古典写真機同好会?ハッセル祭りだ!
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- ∇愛しき冩眞機 - ├中判・大判・etc

前回の会合では、ライツのフォコマートでモノクロ写真の焼付けを愉しんだ。
本日のお題は、6×6の雄「ハッセル・ブラッド」である。
構成員がそれぞれご自慢の愛機を持ち寄った。

やはり、ハッセルには、白い鏡胴のレンズが似合うねえ。美しいねえ。

ベルギーの軽めの白ビールであるヒューガルデン・ホワイトを片手に、ああだのこうだのとウンチクを傾けたり、疑問点を質問したりと楽しい時間をすごす。

とりあえず集合写真。ほんとは7台ほど並ぶ予定であったが・・・。
左から
903SWC/CFビオゴン38mm 500CM/プラナー100mm 500CM/ディスタゴン60mm 500C/プラナー80mm
ハッセルのレンズもアダプターをかませば、デジタル撮影できるシミュレーションを展開
・・・いつのまにか8枚玉ズミクロン35mmをつけたLeicaM4が登場している。

右から・・・
ハッセルレンズ→コンタックスマウントへの変換アダプター
コンタックスマウント→ライカLマウントへの変換アダプター
ライカLマウント→ライカMマウントへの変換アダプター
この三枚を重ねれば、ハッセルのディスタゴン60mmf4もエプソンR?D1sに装着可能

・・・ピンとあわせは目測になるが、デジタルなので結果はすぐに確認できる。
・・・だからどうだ・・・ということはないが、ハッセルオリジナルのデジタルマガジンは天文学的な金額がするので、安価にハッセル・レンズをデジタルで使う一つの方法。
またメンバーの中には、大阪市内の自宅の屋上に天文台を設けて、夜な夜な、星々を撮影している方がいらっしゃる。
明るい市街地からでも、土星の輪の溝まで分かる様な写真が撮れている。一同驚き!!
説明を受けると、銀塩写真ではこんなにキレイには撮れないらしい。
星の写真は、デジタルカメラの「動画モード」で撮影するとのこと。
というのは、大気のゆらぎで星の画像はいつもユラユラと揺れているらしい。
つまり天体望遠鏡で星々を見ると、まるで川を上から覗き込んで川底の小石を見るようなものなので、一枚だけ写真をとってもいいものが撮れない。何枚も撮影していいものを選ぶしかないということらしい。
デジタルカメラの動画というのは、要するに何枚も連続撮影していったものなので、そのモードでたくさん撮影したものの内から写りの良いものピックアップして、さらにそれらを重ね合わせて画像を明瞭にするとのことである。

これは、天体望遠鏡にセットするデジタル受像部と、それを冷却する装置である・・・氷点下10度以下にデジタル受像部分を冷却するとデジタルノイズが減るらしい。
でも冷却すると結露するので、乾燥させる手立ても同時に要るということだ・・・ああ、大変だ!!
大変な苦労をして市街地で天体撮影をなさっている。一同感心したり驚いたり。
ところで・・・・後に見えるテレビはなかなかの時代物と見た。回転式のダイヤルが懐かしい。
参加者の中から、 「寝転びながらダイヤルを足の指で回せるようになれば一人前」だとか、 「ハタキの柄の先に二股をつけて回していた」とか、メチャ懐かしい発言が相次ぐ。
自宅で「テレビのチャンネルを回してくれ」と子供に言って、小馬鹿にされている小生もここでは大きな顔が出来るというものだ。
(閑話休題)

ライカ先生のピカピカのライカII型(厳密にはIII型への改造機)も登場・・・これだけ美品のものは滅多にない。

ブラックペイントがその当時のまま残っていて、漆塗りのような光沢を放って、Leicaの象嵌部分もピカピカなのだ。
もちろんノブのニッケルも少しも剥げることなく怪しく光り輝いている。
昨日LeitzのWetzlar工場から出てきたような美しさ・・・とても75年前のものとは思えない。
値段は怖くて尋ねられなかったが、かなりのものと推察できる。
また参加者の一人がe-bayで手に入れたという手回し計算機をカバンから取り出した。

CURTA携帯型計算機というものである。アルプスの小国リヒテンシュタイン製である。
すり鉢のような特異な形をしたカメラレンズのキルフィト・マクロキラーと同郷ということになる。
1960年頃の製品だが極めて高価だったようだ。
中身は、こんな風になっているらしい。
加減乗除すべて出来るという。
円筒の部分に数値を入力して上部のハンドルを回すとハンドルの周りに解答が現れる仕組み。
くるくるハンドルを回すと適当な歯車の抵抗がなんともいえず、心地よい。
昔よく見たタイガー計算機とは比較にならないほどスムーズな操作感だ。

こういうヘンなものを5万円もかけて落札する人がいるから、この会合に厚みが出る(笑)
楽しいカメラクラブならぬカメラクラベの後は、お決まりのご馳走処へ。




最寄のお店で、美味しいイタリアンとワインをいただき、夜遅くまで会話が弾んだ。

ライカ先生ご馳走様でした。
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Comment
2008.08.25 Mon 21:37 | あぁハッセルブラッド・・・
亡き父が、二度目に写真を始めた際、ブローニー版のカメラを購入するに当たり、「ハッセルにしようか、ブロニカにしようか」と悩んでいました。結局、フィルムバックの交換が容易なことと、メンテナンスなどを考慮して、ブロニカを選んだそうです。でも、こうやってハッセルの画像を見せていただくと、父が悩んでいたのがわかる気がします。美しいカメラですね。
2008.08.26 Tue 07:06 |
*のりさん。おはようございます。
父君が生前悩んでおられた選択は、ほんとに苦悩に満ちたものですね。
今でこそハッセルは手の届くカメラになりましたが、当時は天文学的な値段がついていましたので、ゼンザブロニカは、ハッセルを基にそれ以上の機能を持った日本人のためのカメラを目指したものといえましょう。
2008.08.26 Tue 18:17 |
6×6の大群に、このレンズを眼デジに搭載する剛の者。ガチャガチャ回すテレビに機械式計算機。
前者のUHFはダイヤル式のようですが、数年前まで映らないのに祖母の家にあった日立の20型は、UHFもガチャガチャ回すタイプでした。もっとも、KBSに固定されていて、VHFでUに合わせただけで、輸入アニメ(これの見すぎで眼が悪くなった)やナイターを見ていました。
後者の計算機、タイガー以外のものを見るのは初めてです。計算尺も見られなくなりましたし。
余談、ヒューガルテンは鶴橋のパブで飲んだことがあります。軽くて柑橘系のようなような飲み心地でした。
- #CxjcBbhc
- なにわ
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2008.08.26 Tue 22:43 |
*なにわさん。おひさです。
いっぱいコメントいただきまして有難うございます。
ほんとにそうですよね・・・しかし、それだけお互いに齢を重ねたということでしょうか?
2008.08.27 Wed 12:27 |
こんにちは
ただただ名機に驚きと
羨ましさと・・・・
なかなかコメントが出来ませんが
楽しませていただいております。
今はようやく東北サイクリング編
ナマケモノのスピードで進行中
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