない。
 なんにも用事がないけれど、汽車に乘つて大阪へ行つて來やうと思ふ。   
    ・・・内田百閒「特別阿房列車」


        

What's New!

探し物はコチラ ノラや~

ファジー全輯

記事アクセス番付

サラサーテ“謎の呟き”

忘却來時道

木蓮や塀の外吹く俄風

本ブログアクセス總數

只今ノ閲覧者數

現在の閲覧者数:

♪鐵道ほとがら帖/昭和編

ファジー日記帖

01 | 2017/02 | 03
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 - - - -

直近ノ貴重ナル御意見

openclose

日没閉門 南山壽断章

蜀山人:世の中に人の来るこそうるさけ とはいふもののお前ではなし        

百鬼園:世の中に人の来るこそうれしけれ とはいふもののお前ではなし       にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ

ファジー我儘帖


戦前の写真機と・・・ IMG_0399.jpg

DSC06017.jpg

汽車ポッポや・・・ 1973-11-3叡電149

昔の電車と・・・ 鴨東線061

由緒ある建物と・・・ DSC08821-1.jpg

古本や・・・
DSC03810.jpg

いにしえの文書・・・ DSC06596.jpg

79767587_49-1.jpg
などなど つまり往時を偲ぶ古色蒼然としたものが大好き。

・・・それとお酒
VIMG0013.jpg
洋酒と泡盛は、古酒ほどよろし・・・。   

 

麗らかや


-天気予報コム- -FC2-

ご注意

記事のタイトルに「 」がついているものは、so-netブログから移設した2006.11.1~2008.3.31の過去記事です。

また、記事のタイトルに☆がついているものは、mixiから移設した2005.12.15~2006.12.16の過去記事です。

記事・画像の無断転載、無断ダウンロードはご遠慮ください。

月別回想録

お便り投函箱

名前:
メール:
件名:
本文:

