おおさか市営交通フェスティバル(補遺)
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- ∇鐵道ほとがら帖/平成編 - ├平成20年
(前回のつづき)
この一般公開において、少し気になった車両があった。

1年前にも展示してあったが、子供がむずかってゆっくり見れなかった思い出がある。

「ドイツ・ヘルブランド社製台車」
この台車の説明書きより・・・
?大阪市電創業当時の台車?
「この台車は、ドイツのヘルブランド社が製造した日本に唯一現存するものです。
製造されたのは明治34年ですが、明治36年9月12日に開業した大阪市電第1期線(花園橋?築港)の1号車に使用されたのをはじめ、かの有名な2階付電車にも用いられるなど1号車?10号車用として合計10台が採用されました。これらの台車は、大倉組がドイツから輸入し、京浜電鉄に預けていましたが、開業を急いでいた大阪市電用に汽車製造が入手したものです。しかし、大阪市電としての活躍は短く、明治44年から大正3年にかけて他の鉄道会社に譲渡するなどして姿を消しました。
ちなみにこの保存台車は、実際に2階付電車として使用されたもので、明治44年に松山電気軌道(現伊予鉄道)に譲渡され、さらに大正12年には台車だけ能勢電気鉄道に再譲渡され、貨物電車105号として活躍していました。
その後京阪神急行電鉄が歴史的価値が高い台車として昭和32年から宝塚ファミリーランドで保存展示していましたが、平成15年、大阪市営交通開業100周年を迎えるに当たって阪急電鉄から大阪市交通局に寄贈されました。」
「能勢電むかしばなし」の二枚目のモノクロ写真がヘルブランド台車 (能勢電時代の貨物電車105号)

(製造当時の2階付電車である5号車)
見比べてみると、全体がのっぺりとして肉薄で、ともに同じ台車を使っていることがよく分かる。
運行が始まった明治37年6月当時、2階付電車は、市民をして耳目を集めしむるに十分な存在であったことは推察するにたやすい。
しかし、実物の台車を目の当たりにして、この華奢な台車で2階付電車とは、明治人は小柄だったといえども、かなり無理な設計ではなかったかと素人ながらに思ってしまうのである。
この一般公開において、少し気になった車両があった。

1年前にも展示してあったが、子供がむずかってゆっくり見れなかった思い出がある。

「ドイツ・ヘルブランド社製台車」
この台車の説明書きより・・・
?大阪市電創業当時の台車?
「この台車は、ドイツのヘルブランド社が製造した日本に唯一現存するものです。
製造されたのは明治34年ですが、明治36年9月12日に開業した大阪市電第1期線(花園橋?築港)の1号車に使用されたのをはじめ、かの有名な2階付電車にも用いられるなど1号車?10号車用として合計10台が採用されました。これらの台車は、大倉組がドイツから輸入し、京浜電鉄に預けていましたが、開業を急いでいた大阪市電用に汽車製造が入手したものです。しかし、大阪市電としての活躍は短く、明治44年から大正3年にかけて他の鉄道会社に譲渡するなどして姿を消しました。
ちなみにこの保存台車は、実際に2階付電車として使用されたもので、明治44年に松山電気軌道(現伊予鉄道)に譲渡され、さらに大正12年には台車だけ能勢電気鉄道に再譲渡され、貨物電車105号として活躍していました。
その後京阪神急行電鉄が歴史的価値が高い台車として昭和32年から宝塚ファミリーランドで保存展示していましたが、平成15年、大阪市営交通開業100周年を迎えるに当たって阪急電鉄から大阪市交通局に寄贈されました。」
「能勢電むかしばなし」の二枚目のモノクロ写真がヘルブランド台車 (能勢電時代の貨物電車105号)

(製造当時の2階付電車である5号車)
見比べてみると、全体がのっぺりとして肉薄で、ともに同じ台車を使っていることがよく分かる。
運行が始まった明治37年6月当時、2階付電車は、市民をして耳目を集めしむるに十分な存在であったことは推察するにたやすい。
しかし、実物の台車を目の当たりにして、この華奢な台車で2階付電車とは、明治人は小柄だったといえども、かなり無理な設計ではなかったかと素人ながらに思ってしまうのである。
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Comment
2008.11.14 Fri 21:25 | 本当に華奢ですね
この台車、私もつぶさに拝見しましたが、二階電車を支えていたにしては、いささか華奢ですね。でも、大阪市交通局は、本当に貴重なものを沢山残しておられます。
2008.11.15 Sat 15:16 |
*のりさん。こんにちは。
貴重な車両を年一回といえでも一般に公開している姿勢は評価できますが、赤字続きの市営交通にもかかわらず、重厚だった交通局本館をあっさり取壊して高層の新館を建てたことについては、憤懣やるかたない気持ちです。
2008.11.16 Sun 21:19 |
*junsbarさん。
拍手ありがとうございます。
これからも温故知新の精神でブログを続けていきますのでご支援お願いします。