昭和55年 ニセコ~手宮 北海道一周お気楽旅行(その3)


当時はカタカナの駅として珍しかったニセコ駅に立ち寄り、倶知安に向かう。




スエ3021・・・元車は、スユニ30であろう。

これは、前面に除雪用の翼を持ち、左右に広げてより広い範囲を除雪するジョルダン車といわれるキ700だろうか・・・。
(なぜかこのあたりのネガの変色が著しい。)
国道5号線を北上し、余市へ。

ニッカウヰスキーの余市工場を見学。
貯蔵庫の中は芳醇なモルトの香りで充満しており、飲まずして酔ってしまいそうだ。・・・と可愛いことを日記に綴っている。
しかし、その後しっかり試飲もして再びハンドルを握っているので当時からそこそこ呑兵衛であったようだ。
続いて、今回の旅行の目的の一つである手宮鉄道記念館に行く。
(現在では、規模を拡大して小樽市総合博物館となっている。)


分割された車庫の横にキ800が野ざらしで保存されている。

この雪をかき集めるマックレー車は、国鉄7350形蒸気機関車のテンダーの台枠を改造して作られている。当初3軸片ボギー式だったが、現在では2軸ボギーに改造されている。

状態は良さそうだが、木造なのに野外保存で大丈夫なんだろうか?
倉の中には、ロータリー車である キ601号回転雪かき車が保存されている。

大きな蒸気機関が見えるが、これは自走装置ではなく、回転雪掻き羽根を動かすための機関である。

この後ろには炭水車(テンダー)がついていたが、機関庫に入りきらないために切り離されている。
彼の地の線路に降り積もった豪雪を排除する方法としては、先導する機関車の次位にマックレー車を繋いで両側の雪を中央に集め、その次のロータリー車で遠くに吹き飛ばす。そして後補機の機関車でさらにプッシュするのが正しい使用方法(通称:キマロキ編成)
雪国ならではの車輛なので興味深く見学する。

客車のイ1の車内・・・鉄道博物館の開拓使号よりは地味な内装になっている。

(参考:鉄道博物館の開拓使号の車内)

北海道らしい門扉付き車庫の中には大勝号が休んでいた。
この機関車は、明治28年の手宮工場製で、現存する最古の国産機関車であり、「大勝」の名は、日清戦争の勝利から来ている。

しづか号と鷹取からはるばる逢いに来た義経号は、庫の外で陽光を浴びていた。


その傍らには、いかにも簡易といわんばかりのステージが設けられていた。

双子姉妹の「ザ・リリーズ」の文字に目がいくが、彼女たちこの頃はヒットがなく忘れ去られていたが、北海道夕張の出身なので呼ばれたのであろう。
ステージ下のパイプ椅子が・・・なにやら侘しげでならない。
手宮をあとにして、銭函駅に立ち寄る。
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Comment
2009.07.27 Mon 23:46 |
新婚旅行で訪れたニッカ余市工場。素敵でした。手宮は、訪問したかったのですが、パック旅行でしたので、ルート外のため断念いたしました。(パック旅行にしたのは、トワイライトエキスプレスのロイヤルに乗るための窮余の策でした。スイートは取れませんでした)
リリーズ、懐かしいですね。「好きよ、キャプテン」、覚えています。「ズバリ!当てまショー」のマスコットガールをされていましたね。
2009.07.28 Tue 09:11 | *のりさん おはようございます
トワイライトで新婚旅行ですか・・・テツとしての正統派新婚旅行ですね。羨ましいです。
ニッカ余市工場にも行かれたんですね。北海道らしい建造物に、ワクワクしたものでした。
リリーズは、ザ・ピーナッツ以来の双子の姉妹というほかは、記憶に残ってませんね。
2009.07.28 Tue 13:32 | ♪ ふたごの リリーズ~
これは、とんねるずの「雨の西麻布」のラストの歌詞ですが、この時期にはこんな営業してたんですね。
今のモー娘。を見ているような気がします。
それより醸造所で一杯飲んで運転ですか。いけませんねえ。
私の場合はC62ニセコが余市に停車したときにリンゴ酒を頂きましたが。ウイスキーはありませんでした。まあ、大日本果汁ですから。
スエ30の種車、調べてくるの忘れてました。また調べてきます。
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- なにわ
- URL
2009.07.28 Tue 16:01 | *なにわさん こんにちは
「雨の西麻布」の歌詞に登場してましたね。私も覚えています。
この当時ですら、懐かしく感じましたが、現在はどうしているのでしょうか・・・ふたごのリリーズ♪