文楽みくじ

タグクラウドとサーチ

> tags
昭和 ライカ ルサール 世田谷線 ソ連 ラピート 関西空港 名鉄 モ510 揖斐線 モ750 モ770 彦根 米原 近江鉄道 C56 SL 北びわこ号 赤うし弁当 ハチロク 8620 人吉 温泉 阿蘇神社 熊本 大畑 しんぺい号 矢岳 真幸 肥薩線 C55 吉松 はやとの風 鹿児島 霧島温泉 鹿児島市電 九州新幹線 水陸両用車 ダックツアー 八軒家 天満橋 高松琴平電気鉄道 高徳線 土讃線 徳島線 コトデン 黒野駅 岐阜市内線 C56 Leica 臨港貨物線 天下茶屋 スーパーイコンタ 阪堺線 阪神電鉄 阪神淡路大震災 阪急電鉄 ハスカップ 新幹線 はやぶさ 青森 酸ヶ湯温泉 青函連絡船 混浴 JRバス 寝台車 すすきの はまなす 鉄道 しずか 大勝 小樽 アイアンホース 札幌 湯原温泉 八景 砂湯 真庭市 久世 遷喬小学校 えきそば キハ127 姫新線 蒸気機関車 梅小路 義経号 温泉津温泉 サンライズ出雲 スーパーはくと 薬師湯 温泉津 スーパーおき 山口線 おとなびパス 博多 鉄道遺産 明治 官営鉄道 ツツジ 蹴上浄水場 京津線 京阪電車 地下鉄サリン事件 平成7年 大阪地下鉄 特別警戒実施中 阪急 泉布観 大阪環状線 造幣局 四国鉄道文化館 今治 しまなみ街道 アセチレン カーバイド EF52 交通科学博物館 P-6 デイ100 大震災 向日町 神足 国鉄 三条通 蹴上 京都 京阪 竹鶴 竹原 尾道 マッサン 白市 湯坂温泉 かんぽの宿 くろんぼ 西条 酒蔵 18切符 広島 臨港線 なみはや大橋 浪速駅 阪神電気鉄道 阪神電車 なんば駅 南海 貴志川線 タマ駅長 叡山電鉄 鞍馬 デナ21 阪堺電車 木津川駅 南海高野線 宇野 万年筆 連絡船 デルタ 高松 豊浜 予讃線 桜島 天保山 USJ 北港運河 櫻島線 曝涼展 流電 モハ52 明治屋 あべの 汽車会社 蒸気動車 リニア・鉄道館 湯田中 角屋ホテル 長野電鉄 屋代線 大阪国際空港 新山口 小郡 雀田 宇部 モ301 大和川橋梁 モ253 大阪 サントリーミュージアム ヤシカ コンタックス テッサー 汐見橋線 山代温泉 レディー・カガ グランフロント大阪 ホワイトラベル 懐石 バー 高野線 ズームカー 本線 南海電鉄 汐見橋 機銃掃射 太平洋戦争の痕跡 福島 地下工事 保存 大阪市電 吊り手 投書箱 2階建て電車 市電保存館 緑木車庫 花園橋 ロングシート キハ58 播但線 日野駅 レールバス だるま ボンネットバス キャブオーバーバス 軽便鉄道 西大寺鉄道 キハ7 岡山 金沢駅 和倉温泉駅 北陸本線 福井駅 博物館 関西文化の日 丸窓電車 上田交通 梅小路蒸気機関車館 C62 動画 特急 長崎駅 シュプール号 スキー列車 沼津魚がし鮨 原鉄道模型博物館 奈良 近鉄 藤原京 橿原 今井町 薬師寺 アテンダント 北近畿タンゴ鉄道 舞鶴 肉ジャガ 海上自衛隊 由良のと KTR 山椒大夫 ハクレイ酒造 丹後由良 碧翠御苑 久美浜 玉川 京丹後 観音寺 銭形 昭和レトロ 偕行社 梅干 善通寺 気動車 キハ07 関東鉄道 地下鉄 大阪市 梅田駅 桃山 城東線 桃谷 片町線 関西鉄道 四條畷 忍ヶ丘 宮崎駅 特急冨士 南宮崎 宮崎空港 宮崎 鉄橋 大淀川 日豊本線 ジョイフルトレイン大分 試作B編成 A編成 B編成 試作車 自衛隊 戦車 武器学校 土浦 長浜 旧型客車 湯村温泉 はまかぜ 福知山線 客車 北近畿 20系 寝台列車 フォトニュース こだま クロ151 大阪市営地下鉄 壁面工事 けごん 東武鉄道 鬼怒川 きぬ オリエント・エクスプレス オリエント急行 大阪駅 '88 プルマン マイテ49 エーデル丹後 謹告 大阪港 JR 城崎 富山 大井川鉄道 世界帆船まつり 亀岡 カメラ 丹波 エレベータ 有馬温泉 神戸電鉄 X線駅名板 明知鉄道 岐阜 追手門学院 開運なんでも鑑定団 炎暑 筑豊 平成筑豊鉄道 直方市石炭記念館 直方 筑豊電鉄 JR九州 春日大社 汐留 東京スカイツリー ビール 大阪ドーム 阪和線 紀勢本線 阪堺電鉄 路面電車まつり 写真展 北新地 四国中央市 阪神 野上電鉄 東大阪 熊野街道 四国 東洋現像所 地震 北海道 写真集 白髪橋 明治天皇 ローライ 大阪府 かにカニはまかぜ 城崎温泉 カニ JR クラシックカメラ 関西汽船 加古川線 大阪帝国ホテル 信越本線 東京 和歌山 みや乃 さよならSL南紀号 平成22年 上毛電鉄 関西本線 D51伊賀号 正月 大正 茨城 伊勢海老・魚料理 住吉大社 千葉 総武流山電鉄 大阪市交通局 阿倍野 田老町 岩手 仙台 障子 常磐線 小学校 レトロ 境港 鳥取 智頭急行 有馬 ライツ リコー アンプ 土用丑の日 0系新幹線 切符 第二次世界大戦 串かつ 大阪市営高速鉄道 四天王寺 重要文化財 神戸 大阪中央郵便局 ベスト判 YouTube 室内ゲーム SONY 九州 福井 仮株券 スイッチャー 大阪臨港線 福山 姫路駅 北九州 産業遺産 ニコン 水郡線 SL白鷺号 香住 伊予鉄 松山 讃岐 阪神甲子園線 最新大阪市街全図 厚木 米寿 西梅田 ローライフレックス 美協子ども展 仙台空港鉄道 仙台市電保存館 東京中央郵便局 雑誌 惜別 原爆 おおさか市営交通フェスティバル 木通 NHK連続テレビ小説 ホテル大阪ベイタワー 東武東上線 天皇 鉄道省 写真機 ドレッシング 鶴橋 白浜 上湯温泉 十津川温泉 奈良交通 浜寺公園 南海本線 登檣礼 パーティ 稲田朋美 ブログ 掛布 二眼レフ 大阪市立科学館 しおじ 猪苗代 奈良機関区 鉄道博物館 プラレール デジカメ 報道写真 淡路島 小西六 国産フイルム 大阪府庁 長崎 鉄道時計 QE2 黄綬褒章 倉敷 門司 九州鉄道記念館 京阪特急 播州赤穂 青蔵鉄道 0系新幹線 満鉄 えちぜん鉄道 大神神社 引越し 山陰 ポスター 青梅線 青梅鉄道公園 広島市電 ブラック イカリソース 学校 ディズニーリゾート 恋道路 鉄道模型 陶芸 ゲルツ フスマ 伊勢志摩 珍味 送別会 世界地図 こども 山陰鉄道 居酒屋 JR西日本 生駒 立ち飲み 華麗なる一族 誘導タイル キリン 一眼レフ てっちり 京橋 くじら肉 あじ平 祝勝会 忘年会 心斎橋大丸 子供 幼稚園 ブルートレイン 電車 大阪市営交通局 自転車 ワイン ホクトレンダー 古文書 ネコ B級グルメ 西宮 時計 suica 茗渓会 泉州 寝台急行 荒神橋 高射砲 液晶テレビ セントレア 半田 高山 信州 官報 AERO usj トマソン よいこのびいる 環状線 宝くじ そばや 香川

旅順入場式

blogram投票ボタン

長崎の鴉・・長崎阿房列車

段段車窓が薄暗くなり、汽車が次第に濃ひ夕闇へ走り込んで行く時に聞く汽笛の響きは、鼻へ抜けたかさ掻きのやうな電氣機關車の聲よりも、蒸氣機關車の複音汽笛が旅情に相應しい。


          


  いつの間にか窓が眞暗になり、窓硝子に響く汽笛の音が、蒸氣機關車C62の複音に變つてゐる。


          
にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ

ひめくり帖

RSSフィード

Copyright © ファジー